心の電話相談、11年度過去最多 職場の人間関係が増加
2012/9/17 共同通信社
全国19カ所の労災病院で受け付けている「勤労者 心の電話相談」の2011年度の相談件数が前年度より1391件増え、過去最高の2万9209件に上ったことが、17日までの労働者健康福祉機構のまとめで分かった。
上司や同僚との人間関係など職場に関する相談が増加傾向にあり、同機構は「景気悪化などで企業を取り巻く環境が厳しくなり、職場の雰囲気も悪くなっているのではないか」としている。
集計によると、相談者の49・4%が女性で、男性が46・3%。年齢別では40代が22・7%と最も多く、次いで30代(18・8%)、50代(10・2%)だった。 (共同)
(春之介のコメント)
相談は無料だが通話料・通信料は必要である。
この労災病院による電話相談だが、13年目となるようだが知らなかった。
労災病院にはパンフレットがあるのかもしれないが、もっと周知すれば相談者も増えることは間違いない。
勤労者と名付けているか、特に相談者を特定しているわけでないようだ。
つまり、必要ならば他の機関へ紹介もしてくれるということだろう。
○
平成24年度プレス発表資料 「勤労者 心の電話相談」業務実績 PDF
<以下参考>
勤労者心の電話相談 (独立行政法人 労働者健康福祉機構)
近年、労働者の受けるストレスは増加傾向にあり、厚生労働省の調査によると仕事に関して強い不安やストレスを感じている労働者が約6割に上っています。労働者健康福祉機構では、労働者の皆様にこのような悩みを取り除いていただくために専門のカウンセラーを配置し、ご相談をお受けするための「心の電話相談」を開設しております。相談については無料となっておりますのでご利用ください。
※東日本大震災における被災者及びその御家族からの相談にも対応いたします。
このような症状が現れたら、ご相談ください。
・気分が沈んで意欲がわかない。
・些細なことでイライラして怒りやすくなったり、緊張しやすくなる。
・酒の量が増え、酔ったときにくどくなる。
・食べ過ぎることが多くなったり刺激物が欲しくなる。
・食欲が低下する。
・仕事の能率が悪くなる。
・職場で人を避けるようになったり、挨拶ができなくなる。
電話相談の受付は、祝日を除く月曜日から金曜日の午後2時から午後8時まで(施設により曜日が異なりますのでご注意ください)。
なお、横浜労災病院勤労者予防医療部においては土日祝日を含む年中無休(午後2時から午後8時まで)の電話相談、及び24時間受付の電子メールによる相談を行っています。
「こころの電話相談」実施施設一覧 ◆最新情報は
こちらをクリック!
<以下引用>
心の電話相談、過去最多の2万9209件- 全国の労災病院19か所の集計を公表
2012年09月25日 キャリアブレイン
全国19か所の労災病院で受け付けている「勤労者心の電話相談」の2011年度の相談件数は、過去最多の2万9209件に達したことが、独立行政法人労働者健康福祉機構の集計で分かった。11年連続で前年度を上回る状態が続いており、同機構は「この相談件数は、さまざまなストレスや悩みを抱える勤労者の一部とみられる。心の問題については、社会全体で取り組むことが求められる」としている。
相談の内容は、▽職場▽自身の心理的悩み▽体調―に分けて集計。職場に関する問題が増加傾向にあり、パワーハラスメントを受けるなどの「上司との人間関係」が2904件と最も多く、「同僚との人間関係」2325件、「その他の人間関係」1851件と続き、「減給されて生活に困る」といった不況の影響を受けたとみられる相談もあった。
自身の心理的悩みに関する相談では、「将来に対する不安感」が最多の1万97件、次いで「落ち着けない」7718件、「イライラ・不安定」6596件など。一方、体調に関する問題では、「不眠」が2171件と最も多く、次いで「疲れやすい」1390件、「倦怠感」1092件などとなっている。
同機構では、2000年から勤労者やその家族が抱える心の問題についての助言などを行うため、専門のカウンセラーによる電話相談を行っている。11年度の相談件数は前年度より1391件増えていることから、同機構の担当者は、「心の悩みを抱える勤労者の増加に対応するため、電話相談のほか、対面型カウンセリングも行っている。今後も引き続き、メンタルヘルスの予防対策を推進していく」と話している。【新井哉】