福祉学ぶ高校生が介護技術競う
2013年11月10日 NHK名古屋放送局
11日の「介護の日」を前に、福祉を学ぶ高校生が介護の技術を競うコンテストが10日、名古屋市で開かれました。
コンテストは、専門的な分野を学ぶ高校生の学習の成果を発表する「全国産業教育フェア」の一環として行われたもので、会場の愛知県産業労働センターでは福祉を学ぶ高校生のうち、全国から選ばれた10校の20人の生徒が参加しました。

生徒は2人1組となり、脳梗塞による右半身のマヒで介助が必要な高齢者役の高校生を、車いすからベッドまで移動させたり、部屋着からパジャマに着替えさせたりする技術を競いました。

このうち、佐賀県立嬉野高校の生徒は、介助を受ける人が、自分でできることを生かしながら介護を行い一緒に歌を歌ってコミュニケーションをとるなどの工夫を凝らしていました。競技を終えた嬉野高校3年の福田佑香さんは、「緊張して競技時間内に終わることができなかったのは心残りですが、明るく笑顔で介護できたと思います」と話していました。
(春之介のコメント)
「11日の「介護の日」を前に、・・・」というナレーションだが、全く記事とは関連ないものだ。
この題名からして何をするか分からないフェアだが、以下のように幅広い内容(フラワーアレンジメントコンテスト、ロボット競技大会、クッキングコンテスト、介護技術コンテスト、作品展示等)で行っていることが分かる。
都道府県持ち回りで実施しているようであり、今年は愛知県であった。
過去の動員数を見ると多いのだが、専門高校生徒等や関係者しか行かなくても、これくらいは出るだろう。
この催しだが、一切聞いたことがないことと、NHKの報道でも福祉専攻の高校生のコンテストかと思ってしまった。
動画を見ると、介護福祉士試験の実技試験形式であり、やはり実施のあり方に問題があると感じた。
高校生が歌を唄いながら移乗介護をしており、これはパフォーマンスに近いもので単に短時間で正確にというスタンスではないようだ。

なお、この出場校だが自薦のようであり、地域で競って選ばれたわけでないし、出場校の地域が偏っていることが見て取れる。
HPを見ると、かなり予算潤沢であることが分かり協賛企業が多い。
「第23回全国産業教育フェア愛知大会及び
技能五輪・アビリンピックあいち大会 2014(平成26年11月開催)への協賛」というダブルで、トヨタ系関連企業が多い理由が分かった。
技能五輪全国大会は、特定の技能を身につけた満23歳以下(一部競技を除く)の若手技能者による、技能レベル日本一を競う大会です。全国アビリンピックは、満15歳以上の障害のある方々による全国障害者技能競技大会です。
それにしても周知がまったくできておらず担当部局は何をしているのだろうか。
<以下参考>
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全国産業教育フェア (文部科学省、外部リンク)
専門高校等の生徒の学習成果を総合的に発表する全国産業教育フェアを、都道府県教育委員会との連携・協力を得て、全国的な規模で開催することにより、全国の専門高校等の生徒の学習意欲や産業界、教育界、国民一般への専門高校等の魅力的な教育内容について理解・関心を高めるとともに、新たな産業教育の在り方を探り、新しい時代に即した専門高校等における産業教育の活性化を図り、その振興に資することを目的とする事業です。
第23回全国産業教育フェア愛知大会 さんフェア愛知2013 http://www.sanfair-aichi.jp/
大会要項(全文) PDF