比 病院などへの再就職の説明会
2012年7月16日 NHK
日本とフィリピンのEPA=経済連携協定に基づいて、看護師として働くことを目指して来日したものの、国家試験に合格できずフィリピンに帰国した人たちに、日系企業や現地の病院などへの再就職の機会を提供しようと、初めての説明会が開かれました。
日本は、EPAに基づいて、フィリピンとインドネシアから、日本で看護師になることを目指す人たちを、4年前から受け入れています。
しかし、日本語が壁となって、看護師の国家試験の合格者数が低迷し、滞在期限もあることから、看護師になれずに帰国するケースが多く、
フィリピンから来日した第1陣の93人では、すでに70%近くが帰国しています。
このため、
フィリピンの日本大使館は、帰国した人たちに再就職の機会を提供しようと、16日、マニラ首都圏のホテルで、初めての就職説明会を開きました。
会場にはおよそ30人が訪れ、
現地の日系企業や病院など合わせて14社の担当者から、仕事の内容などを熱心に聞いていました。
兵庫県にいたケイ・キャサリン・ヒゾンさん(28)は、「仕事を見つけたいですし、チャンスがあれば、また、日本に行きたいです」と話していました。
多くの帰国者が出ていることを踏まえて、
フィリピンの日本大使館は、こうした就職支援のほか、日本の試験に再挑戦する人を対象に、模擬試験を行うなどさまざまなサポートを検討しています。
(春之介のコメント)
こうした報道の意図は何なのだろう。
言葉巧みに日本に呼び、さんざん弄んで逃げ帰るようにして帰国した彼女らを、さらに屈辱を与えるような就職支援説明会。
現地の日系企業や病院へ説明会って、彼女らの望みは日本のライセンスを取得して日本で暮らし母国へ送金することだったろう。
多くの看護師候補者はすでにフィリピンのライセンスを持っているから、別にこうした機会はいらないはずだ。
こうしたことで、日本政府は彼女らをフォローしていますよってポーズをとるための報道。
NHKも国策に協力するだけじゃなくて、夢果たせずに失意で帰国した看護師候補者を取材し、日本の無策を聞き取るべきだろう。
記事の最後には、日本の試験に再挑戦する人に模擬試験を行うって、もう日本での悪夢を忘れたい彼女らになぜこうした仕打ちをするのだろうか。
では、再試験を受けることを厚労省は認めているのだろうかね。