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田中文部科学大臣、来春開学予定の3大学 開設認可を見送り 大学設置審議会のあり方にも言及 ⇒認可へ

文科相 3大学の開設認可を見送り
2012年11月2日 NHK

田中文部科学大臣は記者会見で、大学などの開設の認可の在り方を抜本的に見直したいとして、文部科学省の審議会が来年春の開設を認可すると答申した秋田市、札幌市、愛知県岡崎市の3つの大学の認可を見送ったことを明らかにしました。

田中文部科学大臣が認可を見送ったのは、秋田市の秋田公立美術大学、札幌市の札幌保健医療大学、それに、愛知県岡崎市の岡崎女子大学です。

3つの大学について、有識者でつくる文部科学省の「大学設置・学校法人審議会」は1日、来年春からの開設を認可すると答申しましたが、田中大臣は、大学などの開設をこの審議会に諮問している現在の在り方を抜本的に見直したいとしたうえで、開設の認可を見送りました。

文部科学省は、群馬県高崎市の「創造学園大学」などを運営している学校法人に対し、経営に必要な財産を持っていないなど法律に違反しているとして、来年3月までに解散命令を出すことにしています。
田中文部科学大臣、来春開学予定の3大学 開設認可を見送り 大学設置審議会のあり方にも言及 ⇒認可へ_e0151275_15444310.jpg

これに関連して、田中文部科学大臣は記者会見で、「これまでと同じように審議会にお任せするのがいいかどうかは、火を見るよりも明らかだ。多様な視点で判断してもらえる人選を行うなど、ありようを抜本的に見直したい」と述べました。

文部科学省によりますと、審議会が認可を答申した大学などの開設が、文部科学大臣の判断で「不認可」となった例は、少なくとも過去30年間はないということです。

すでに開学予定を受験生にアピール
田中文部科学大臣が開設を認可しないとした3つの大学の申請団体は、すでに、それぞれのホームページで来年春の開学予定を受験生にアピールしていました。

このうち、秋田市の大学設置準備室が設けている秋田公立美術大学のホームページでは、認可の申請中であることを表記する一方、動く大きな文字で「2013年4月美術系4年制大学が開学します」などと表示し、来年春の開学予定を伝えています。

入学を希望する受験生に向けては、内容が変更される場合があると注意書きを付けたうえで、来月から来年3月にかけて計画していた推薦入試と一般入試の内容を紹介しています。

大学設置認可の手続きは
文部科学省によりますと、ことし5月現在、全国には国公立と私立合わせて1155校の大学や短大が設置されていて、このうち4年制大学が783校とおよそ7割を占めています。

大学を新たに開設する場合、毎年、学校法人などが設置を予定する時期の1年前に文部科学省に申請し、設置が妥当かどうかについて大臣の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」で審査します。

審議会には15人の委員からなる「大学設置分科会」が設置され、教育内容や施設整備の状況が大学設置基準などに適合しているかなどを審査し、設置を認めるかどうかを審議会として判断して文部科学大臣に答申します。

これを受けて、大臣が最終的な結論を出すことになっていますが、文部科学省によりますと、審議会が設置を認める答申をした大学について大臣が不認可としたケースは少なくともここ30年間にはないということです。

田中文部科学大臣は、分科会の15人の委員のうち10人が大学の学長や教授と、多数を占めている状況に問題があるとして、大学の設置認可の判断に多様な視点が反映されるようにすべきとしています。

文部科学省は再来年・平成26年度に大学の開設を予定している学校法人などから申請を受け付ける来年3月までに、審議会の在り方について見直すことにしています。

(春之介のコメント)
開設準備をしてきた人たちにとっては、納得できないだろう。

審議会も通っていた以上は、間違いなく開設できると思っていた。

さて田中大臣の説明も分かる点もあるし、大学そのものに対するあり方にも議論が及びそうだ。

この3大学は、短大や専門学校からの格上げを目指した設置で時代の流れといえる。

資料によると秋田公立美術大学、岡崎女子大学は短大定員を廃止・削減し、4年生大学へ格上げするようである。

ただ設置に問題ないと判断されたことに、認可しないとする合理的な判断があったのかどうか気になるところだ。

特に私立大学の経営は非常に厳しくて、定員割れが当たり前というところが多いが何とかやっている。

また昨今の就職難で、名前だけの大学そのものの存在意義は問われても良いだろう。

高等教育について議論が起きそうだし、この大臣判断に、政権はどう対処するのだろうか。

追記
田中大臣の思惑通りに、大混乱になってきた。

むろんこうした事態も織り込み済みと会見では述べているが、多少の変更余地を残した形になった。

彼女の記者会見も、メディアが編集しており局によって取り上げた部分が異なった。

一度厳しい会見をしてから、また二度目の会見をして含みを持たせたようだ。

なおマスコミでは、受験生らの声と称して進路に困っている様子を一方で映しているのだが、いささか大学側に立った過剰な演出か・・・

審議会の答申という官僚のお膳立てに対して、今まで誰も反駁してこなかったのが、この国の審議会制度であり、田中大臣のように不認可することもできることが制度上の本来の姿ではあるという、そもそも論もある。

大臣という立場は、政府の一員であり、省庁のトップであり、また国会議員という立場でもある。

年内に新たな基準作りをするとしているが、推薦入試の時期にもなり、来年度開学は難しい局面だ。

加えて、再来年度開学予定の大学にとっては先の見ない状態となってしまった。

追記
結局、田中大臣の騒ぎは終結した。

いろいろな課題を突き付けられたが、今後、経営が危ない底辺大学をどうするのかが問題だろう。

自由競争が叫ばれた時代に、大学の新規参入が増えて大学院の大幅増員が決定された。

大学を含め教育機関は公的な側面を持っているわけで、野放図に潰れるまで勝手にさせておくことが果たしていいのだろうかと思う。

個人的にはオバードクター等の問題に関心があるが、すでに大学レベルで基礎教育を考えることは難しく高校の延長ととらえ、大学院に入ってからやっと大学らしい状況となっている現状を憂う。


秋田公立美術大学(美術学部美術学科、定員100)  http://www.amcac.ac.jp/aua/index.htm

札幌保健医療大学(看護学部看護学科、定員100)  http://www.sapporo-hokeniryou-u.ac.jp/

岡崎女子大学(子ども教育学部子ども教育学科、定員100)  http://www.okazaki-c.ac.jp/

平成25年度開設予定大学等認可申請一覧(平成24年4月) PDF

<以下引用>
認可見送り 田中大臣決定に波紋広がる
2012年11月2日 NHK

田中文部科学大臣は、文部科学省の審議会が来年春の開設を認可すると答申した秋田市、札幌市、愛知県岡崎市の3つの大学の認可を見送ったことを明らかにしました。その理由とねらいはどこにあるのでしょうか。

田中文部科学大臣が認可を見送ったのは、▽秋田市の秋田公立美術大学、▽札幌市の札幌保健医療大学、▽愛知県岡崎市の岡崎女子大学です。

1日に文部科学省の「大学設置・学校法人審議会」が来年春の開設を認可すると答申したばかりでした。突然の見送りに、戸惑いが広がっています。

短大から4年制大学への移行を申請していた秋田公立美術大学では、4日に志望者を対象にしたオープンキャンパスなどを予定していましたが急きょ、中止を決めました。短大から新たな4年制大学に編入を希望していた学生は32人いたということで今後、進路を見直さなければならなくなります。

3つの大学の認可を見送った理由はどこにあるのでしょうか。
田中文部科学大臣は「大学開設の認可のあり方を抜本的に見直すため」と説明しています。その背景としてまず指摘したのが4年制大学の数です。文部科学省によりますと、20年前の平成4年には523校でしたが、10年前に686校、ことし5月には783校。この10年だけ見ても100校近く増えています。今では4年制大学は大学と短大を合わせた全体のおよそ7割を占めています。

そして、大学開設が妥当かどうかを審査している審議会。
審議会は大臣の諮問を受けて「大学設置分科会」を設け、教育内容や施設の状況などを審査します。文部科学大臣は審議会の答申を受けて最終的な結論を出すことになっています。この「分科会」の委員は15人ですが、11人は大学関係者で占められています。田中文部科学大臣はこうした状況に問題があるとして、「これまでと同じように審議会にお任せするのがいいかどうかは、火を見るよりも明らかだ。多様な視点で判断してもらえる人選を行うなど、ありようを抜本的に見直したい」と述べました。

今後、大学はどうなるのか。
秋田市の穂積志市長は記者会見で「前の大臣が任命した諮問機関の審議会が許可すべきだとしたのに、新しい大臣の考え方一つで判断が変えられるというのは行政の継続性に逸脱し、非常に遺憾だ。審査する前にメンバーも基準も変えろと言いたい。文部科学省の内部の問題で、外部の私たちが多大な損害を受ける」と述べ、田中大臣の判断を批判しました。

そのうえで穂積市長はほかの2つの大学の関係者とともに来週、文部科学省を訪れ、田中大臣に直接決定の撤回を求めたいとしています。

文部科学省によりますと3つの大学が引き続き再来年、平成26年4月の開学を目指す場合は改めて設置を申請し、審査を受けることになります。文部科学省は申請を受け付ける来年3月までに審議会のあり方について見直すことにしています。

<以下引用>
3大学 不認可撤回を合同要望へ
2012年11月5日 NHK

田中文部科学大臣が秋田市の秋田公立美術大学の認可を見送ったことについて、秋田市は、同じく認可を見送られた札幌市と愛知県岡崎市の大学の関係者と共に7日に文部科学省を訪れて撤回を求める方針を決めました。

田中文部科学大臣は、2日、秋田市の秋田公立美術大学と札幌市の札幌保健医療大学、それに愛知県岡崎市の岡崎女子大学の認可を見送ったことを明らかにしました。

このうち、秋田公立美術大学は、秋田市が秋田公立美術工芸短期大学を4年制の大学に移行させて来年4月の開学を目指していたもので、5日午前、市の幹部職員が集まり今後の対応を協議しました。

そして、同じく認可を見送られた札幌市と愛知県岡崎市の大学の関係者と共に7日に文部科学省を訪れて撤回を求める要望書を渡す方針を決めました。

さらに、今後、文部科学省から届く不認可の理由などを書いた書類を見たうえで、市として行政不服審査法に基づく申し立てなど法的手段を検討することも確認しました。

秋田公立美術大学では、今月12日から推薦入試などの願書の受け付けを始める予定だったということで、市は、短大のまま募集するかどうか今週中に結論を出すということです。

<以下引用>
文科省 大学設置認可の新基準策定へ
2012年11月6日 NHK

田中文部科学大臣が来年春の開設を予定していた3つの大学の認可の見送りを表明した問題を受けて、文部科学省は、近く有識者による検討会議を設置し、大学の設置を認可するための新たな審査基準を策定することになりました。

田中文部科学大臣は今月2日、大学の設置認可の在り方を抜本的に見直したいとして、文部科学省の審議会が開設を妥当とした、秋田市の秋田公立美術大学、札幌市の札幌保健医療大学、愛知県岡崎市の岡崎女子大学の3つの大学について、認可の見送りを表明しました。

これを受けて文部科学省は、近く経済界を含む幅広い分野の有識者による検討会議を設置し、大学の設置を認可するための新たな審査基準を策定することになりました。具体的には、大学を運営する学校法人などの財政が健全かどうかや、設置する学部などが地域に必要とされているか、長期にわたって学生を確保できる態勢を取れるかなどをより厳しく審査します。

さらに、現在は大学の関係者が多数を占めている審議会の委員の構成についても見直すとしています。文部科学省は、新たな基準を早ければ年内に策定するとしていて、3つの大学の来年春の開設が妥当かどうかについて、この基準の下で田中大臣が改めて判断するとしています。

<以下追加引用> 来年度以降への影響も
田中文科相:大学不認可 敦賀市も影響注視 市立大開設、来秋に判断 /福井
2012年11月06日 毎日新聞 地方版福井

 田中真紀子文部科学相が3大学の来春開学を不認可とした問題は、14年春に4年制の「敦賀市立看護大学(仮称)」を新設する予定の敦賀市にも影響する可能性があり、関係者の間に驚きや困惑が広がった。市は静観の構えだが、田中文科相は当面は大学新設を認めないとの方針を示しており、影響は読み切れない。

 田中文科相は2日、大学設置・学校法人審議会が新設を認めると答申した3大学について、答申を覆して不認可とする異例の決定を表明した。大学が増えすぎて質が低下したことなどを理由に挙げた。

 市立看護大は、看護学科のみで1学年50人とする方針。校舎は、今年度末で閉校する敦賀短大を改修して利用する。来年3月に文科相に大学の設置認可を申請し、来秋に判断が出る予定だ。

 市によると、既に教授など教職員29人のうち21人が内定している。全国的に4年制の看護系学部の新設が相次ぎ、教員獲得は競争が激しいという。市の担当者は「教職員の流出がないよう、しっかりと対応しないといけない」としている。【柳楽未来】

<以下追加引用> 会見記
独演“真紀子劇場” 正論、暴論
2012.11.6 産経ニュース

 衝撃を与えた3大学の新設不認可決定から、わずか4日で認可方針へと方向転換を図った田中真紀子文部科学相。50人以上が集まった6日の会見では、正論あり暴論ありのまさに“真紀子劇場”となった。

 「大学の乱立に歯止めをかけて教育の質を向上させたい」

 田中文科相は冒頭、こう述べ、初めて大学設置・学校法人審議会の答申を覆し、3大学を不認可とした自らの判断に間違いがなかったことを、身ぶり手ぶりを交えて強調した。

 設置審の答申を尊重して認可するという、戦後長く続いてきた認可手続きについて「事なかれ主義」と切って捨て、自らが進んで「劇薬」となって改革に臨む姿勢をアピールした。

 田中文科相はまず、委員29人中22人が大学関係者で構成される設置審をやり玉に挙げた。「いい意見は出されるが、数カ月に1回しか開かれていない」と、委員構成に加え、議論時間の少なさも問題と指摘した。

 さらに、3月末までに大学新設を申請し、10月に設置審の答申を受けて認可され、翌年4月から開学となる現行システムについても「極めて不自然だと思っている」と疑問視。「認可されてから(校舎の)工事を始めるなり、教授を呼ぶなりというのなら分かるが、なぜかとっくにビル(校舎)が建っていて教授も確保されている。不思議だと思わないか」とし、「どこかからサインが出てたんでしょうかね」と皮肉った

 一方、暴論も飛び出した。3大学の受験予定者らに動揺が広がっていることについて「答申を受けて判断するのが大臣の職能。したがって『かわいそうじゃないか』という意見があるようだが、それには当たらない」と言い放った。

 また、3大学に落ち度はあったのか問われると「個別の大学のことは全然考えていないし、落ち度なんていう細かいところまでは分からない」と語った。

 田中文科相は約20分間で会見を自ら打ち切った後、会見場を後にしたが、「ちょっと誤解を与えたらしいことに今気付いたので…」と言いながら再び登場。3大学について「全部、不認可ということではない」と改めて新基準で審査する意向を表明。「新基準が分かるように言おうと思ったら、質問が来たので混乱しちゃったんですけれど、混乱もしていませんけど…」と言って、質問が飛び交うなか足早に立ち去った。

<以下引用>
田中文科相「世間は誤解している」「3校悪いと思っていない」
2012.11.7 産経ニュース

 田中真紀子文部科学相は7日の衆院文部科学委員会で、来春の開学を目指す3大学の不認可問題について「(不認可の)処分はしていない。世間は誤解している」と述べた。田中氏はいったん認可しないと判断したが、まだ文書通知していないため不認可処分は出ていないとの文科省側の説明に沿った発言だ。

 同時に「できるだけ早く新基準をつくり、3大学も新基準で判断したい」と強調した。

 田中氏は札幌保健医療大(札幌市)など3大学に関し「3校のどこが悪いなんて具体的に知りませんし、悪いとも思っておりません」と述べ、3校の個別の事情を精査していないことを明らかにした。

 近く設置予定の大学設置認可に関する検討会議のメンバーをめぐっては「短大、企業、ジャーナリストなどを想定し、人選を進めている」と説明した。

<以下引用>
◆田中文科相 一転して3大学認可へ
 2012年11月7日 16時52分 NHK

田中文部科学大臣は7日の衆議院文部科学委員会で、来年春の開設を予定していた3つの大学について、「現行制度にのっとり、適切に対応する」と述べ、新たな審査基準を設けて判断するしていた姿勢を一転させ、今の制度のもとで速やかに認可する考えを示しました。

この中で田中文部科学大臣は、文部科学省の審議会が来年春の開設を認可すると答申した秋田市、札幌市、愛知県岡崎市の3つの大学の認可を見送ったことについて、「3つの大学について、どこかが悪いとは思っていない。ただ、これまでの仕組みに従い認可するだけでは、いつまでも大学教育を変革できないので、新しい審査基準を作ることで大学教育の質を向上させたいということだ」と述べました。

そして田中大臣は委員会の最後に発言を求められ3つの大学の扱いについて、「大学の設置認可のあり方については、今後、抜本的な見直しを行う。3つの大学の開設については、委員会審議や諸般の事情も鑑み、現行制度にのっとって適切に対応する」と述べ、新たな審査基準を設けて判断するとしていた姿勢を一転させ、今の制度のもとで速やかに認可する考えを示しました。

◆田中大臣“3大学を認可する”
 2012年11月7日 17時8分 NHK

田中文部科学大臣は、記者団に対し「新たな審査基準作りは検討会議のメンバーを人選して行う。ただ、3つの大学については認可する」と述べました。

<以下引用>
3大学の来春開学伝達し正式決着 文科省「不認可」覆し
2012/11/8 共同通信社

 文部科学省は8日、田中真紀子文科相がいったん「不認可」と判断した秋田公立美術大(秋田市)など3大学に対し、新設を認可することを電話で正式に伝えた。大学設置・学校法人審議会の答申通りの決定に戻り、3大学は来春開学で正式に決着した。

 田中氏は7日の衆院文部科学委員会で「現行制度にのっとり適切に対応する」と当初の方針を撤回することを表明。すみやかに認可を正式決定するとしていた。

 他の2大学は札幌保健医療大(札幌市)と岡崎女子大(愛知県岡崎市)。大学側から「12月に推薦入試ができるように今週中には認可してほしい」との声があった。(共同)

<以下引用>
田中文科相が陳謝 “心からおわびする”
2012年11月9日 12時25分 NHK

田中文部科学大臣は記者会見で、3つの大学の設置認可を巡る一連のみずからの判断について、大学の急増による問題の改善に取り組むことがねらいだったと説明したうえで、「結果として関係者に心配と迷惑をかけ、心からおわびする」と陳謝しました。

田中文部科学大臣は先週、文部科学省の審議会が来年春の開設を認可すると答申した3つの大学の認可を見送り、新たな審査基準を設けて判断するとしましたが、大学関係者などの反発を受け、一転して今の制度の下で認可する考えを示し、8日、認可しました。

これについて田中大臣は、閣議のあとの記者会見で、「大学がどんどん増えて、不祥事や経営難、学力の低下などの問題が指摘されており、大学設置の認可制度を見直さなければならないという強い思いがあった。しかし、結果として関係者に心配と迷惑をかけ、心からおわびする」と陳謝しました。
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さらに、認可する方針を表明したあとに、「3つの大学にとってよい宣伝になり、ブームになるかもしれない」と発言したことについても、「頑張ってほしいという思いからの発言だったが、表現が適切でなければ、今後、心していきたい」と釈明しました。

そして、田中大臣は、来週にも設けることになった大学設置の認可制度を見直すための検討会議について、「企業や生活者など、あらゆる立場の人の意見を聞きながら議論したい」と述べました。
by negitoromirumiru | 2012-11-02 15:44 | 生活 | Comments(0)


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