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〈続報〉桑名市のパチンコ店駐車場 車内放置の乳児死亡 母親の保護責任者遺棄致死事件 三重⇒執行猶予判決

乳児死亡で相談センターの対応検証
2012年10月19日 NHK津放送局

ことし8月桑名市のパチンコ店に止めた車の中で、生後5か月の赤ちゃんが置き去りにされ死亡し母親が逮捕された事件で、事件の直前に赤ちゃんを一時帰宅させていた児童相談センターの対応を検証する会議が、津市で開かれました。この事件は、ことし8月、桑名市のパチンコ店の駐車場で、生後5か月の赤ちゃんが3時間近くにわたって車の中に置き去りにされ死亡し、母親が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたものです。

この事件をめぐっては、児童相談センターが両親からの要望を受けて赤ちゃんの一時帰宅を決め、再び乳児院に戻る直前に事件が起きたことから三重県では児童相談センターの対応を検証する会議を開きました。

会議には小児科医や弁護士、それに大学教授ら合わせて6人が出席し、意見を交わしました。この中で子どもを一時帰宅させる際のマニュアルを作成する必要があるとか関係機関が連携して赤ちゃんを置き去りにしないよう母親を支援できなかったのかといった意見が出されました。

三重県では来月29日には乳児院側から話を聞くなどして再発防止策を検討することにしています。

(春之介のコメント)
この事件についての報道がなくなってしまったが、容疑者は送検されて調べが続けられている。

一方で問題とされた、一時保護中の行政の対応に問題がなかったかの検証が始まったようだ。

この事件を見ていて、行政側の落ち度を感じたことはないが、母親の問題よりも、彼女を支える基盤が家庭にあるのかという見極めが残念ながらできなかったことは職員らの教訓となるだろう。

父親のもとで、お盆の時期に返すという安心感が裏目に出てしまったようだ。

記事によるとマニュアル作りだとか、連携強化とか、ありきたりの意見しか出ていない。

外泊期間中も、児童相談所は頻繁に連絡を取っていたのか、母親との面接をきちんとしていたのか・・・できるだけのことをしていてのかが職員には問われることになるだろう。

追記
母親に責任能力が認められて公判となったようだ。

報道したNHK地方局と産経新聞では、裁判の内容が若干違っており、判決が出た時にさらに詳しく見てみたいと思う。

一連の報道を見てきて、被告に逡巡の様子が見られることと病状の経過をみると減刑される可能性があるのではないかと感じる。

追記
執行猶予の付いた有罪判決が下り、一区切りがついた。

当初は、パチンコに熱中した母親と報道されたが、経過を丹念に見ていくと、そこには日本の抱えている様々な問題を垣間見ることができる。

犯行時は全国放送となったが、今回の判決も地方ニュース扱いであり、最近目にする産後ウツの周知のためにも最後まできちんと報道することが求められるだろう。

話は違うが、ストーカー殺人などで警察の対応が問題となっているが、どこまで差し迫った問題なのかを判断するにはマニュアルでなくて人間の勘のようなものが必要だろう。

児童の安全のためにも、予算をつけて人員を配置し家族を見守り、時には指導することも児童相談所の大きな役割だと思われる。


<以下追加引用>
児童虐待死で検証結果を提出
2013年03月19日 11時55分 NHK津放送局

去年8月、桑名市のパチンコ店の駐車場で 母親が生後5か月の赤ちゃんを車内に放置して死亡させた児童虐待事件について、関係機関の対応を検証した報告書がまとまり、児童相談所の認識の甘さなどが指摘されました。
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この事件は、去年8月に桑名市のパチンコ店の駐車場で生後5か月の赤ちゃんを母親が車の中に3時間近くにわたって放置して死なせたものです。この事件について三重県は委員会を設置して関係機関の動きの経緯や再発防止策を検証し、19日、委員長を務める村瀬勝彦弁護士から鈴木知事に報告書が手渡されました。
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報告書では、児童相談所が、母親が重度の産後うつを抱えていることを把握しながら、一度しか面談していないことなどを指摘し、認識の甘さや関係機関との情報共有に問題があったとしています。村瀬委員長は「0歳児は少しの危険でも命に影響が及ぶのに、関係機関にその認識が薄かった。もっとていねいな情報共有のあり方が必要だ」と述べました。これについて鈴木知事は「関係機関に対する研修を行うとともに母子のケアのための職員を増やし、2度とこういったことを起こさないようにしたい」と話していました。

<以下引用> リライト
赤ちゃん死亡事件で検証結果
2013年03月19日 12時35分 NHK名古屋放送局

去年8月、三重県桑名市で母親が生後5か月の赤ちゃんを車内に放置して死亡させた事件で三重県が設置した専門家などでつくる検証委員会が報告書をまとめました。この事件は去年8月、三重県桑名市のパチンコ店の駐車場で、母親が生後5か月の赤ちゃんを、車の中に3時間近く放置して死亡させたものです。この事件について、三重県が設置した専門家などでつくる委員会は、関係機関の対応などの検証結果を報告書にまとめ、委員長を務める村瀬勝彦弁護士が鈴木知事に手渡しました。

報告書では、児童相談所が、母親が重度の産後うつを抱えていることを把握しながら、一度しか面談していないことなどをあげ、認識の甘さや関係機関との情報共有に問題があったと指摘しています。村瀬委員長は「0歳児は少しの危険でも命に影響が及ぶのに、関係機関にその認識が薄かった。もっとていねいな情報共有のあり方が必要だ」と述べました。鈴木知事は「関係機関に対する研修を行い、母子のケアのための職員を増やし、二度とこういったことが起きないようにしたい」と話していました。

<以下参考>
三重県児童虐待死亡事例等検証委員会から知事に報告書が提出されました
平成25年3月20日 三重県健康福祉部 子育て支援課

検証報告書 PDF(96KB)

<以下追加引用>
三重県 児童虐待相談過去最多
2013年08月26日 NHK名古屋放送局

昨年度に三重県内の児童相談所に寄せられた児童への虐待に関する相談は1022件に上り、統計を取り始めた平成15年度以降、最も多くなりました。

三重県によりますと、昨年度、県内にある5つの児童相談所に寄せられた児童虐待に関する相談は、1022件で、前年度に比べて、10%増加しました。

これは統計を取り始めた平成15年度以降、最も多く、4年連続で前年度を更新したということです。虐待を行なった人物で最も多かったのは、実の母親が約55%、次いで、実の父親が32%となっています。また、内容は、暴力による身体的虐待が44%、子育ての怠慢や拒否が28%となっています。

三重県では去年、桑名市と四日市市で虐待を受けた子どもが死亡する事件が相次いだことを受けて、児童相談所の職員を増やすなどの再発防止策に取り組んでいます。三重県は「虐待の防止と早期発見に努めるとともに、育児に悩む親へのケアを充実させたい」としています。

<以下追加引用>
◆保護責任者遺棄致死事件の初公判
 2013年12月09日 NHK津放送局

去年8月、三重県桑名市でパチンコ店の駐車場に止めた車の中に、当時、生後5か月の長男を置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の初公判が、津地方裁判所で開かれ、母親は「間違いありません」と述べて、起訴された内容を認めました。

三重県桑名市の無職、佐藤貴子被告(46)は、去年8月、市内のパチンコ店の駐車場に止めた車の中に生後5か月だった長男の亮介ちゃんをおよそ2時間半にわたって置き去りにして、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
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津地方裁判所で開かれた初公判で、佐藤被告は起訴された内容について「間違いありません」と述べて、認めました。また弁護士は「当時、被告は長男の育児に悩んでいて、善悪の判断能力が著しく低下していた」と訴えました。

このあと検察が、鑑定留置の結果、刑事責任能力があると判断したと述べました。そして、事件のいきさつについて「被告は、長男がいると幸せな生活を送ることが出来ないと考えて事件の2日前、首を絞めるなどした。事件当日は、死んでも構わないと思い、車内に放置した」と主張しました。判決は今月18日に言い渡される予定です。  

◆5カ月長男パチンコ店駐車場に放置死亡 「うつ病で心神耗弱」と被告の母主張 三重
 2013.12.9 産経ニュースWEST

 三重県桑名市のパチンコ店駐車場で生後5カ月の長男を車内に放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた無職佐藤貴子被告(46)の裁判員裁判初公判が9日、津地裁(川上宏裁判長)であり、佐藤被告は事実関係を認めたが「重度のうつ病の影響でこういうことをした」と述べ、当時心神耗弱状態だったと主張した。

 検察側は冒頭陳述で、産後うつになった佐藤被告が、長男がいなくなれば、幸せな生活を送れると考え、長男を車に放置したと指摘。幻覚などの症状はなく、放置することの危険性も理解していたとして、責任能力があったとした。

 弁護側は「長男の様子を7回も見に戻っており、犯行に一貫性がない」と主張した。

 起訴状によると、佐藤被告は昨年8月16日午後、桑名市のパチンコ店駐車場で、炎天下、長男の亮介ちゃんを車のチャイルドシートに座らせたまま約2時間半放置し、無理な体勢により窒息死させたとしている。

<以下追加引用>
乳児車内放置死亡:母の責任能力? 津地裁で懲役5年求刑
2013年12月12日 毎日新聞

 三重県桑名市のパチンコ店駐車場で2012年8月、生後5カ月(当時)の長男を軽乗用車内に放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母の佐藤貴子被告(46)=同市星見ケ丘1=に対する裁判員裁判が12日、津地裁(川上宏裁判長)であり、検察側は懲役5年を求刑した。事件当時、医師から産後うつと診断されていた佐藤被告の責任能力が争点。判決は18日言い渡される。

 検察側は論告で「子を守るべき母が命を奪った結果は重大。駐車場の中でも見つかりにくい場所を選ぶなど目的達成への配慮もしている」とし、完全責任能力が認められると主張した。

 弁護側は最終弁論で「重度の産後うつの影響で強迫衝動に駆られ心神耗弱状態だった。誰にでも起こりうる事件で、まず治療に専念すべきだ」と執行猶予付き判決を求めた。弁護側は佐藤被告が起訴後の今年7月書いたという手紙を証拠として提出。佐藤被告が「私を選んで生まれてきたのに受け止められずごめんなさい。どんなに私は恐ろしく見えただろうか」などと涙ながらに読み上げた。

 論告によると、佐藤被告は昨年8月16日午後、窓やドアを閉め切った状態の軽乗用車内に長男亮介ちゃんを約2時間半放置、窒息死させたとされる。【永野航太】
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<以下追加引用> 執行猶予判決
◆乳児車内置き去り死母親に判決
 2013年12月18日 NHK名古屋放送局

去年8月、三重県桑名市のパチンコ店の駐車場で、生後5か月の長男を車の中に置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の裁判で、津地方裁判所は「残酷な犯行だが当時、被告は善悪の判断能力を著しく欠いていた」と指摘し執行猶予がついた懲役3年の判決を言い渡しました。

三重県桑名市の、去年8月、市内のパチンコ店の駐車場で生後5か月だった長男の亮介ちゃんを車の中に置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

これまでの裁判で佐藤被告は、起訴された内容を認め、弁護士は、「長男の育児に悩み、善悪の判断能力が著しく低下していた」と、訴えていました。
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18日の判決で、津地方裁判所の川上宏裁判長は「被告は長男の育児に悩み家事も出来ないような状態で善悪の判断能力を著しく欠いていて心神耗弱だった」と指摘しました。

そのうえで「何の落ち度もない生後5か月の長男を炎天下に2時間半も放置した残酷な犯行だが、心神耗弱の影響があり被告を厳しく責めることはできない」として懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。求刑は懲役5年でした。

◆三重、乳児放置死の母に猶予判決 「産後うつで心神耗弱」
 2013年12月18日 共同通信社

 三重県桑名市のパチンコ店駐車場で昨年8月、生後5カ月の長男を車内に放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた無職佐藤貴子被告(46)=同市=の裁判員裁判で、津地裁は18日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 川上宏裁判長は判決理由で「幼い命が亡くなった結果は重大」とした一方、「犯行時、重度の産後うつで自分の行動をコントロールすることが著しく困難だった」として佐藤被告が心神耗弱状態だったと認め、責任能力があったとする検察側の主張を退けた。


<以下参考エントリー>
車内放置の乳児、熱中症!?で死亡 パチンコ店内に長時間いた母親を逮捕 育児ノイローゼで一時外泊中 三重
by negitoromirumiru | 2012-10-19 16:57 | 福祉 | Comments(0)


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