宇部市が介護保険料を過徴収
2011年08月17日 NHK山口放送局
宇部市が年金から天引きされる介護保険料の徴収事務を誤り、今月分の保険料を支払う必要がなかった1200人余りからあわせておよそ1200万円を余分に徴収していたことが分かりました。市では、余分に徴収した保険料を近く返すことにしています。
これは、宇部市が17日、記者会見して明らかにしたものです。それによりますと、宇部市は年金から介護保険料が天引きされている65歳以上の被保険者のうち、前の年の所得が減ったことから今月分の介護保険料を支払う必要がないと判断された1267人からあわせて1233万500円を誤って徴収したということです。介護保険料のデータを日本年金機構に送信するコンピューターのソフトに欠陥があり、正しい保険料が通知されなかったのが原因だということです。
市では、8月22日に謝罪文と振込先の口座番号などを記入してもらう文書を発送し、余分に徴収した保険料を9月末に還付することにしています。宇部市健康福祉部の落合孝雄部長は「このような事態が2度と起こらないよう精度の高いチェック体制を確立したい」と話していました。
(春之介のコメント)
つまり、宇部市はソフトに欠陥があったと主張し職員のチェックミスとかではないと言いたいのだ。
ということで、ご丁寧に委託ソフト会社名まで公表した宇部市の怒りは大きそうだ。
謝罪文を郵送し還付する手続きに、どのくらい費用がかかるのか。
むろん、富士通さんが支払うと思うけど・・・。
〈以下参考引用〉
介護保険料(8月分)の過徴収について
2011年8月17日 宇部市
このたび、宇部市では、年金天引きによる8月分の介護保険料に徴収誤りが判明しました。該当する方は、所得の減額確定等により8月分の介護保険料が0円となる方です。原因は介護保険料は
正しく計算されていたものの、日本年金機構にデータを伝送する際の
受託会社のプログラムの更新に誤りがあったため、減額の通知がなされず介護保険料が誤って徴収されたものです。
関係者に深くお詫び申し上げますとともに、過徴収分については、早急に還付させていただきます。
今後はこのような事態が二度と起こらないように受託会社を含め、精度の高いチェック体制を確立し、信頼される介護保険制度の適正な事務処理運営に努めてまいります。
対象件数及び対象者
1,267件・・・平成23年6月初旬に送付した「介護保険料納入通知書」で、8月支給年金からの介護保険料天引き額、0円と案内した方。0円と案内した方は、前年度に対して保険料の年額が大幅に減額になった方です。
保険料還付金額 12,330,500円
お詫び状、還付連絡票発送日 平成23年8月22日(予定)
保険料還付時期 平成23年9月末頃
介護保険事務処理システムソフト保守委託業者
株式会社 富士通中国システムズ