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平成25年版厚生労働白書とは!? 今年のテーマ「若者の意識を探る」 結婚、出産・子育て、仕事の意識分析

「異性の交際相手も友人もいない」若者 男性62.2%、女性51.6%
2013/09/10 FNN

厚生労働省が発表した2013年の厚生労働白書で、「異性の交際相手も友人もいない」若者が、男性で6割以上、女性は半数以上にのぼることがわかった。

2013年の厚生労働白書は、「若者の意識を探る」というサブタイトルで、初めて「若者」をテーマに取り上げた。

結婚に関する調査(18~39歳未婚者が対象)では、9割弱(男性84.8%、女性87.7%)が結婚願望を持っている一方で、「異性の交際相手も友人もいない」男性は62.2%、女性は51.6%にのぼり、「交際相手がいる若者は限定的」と指摘している。

また、20代と30代の男性については、年収300万円未満では既婚率が1割に満たないものの、300万円以上400万円未満では25%を超えることから、「300万円が1つの壁」と分析している。
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(春之介のコメント)
以下にある調査をもとにして、現代の若者の置かれた状況を厳しい時代だが、その大半が現状を悲観しているわけでなく現在の生活に満足している者が多い、未来には半数近くが不安を感じていると分析した厚労省。

厚生労働白書では、若者を焦点としたテーマで編纂されたことはないそうである。

特に「結婚離れ」の背景として、結婚するのが当たり前といった社会的な圧力が弱まり個人中心の価値観を反映したものとしている。

一方で、結婚願望は依然として高くあり、考え方としては結婚するしないは個人の選択と自覚しつつも自分自身は結婚を意識している。

ただ、次節において結婚と年収の関係をあげて、年収300万円を分岐点として既婚率が下がるという結果を述べている。

それについて「男性の20歳代の非正規雇用の労働者の年収は300万円に満たず、男性の20歳代の非正規雇用の大半は未婚ということが容易に想像がつく。」と現象面を述べているだけで、端的に貧困が婚姻を阻害しているとは書かない。

白書では、少子化につながる若者の結婚離れについて、「自力で理想の相手を見つけることの難しさも一因」であると指摘している。
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このまとめについては異論ありそうだ。若者の対人関係能力の過不足が大きな要因と思っているようだが、やはり若者の貧困が晩婚化を推し進めるとともに未来を描けない無策の国家に希望を持てないのではないだろうか。

結婚の障がいとして、結婚資金の確保に難題があると分析しているが、結婚は日々の生活の継続ができるか否かの問題であり、それが不可能だから結婚に踏み切れないのだ、間違った分析だろう。

個人的に思うことは現状認識に肯定的であることは、半ば当たり前であろう。

大事なことは将来に対して希望が持てないということだ、その将来とは現実を一歩すすめた先、僅か数か月~数年からのこと、つまり老後が不安であると言っているわけではないだろう。

日本が国家として、子育て支援を確実に果たし安心して働きながら育てられる環境を早急に整えること、若者たちに職場を確保し働くことで一定水準の生活ができる雇用の場を創造することが少子化対策の柱となるべきであり、個人の責任や能力不足に起因すうように記述することは認識不足であり責任回避の極みであろう。


<以下参考>
白書、年次報告書 (平成25年版厚生労働白書等、外部リンク)


<以下参考>
「若者の意識に関する調査」の結果
 本調査は、今後の我が国を支える若者の意識面の特徴を捉え、「平成25年版厚生労働白書」の作成等に当たっての資料を得ることを目的として、平成25年3月に実施したもの

少子高齢社会等調査検討事業 報告書(若者の意識調査編)
平成25年3月 三菱総合研究所

調査概要 PDF
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報告書 PDF
by negitoromirumiru | 2013-09-11 00:43 | 福祉 | Comments(0)


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