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国会図書館 デジタル化した歴史的音源を検索できるサイト「れきおん」を独立させて公開へ

国会図書館、歴史的音源を検索できる「れきおん」
2013年03月15日 ITmedia

デジタル化済みの歴史的音源を検索できる「国立国会図書館 歴史的音源」(愛称:れきおん)が公開。著作権保護期間が切れた音源は、Webブラウザ上で再生して聴くこともできる。

 国立国会図書館は3月15日、デジタル化済みの歴史的音源を検索できるWebサイト「国立国会図書館 歴史的音源」(愛称:れきおん)を公開した。「国立国会図書館デジタル化資料」で公開済みのコンテンツから、音源のみを独立サイトに切り出し、検索しやすくした。著作権保護期間が切れた音源は、Webブラウザ上で再生して聴くこともできる。

 歴史的音源の喪失を防ぐため、NHKや日本音楽著作権協会(JASRAC)など6団体が設立した「歴史的音盤アーカイブ推進協議会」がデジタル化した約3万9000点の音源が検索対象。1900年初頭から1950年ごろまでに国内で製造されたSP盤やなどに収録された音楽や演説が含まれており、著作権保護期間が切れた741音源は、同サイト上でストリーミング再生して聴くことができる。

 トップページでは、邦楽、流行歌・歌謡曲、落語・漫才・浪曲・講談などジャンル別に音源を検索可能。テーマに沿った解説文も用意している。

(春之介のコメント)
現在(3/16)、検索画面で見られる収録曲数は以下の通り、以前に紹介した記事では約4万点のデジタル処理を終えているというのでホンの僅かであることには変わりない。
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国立国会図書館や提携する地方図書館に行かないと聴けないものが大半である。

NHKアーカイブなどは、貴重な資料を独占し料金を取るといった時代に合わないサービスをしている。

むろん、こうした事業には金がかかることは分かるのだが、自由にアクセスできることが新たな文化創造につながることが大事なこと。

れきおんは、音声資料だけを抜き出した形にして利用しやすくしたようだが必要だったのかと思う。

それは余りにも公開されている資料が少ないことからくる感想だ。

どんどんとインターネット上でも利用できるように関係者にお願いしたい。


国立国会図書館 歴史的音源(れきおん)  http://rekion.dl.ndl.go.jp/
国会図書館 デジタル化した歴史的音源を検索できるサイト「れきおん」を独立させて公開へ_e0151275_1973580.jpg

<以下関連エントリー>
国立国会図書館デジタル化資料とは!? 歴史的音源も4万点デジタル化 視聴数少なく工夫も必要


<以下追加引用>
開かずの電子資料 OS更新 図書館泣かせ
2013年7月28日 東京新聞

 各地の図書館で、CD-ROMなどの電子媒体で保存されている資料の一部が、パソコンのOS(基本ソフト)など、デジタル環境が刷新されていく中で、見られなくなっている。図書館側も問題を認識しているものの対策は難しく、手をこまねいている状態だ。専門家は「電子資料を持つすべての機関に関わる問題。このままだと貴重な記録も消失する」と危惧する。 (中村陽子)

 融資の審査などに使う「第11次 業種別審査事典」CD-ROM版、江戸期に編さんされた名所案内「江戸名所図会」のデジタル解説書…。東京都立中央図書館で、CD-ROMの一枚をパソコンのドライブに入れると、目次までは表示されるが、その先はエラーメッセージが表示され、再生できない。

 担当者は「見られない資料の多くは、更新前の世代のOSに対応して作られた製品で、閲覧ソフトが組み込まれていたり、映像が入っていたりする複雑な作りのもの」と説明する。同館には二千を超す電子資料がある。昨年、OSを「ウィンドウズ7」に更新して以降、「資料が開けない」という問い合わせが目立つようになった。

 電子資料が再生できない理由は、読み込み装置が適合しないなど、OS以外にも考えられる。だが「個別の原因究明や、エラーとなる資料数の把握はできていない」という。「利用する人が少ない古い資料について、一つ一つ確認している人的余裕がない」(担当者)。今のところ、閲覧用のパソコン脇に<旧OS対応のCD-ROM、フロッピーディスク等は、館内で再生する機器がありませんので、ご利用いただけない場合があります>と、断り書きのパネルを置いて対応している。

 国会図書館にも、OS更新後、見られなくなった資料がある。同館では当面の対処として、現在利用しているより前のバージョンのOSが入ったパソコンも閲覧室に置き、なるべく多くの資料が再生できるよう工夫している。担当者は「電子資料は、どうしても読み取りの機械に依存する。図書館だけの問題ではない」と話す。再生できない資料は、死蔵状態となるが「捨ててしまえば、将来的にも見ることができない」と保管を続ける。

 同館は、約十年前から、電子資料を長く利用するための仕組みを調査、検討してきた。その報告書では、パソコンの再生環境を維持するだけでは、済まない問題も指摘している。媒体の破損だ。

 例えばCDなど光ディスクの耐用年数は、一般的に十~三十年ほどとされ、数百年はもつ紙よりもずっと短い。壊れてしまうと、電子情報そのものが消失する。

 対策として、耐用年数の長い新媒体に内容をコピーして保存することなどが考えられるが、コストがかかる上、著作権などの問題もあり「具体的なモデルは、できていない状態」だという。

 電子情報の長期保存について研究している小林敏夫氏(神奈川大非常勤講師)は「超長期に情報を保存し、必要な時に再生できる仕組みを作らなければ、やがて大量にデータが消える。その中には人類にとって貴重な情報も含まれるだろう」と指摘する。情報を処理する技術は、この数十年で飛躍的に発達してきたが、保存にはあまり目が向けられてこなかった。「社会活動のほとんどが電子技術に依存する時代。デジタルデータの長期保管の問題は、図書館だけでなく、研究機関や企業も一緒に取り組むべき課題だ」と話している。
by negitoromirumiru | 2013-03-16 19:08 | 音楽 | Comments(0)


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