若年性認知症のハンドブック
2013年4月29日 NHK
65歳未満で発症する若年性認知症の患者や家族を支援しようと、厚生労働省は、症状の特徴や家族の対応の注意点、それに治療しながら働くための制度などを紹介したハンドブックを初めて作りました。
このハンドブックは、全国の自治体や医療機関などを通じて患者や家族に配布されるほか、作成に当たった
認知症介護研究・研修大府センターのホームページにも掲載されています。アドレスは、http://www.dcnet.gr.jp/center/obu/です。
若年性認知症は65歳未満で発症する認知症で、患者は全国でおよそ3万7000人と推計され、3割は50歳未満で発症しています。
働き盛りの世代は、認知症を疑わずに診断が遅れ、患者や家族が戸惑うケースが多いことなどから、厚生労働省は、患者や家族を支援しようとハンドブックを初めて作りました。
この中では、若年性認知症で最も多い、脳卒中が原因で起こる「血管性認知症」や、「アルツハイマー病」など4種類の病気について、症状の特徴や家族の対応の注意点などを具体的な事例を交えて紹介しています。
また、若年性認知症と診断された際の相談窓口や雇用、年金、介護などの支援制度、それに車の運転など日常生活の注意点などについてまとめています。
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研究報告書/センター研究報告書(大府センター)