介護食品で検討会、固さなどの統一基準議論
2013年2月27日 TBS
病気や高齢などで噛む力、飲み込む力が弱っている人向けの介護食品の統一基準作りなどを話し合う農林水産省の検討会が開かれました。
食べやすいように加工された介護食品はメーカーごとに「固さ」や「とろみ具合」などの基準が違うため、検討会では統一基準を作ることや価格を割安に抑える方策などを話し合うことにしています。
農水省は6月までに問題点を整理する方針です。
(春之介のコメント)
論点整理の会では(1)高齢者の食をめぐる状況に対する介護食品の対応策(2)介護食品を利用しやすくするための取り組み(3)介護食品の普及方策などの検討が想定されている。(日本食料新聞)
TBSが報道しているが、マスコミ各社は全く報道していない。
介護食品に関しての所掌は、厚労省かと思いきや農水省も関連するらしい。
この検討会に先立って、以下のような委託調査を実施していることが分かった。
この調査に基づいて、有識者・業界団体などが統一基準を作れれば作るという筋書きらしい。
生きる基本は食であることに違いなく、栄養という面のみならず摂取しやすい食品の加工流通を目指すことも大いに必要だろう。
それにしても、単に食べやすいこと、安価に提供されること以外にも、こうした食品に関する情報が少ないように感じる。
6月に論点整理を発表ということで検討回数も数回程度ということで、農水省の意向が大きく出るのだろう。
追記
FNNも報道していた。
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これからの介護食品をめぐる論点整理の会
(農水省、外部リンク)
高齢者向け加工食品の製造・流通の推進に向けて(ガイドライン)
本ガイドラインは、高齢者向け加工食品のうち、一般小売向け加工食品を推進するための課題を明確化にするとともに、食品製造業・小売業等の円滑な連携等による安定的な高齢者向け加工食品の提供のための方策を検討し、課題や対応方向等を整理し、将来の高齢化社会における民間主体での取組みの拡大を期待するものです。
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ガイドライン(概要)(平成23年12月) (PDF:334KB)
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ガイドライン(資料編)(平成23年12月) (PDF:790KB)
<以下引用>
農水省、介護食品の課題や問題点を検討する有識者会議を設置
2013/02/27 FNN
農林水産省は、高齢化で需要の拡大が見込まれる介護食品の課題や問題点を検討する有識者会議を設置した。この会議は、高齢化で需要の高まりが見込まれる介護食品について、現状や問題点を探るために、農水省が設置したもの。
農水省によると、介護食品をめぐっては、要介護者の数などから、およそ2.5兆円のニーズがあると推計される中、実際は、1,000億円程度にとどまっているという。
27日の初会合では、メーカーや小売りが、利用者のニーズを正確につかめていないといった意見や、「食べる楽しさ」を感じられるような商品を開発する必要性、介護食品の認知度を上げる取り組みが必要といった意見が出された。
また、介護食品には「かみやすさ」の目安などを示す、統一された規格基準がなく、利用者の混乱を招く可能性があるといった問題点も明らかになった。
農水省は、定期的に議論し、介護食品をより利用しやすくするための取り組みにつなげたいとしている。