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うつ病患者の再就職を支援する通所施設「ハビトゥス市ヶ谷」 復職支援施設に次いで東京でオープン

うつ病患者の再就職支援施設
2012年5月1日 NHK

働き盛りの世代のうつ病患者が増えるなか、治療で退職を余儀なくされた人の再就職を専門的に支援する施設が、1日、東京にオープンしました。

東京・新宿区にオープンしたのはうつ病の患者が通う通所施設で、治療のために仕事を辞めた人を対象に履歴書の作成のしかたや面接の訓練などを行い、再就職を支援します。1日は12人の利用者が訪れ、早速、カウンセラーから面接の訓練を受けていました。

厚生労働省によりますと、うつ病の患者は全国で100万人を超えると推計されていますが、特に働き盛りの世代で増加していて、治療のために退職を余儀なくされる人も少なくありません。

厚生労働省によりますと、うつ病患者の再就職の支援を専門的に行う施設は珍しいということです。

この施設での訓練は障害者自立支援法に基づいて行われ、障害者と認定されると一日900円程度の負担で利用できるということです。

治療のために研究職の仕事を辞めて3年になるという30代の男性は、「長い間1人で悩んで出口が見えなかったが、こういう施設ができて本当によかったです。うつ病とうまくつきあって再就職を目指したい」と話していました。
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通所施設「ハビトゥス市ヶ谷」の伊藤崇代表は、「うつ病にかかったことがある人の再就職はまだまだ厳しい現状があるが、周囲の理解があれば十分に仕事ができるので、できるかぎり支援していきたい」と話しています。

(春之介のコメント)
この会社のサービスとして①オムソーリサービス(うつ病の方の復職支援)、②ハビトゥスサービス(うつ病の方の再就職支援) を行うという。

 ※オムソーリ(omsorg)とは、スウェーデン語で「悲しみや幸せを分かち合う」という原義。英語ではソーシャルサービスと訳される。ハビトゥス(habitus)はフランス社会学者の造語「長い間積み重ねられた慣習的な行動や経験の結果として、個人に形成されていく生き方や行動の構えのようなもの」

と区別して、①については既に高田馬場に通所施設を2011年6月から開設し、この記事にある②の施設として市ヶ谷に2012年5月から開所されたもの。

この①と②の区別を厳密にしているのを見たのは初めてであるが、再就職支援ということで履歴書の書き方などのメニューも入ってくるのだろう。

こうした支援に特化していなくても、復職や再就職に必要なノウハウを提供することは、医療機関等でも普通に行われていること。

株式会社という形態で行うメリットは何なのか、そうしたことも含めて利用されることも検討されたい。


株式会社 リヴァ  http://liva.co.jp/index.html (事業内容:うつ病の方への社会復帰支援)
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ハビトゥスサービス(再就職支援)について
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〈以下引用〉
市ケ谷にうつ病患者の支援施設-再就職に特化したトレーニング実施
2012年04月26日 世田谷経済新聞

 うつ病患者の症状改善や社会復帰支援などを行うリヴァ(豊島区)が5月1日、うつ病を患った人の再就職に特化したトレーニング施設「ハビトゥス市ヶ谷」(新宿区市谷砂土原町2)を開く。

 同社は昨年6月、うつ病患者のための復職支援施設「オムソーリ高田馬場」を開設。これまで70人が登録し、20人が復職した。利用者のうち半数が離職しており再就職の必要性が高まっていることを受け、今回新たに再就職に特化した施設を開設することとなった。

 うつ病からの再就職は現状、うつ病を伏せての就職が一般的だが、その場合、周囲からの配慮がなくプレッシャーもかかり、うつ病が再発しやすい環境となるという。障害手帳を取得し、障害者枠での再就職を目指した場合にも、周囲からの配慮がある半面、業種や職種が限られるなどのデメリットもあり、うつ病からの再就職は難しい状況に置かれている。

 同施設では、週5日の通所型再就職トレーニング施設となり、面接ロールプレーイングや履歴書・職務経歴書のグループプレビュー、企業実習のあっせん、うつ病を開示できる求人の紹介、就職後も6カ月間の職場定着支援を実施。これまでの「うつ病を伏せての就職」「障害者枠での就職」に加え、「障害手帳を取得せず、うつ病を開示した就職」も選択肢の一つとなりうる支援を行っていく。

<以下追加引用>
広がる鬱病患者の復職支援 集団生活で「日常」取り戻す
2012年6月14日 産経ニュース

 鬱病患者が急増する中、医療機関などで復職支援(リワーク)のプログラムが広がっている。厚生労働省の調査では、鬱病などを含む気分障害の患者は推計で、平成8年は43・3万人だったのが20年には104・1万人と、12年間で2・4倍。鬱病は、いったん復職しても再休職する例も多く、再発予防が大きな課題となっている。(油原聡子)

 ◆会社を疑似体験
 メディカルケア虎ノ門(東京都港区、五十嵐良雄院長)は17年、復職支援専門のリハビリテーション施設を国内で初めて開設した。昨年12月末までで、597人が復職支援プログラムを終了し、585人が復職。復職者の再休職率は半年で6割といわれているが、終了者の就労継続率(推計値)は1年後で81・5%、2年後は70・1%だという。
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 リワークプログラム(デイケア)は週2日(半日と1日)から始まる。自分の病気を理解し、集団生活に慣れるのが目的だ。会社生活と同じように午前8時半に始まり、週5日安定して通えるようになると、企業と復職について相談。早い人で6カ月程度だという。

 保健師など専門スタッフのもと、仕事で想定されるチームを組んで作業に取り組むなど、復職後に想定される事態に対応できる力を身に付ける。福島南事務長は「同じ病気の仲間がいることで、復職へのモチベーションも保てる」と話す。

 これまで、鬱病の治療は薬物と休養が中心だった。だが、五十嵐院長は「薬物と休養だけでは不十分」と指摘する。

 診察程度の短い時間なら、患者が調子がいいように振る舞うことが可能だからだ。だが、同院では1日6時間のプログラムでの様子を観察するため、五十嵐院長は「プログラムは治療の一環。長時間接すると、回復状態がより正確に分かり、治療にも生かせる」と説明する。

 医療機関での復職支援は広がっており、うつ病リワーク研究会(港区)によると、現在、120を超える医療機関で復職支援プログラムが行われている。

 ◆病気を隠して
 仕事を辞めた鬱病患者の支援も始まっている。再就職支援に特化した施設「ハビトゥス市ケ谷」(新宿区)はグループワークを行い、患者同士が悩みや目標を共有し、再就職を目指す。現在、問い合わせが相次いでおり、見学や体験を断っている状態だ。

 昨年10月、鬱病でコンサルティング会社を退職した女性(39)は「人とかかわることで、自信を取り戻すことができた」。現在、就職活動中だ。

 求職中の鬱病の患者は、病気を隠して就職活動を行うケースがほとんどのため、就職しても周囲の配慮が得られず、再発しやすいという問題がある。

 施設を経営するリヴァの伊藤崇社長(34)は「鬱病の人はまじめで能力が高い人が多く、復職や就職できないのはもったいない。今後は、病気を開示しても就職できる企業が広がるように活動していきたい」と話している。

<以下追加引用> 厚労省安全衛生資料
心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き PDF
~メンタルヘルス対策における職場復帰支援~

こころの健康 気づきのヒント集 PDF

職場における自殺の予防と対応 PDF
by negitoromirumiru | 2012-05-01 20:31 | 躁鬱 | Comments(0)


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