藤田保健衛生大が精神疾患ケア新病棟 24時間医師常駐
2013/6/8 中日新聞
統合失調症やうつ病など精神疾患があり、自殺や脳出血などで緊急搬送された患者を受け入れる新しい精神科病棟が十日、愛知県豊明市の
藤田保健衛生大病院に開設される。東海三県と北陸三県の病院で唯一、二十四時間体制で救命救急センターに精神科医が常駐する。
厚生労働省によると、救急医療の患者のうち一割ほどが精神疾患を伴う。しかし、こうした患者が病気やけがで救急搬送されても、精神科医が常駐する病院は少なく、対応できないとして受け入れを拒否されることがある。厚労省は、救急で精神科も対応できる施設の整備を進めるが、二〇一二年十月現在、同病院を含め十二都府県の二十九カ所にとどまっている。
藤田保健衛生大病院では一二年二月から一般病床で、精神疾患とけが・病気を伴う患者の受け入れを始めた。新病棟は暴れたり自殺を図ったりすることがないよう個室の閉鎖病床三十二床を備え、精神科の治療も十分に行ってから退院や転院ができるようにした。
精神科の岩田仲生教授は「命に関わる救急医療の中で、精神科の治療は十分ではないと痛感していた。困っている患者や家族のために役に立ちたい」と話している。
(春之介のコメント)
特に精神科救急のニーズがありながらも、その性質から進展していない。
記事にあるように東海北陸6県下で唯一の体制整備となるという。
自殺企図のある患者は夜間に衝動的に未遂行為をする。
こうしたことに応えるには大手病院しかないだろう。
手厚い環境整備を支援することが一層求められる。