世界トイレ機構 (World Toilet Organization) http://www.worldtoilet.org/
ユニセフ「世界トイレの日」プロジェクト UNICEF World Toilet Project (外部リンク) http://worldtoiletday.jp/
◆最新の統計の要点(2013年版より/データは2011年のもの)
トイレが利用できる人は、1990年時点と比べ、約19億人増加し、世界の人口の約3分の2
(64パーセント)となった。
トイレを利用できない人は約25億人。このうち7億6100万人が公衆トイレや共同トイレを利用し、6億9300万人が、衛生面で最低限の基準をも満たせないトイレを利用している。
2011年現在、10億人が屋外で排泄を行っている。そのうち90パーセントは農村部となっている。
2011年末までに、世界の89パーセントの人々が改善された水源を利用し、55パーセントは水道を利用している。一方で、7億6800万人が、飲料水として改善された水源を利用できず、そのうち1億8500万人は、日々、池や川などの水しか利用できない。
安全な水やトイレの利用の面、農村部と都市部では著しい格差が生じ続けている。都市部に住む人の4分の3は、自宅で上下水道を利用できる。世界で、清潔な水源を利用できない人(7億6800万人)のうち、83パーセントは農村部に暮らしている。そのうち、トイレのない生活をしているのは71パーセントに上る。
世界トイレの日、世界で25億人がトイレを使えない実情
2013年11月20日 TBS
11月19日を、国連は今年から「世界トイレの日」と制定しました。世界70億人のうち、その3分の1にあたる、およそ25億人が、今なお、トイレが使えない状況にあると言われています。こうした実情があることを、少しでも知ってもらいたいと訴える人たちがいます。
東京・立川の昭和記念公園。19日、「世界トイレの日」に合わせてイベントが開かれました。
「これ、どうやってするのですか」(参加者)
便器がなく、むき出しとなった地面。3つのトイレのうち1つを「見えないトイレ」としたオブジェが公園の一角に展示されました。インドで8億人、中国では4億人と、実に世界で25億人、3人に1人がトイレを使えない状況を表現したものです。トイレの不衛生な環境が原因で下痢になって命を落とす子どもは、1日に1600人にも上ると言います。
「トイレが使えない生活の中では、知らないうちに細菌がさまざまな経路をたどり体内に入る。特に免疫力の弱い子どもたちが、下痢や風邪といった症状を患ったり、中には命を落とすケースもある」(日本ユニセフ協会・浦上綾子さん)
今年9月に撮影された、ケニアの衛生状況を示す映像が残っています。
「これは家族で使っている入れ物です。夜トイレに行きたくなったときに使っています。人間として扱ってもらいたい」(住民)
プレハブ小屋に地面が掘られただけのトイレ。今年9月にケニアのスラム街で撮影された、とある一角の風景です。
「トイレで用を足して、授業に戻って鉛筆を削ったとき、手を洗うのを忘れて鉛筆をくわえてしまった。トイレには寄生虫もいるのに・・・」(ケニアの小学生)
衛生状態が悪いだけでなく、衛生に関する教育の遅れも被害が拡大している一因と考えられています。さらに19日、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチからジンバブエの映像が公開されました。政府の失政と汚職で衛生サービスが破綻、苦しむ住民たちの声があります。
「子どもたちは汚水で遊んでいます。(汚水のせいで)私の子どもも3週間下痢をしました」(住民)
世界各地で、トイレが満足に行き渡っていない現実。実は、国連が制定した「トイレの日」に貢献した「ミスタートイレ」と呼ばれる人物がいます。
「1年に150万人の5歳以下の子どもたちが、世界で命を落としています。きれいな水と公衆衛生設備が必要です。世界中の誰もがきれいなトイレを使うことができる日がいつか来ると信じています」(NGO世界トイレ機構のジャック・シムさん)
(春之介のコメント)
日本がいかに恵まれているか。
日本が誇るべきことはインフラ整備が高い水準にあることだろう。
その点で、世界に貢献できる道は大きい。
ウォシュレットの歴史 - TOTOウォシュレットテクノ (外部リンク)
日本衛生設備機器工業会・温水洗浄便座協議会 http://www.sanitary-net.com/