家族介護 4人に1人仕事影響
2012年08月27日 NHK首都圏センター
親など家族の介護を経験した人の4人に1人が、退職したり、勤務時間を短くしたりするなど、働き方に影響があった、という調査結果がまとまりました。この調査はことし6月、明治安田生活福祉研究所が、家族の介護に関わった40代から70代の男女合わせて1032人を対象に行いました。
この中で、介護を始めたことで仕事に影響があったかどうかを尋ねたところ、男性は22.3%、女性が25.6%の人が「影響があった」と答えました。
影響があったと答えた人に具体的な内容を複数回答で聞いたところ、「退職した」が40.1%と最も多く、「勤務時間を短くした」が20.6%、「勤務日数を減らした」が16.6%などとなりました。
収入への影響については男性の20.5%、女性の23.7%が「減った」と答えていて、「半分以下に減った」という人も8人に1人にあたる11.9%となりました。
明治安田生活福祉研究所の森義博主席研究員は「介護と仕事の両立について、いま以上の支援が必要な実態が明らかになったと思う」と話しています。
(春之介のコメント)
NHKの報道をもとに該当資料を見ると、世帯収入に関しては資料通りであるが、就労への影響の数字が違っているの指摘しておく。
どうして、天下のNHKがこうなっているのか知らないけれど・・・これは概要なので別に資料があるのか!?
それにしても、この調査自体は幅広い内容であり、特に介護者の費用負担と意識について調べている。
興味深いのはリフォーム経験者580名のうち、浴槽交換をしたのは15.7%。そして別項で希望するリフォームを調査したところ54.5%と最も割合が高率となった。
つまり、住宅改修などは手すりや段差解消など少額のもはできても大がかりな工事はできていない実態が数字でも裏付けられた。
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明治安田生活福祉研究所 http://www.myilw.co.jp/
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2012年「介護生活の実態と意識に関する調査」 [747KB]
〈調査内容〉
<以下追加引用>
介護で減収2割超、半減世帯も 民間の実態調査
2012年9月11日 共同通信社
介護を始めてから世帯収入が減ったのは20%超―。家族介護に伴う働き方の変化が家計に深刻な影響を与えている現状が、明治安田生活福祉研究所(東京)の実態調査で明らかになった。半分以下になったと答えた人も10%を超え、同研究所は「退職を余儀なくされたり、定年退職を早めたりしたためではないか」と分析。調査は、家族介護の経験がある40~79歳の男女を対象にインターネットで実施。1032人から回答を得た。