東電OL殺人事件

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

佐野 眞一 / 新潮社


東電OL殺人事件

佐野 眞一 / 新潮社


〈以下引用〉
『東電OL殺人事件』著者 表題の“東電”外すよう工作された
2011.06.25 NEWSポストセブン

ノンフィクション作家・佐野眞一氏が東日本大震災のルポルタージュ『津波と原発』を上梓した。数多の被災地や事故現場を取材してきた佐野氏が、東北を歩くなかで感じたこと、そして東電の隠蔽体質について語った。

 * * *
 実は震災を取材するなかで、特に福島を歩く俺の脳裏から離れなかったのが、かつて『東電OL殺人事件』(2000年)に書いた渡辺泰子のことだった。慶応から東電に入り、通産大臣の渡辺美智雄ら政界との連絡役も務めた泰子は、娼婦として街角に立つ夜の顔を持ち、そして殺された。

 当時、俺はせめて表題から“東電”の二文字を外させようとする広報担当者からやけに豪奢な鯛釣り旅行に誘われたり、慇懃で狡猾な懐柔工作の標的になったから、その隠蔽体質はイヤになるほど肌で痛感しているけどね。

 隠蔽体質の最たるものは泰子が夜の商売をしていることを、東電の連中がみんな知っていたことだよ。それでいて社員が身体を売っているなんて認めるわけにいかないから処分するでもなく、ロクに寝てないから会議中にウトウトする泰子を、同僚はみんなでバカにして笑っていた。どれだけ陰険な会社かわかるだろ。

 つまり今回露呈した東電の隠蔽体質は昨日今日始まった話じゃない。底意地が悪くてどこか他人事な無責任体質の化けの皮が、多少剥がれたってだけなんだ。

※週刊ポスト2011年7月1日号

追記 すべてが終わって、回顧の旅 ゴビンダ氏、無罪後の再来日
東電OL殺人事件・ゴビンダ氏が佐野眞一と「悪夢の渋谷」を歩いた
2017年11月29日 現代ビジネス

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《渡邉泰子の経歴》

渡邉泰子は東京電力に勤務していた達雄の長女として、1957(昭和32)年6月7日に生まれた。慶応女子高から慶応大経済学部に進んだ泰子は、80(昭和55)年3月、同校を卒業後、父と同じ東京電力に入社。父は泰子が東電に入社する三年前の大学在学中に、五十代の若さで癌死している。
同社では企画部調査課に所属し、93(平成5)年には企画部経済調査室副長に昇進した。同室は電力事業に対する経済の影響を研究する部署であり、泰子はそのなかで、国の財政や税制及びその運用等が電気事業に与える影響をテーマにした研究を行い、月一、二本の報告書を作成していた。そのレポートは高い評価を得ていた。泰子は上司や同僚と飲酒することもなく、社内での私的な交際もほとんどなかった。
28歳の頃、拒食症に陥り入院したことがあったが、その後の89(平成元)年頃、クラブホステスのアルバイトを始め、数年前から渋谷界隈で売春をするようになった。


〈以下追加引用〉
◆東電OL事件、再審の可能性…別人DNA検出
 2011年7月21日 読売新聞

 東京都渋谷区で1997年に起きた東京電力女性社員殺害事件で、強盗殺人罪により無期懲役が確定したネパール国籍の元飲食店員ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)が裁判のやり直しを求めた再審請求審で、東京高検が、被害者の体から採取された精液などのDNA鑑定を行った結果、精液は同受刑者以外の男性のもので、そのDNA型が殺害現場に残された体毛と一致したことがわかった。

 「(マイナリ受刑者以外の)第三者が被害者と現場の部屋に入ったとは考えがたい」とした確定判決に誤りがあった可能性を示す新たな事実で、再審開始の公算が出てきた。

 この事件でマイナリ受刑者は捜査段階から一貫して犯行を否認。同受刑者が犯人であることを直接示す証拠はなく、検察側は状況証拠を積み上げて起訴した。

 2000年4月の1審・東京地裁判決は「被害者が第三者と現場にいた可能性も否定できない」として無罪としたが、同年12月の2審・東京高裁判決は逆転有罪とし、最高裁で03年11月に確定した。

 マイナリ受刑者は05年3月、東京高裁に再審を請求した。

 同高裁は今年1月、弁護側からの要請を受け、現場から採取された物証についてDNA鑑定の実施を検討するよう検察側に求めた。これを受け、東京高検が精液などのDNA鑑定を専門家に依頼していた。

◆東電OL事件、受刑者に有利か…DNA一致なし
 2011年7月21日 読売新聞

 東京都渋谷区で1997年に起きた東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)以外の第三者が殺害現場にいた可能性を示すDNA鑑定結果が出た問題で、東京高検が警察庁のDNAデータベースに照会した結果、この第三者のDNA型と一致する人物はいなかったことが分かった。

 事件当日に被害者の女性とホテルで会ったとされる知人男性らとも一致しなかった。第三者が特定されなければ、第三者が犯行と無関係であることを証明するのは困難となり、マイナリ受刑者に有利に働くとみられる。

 今回の鑑定では、被害者の女性の体から検出された精液がマイナリ受刑者以外の男性のもので、そのDNA型が現場に残された体毛のうちの1本と一致したことが判明。これを受け、東京高検が警察庁にDNA型の照会を依頼していた。

 データベースは警察庁が2004年12月に運用を開始した。警察庁によると6月末現在、過去の事件の容疑者約15万人分と、現場に残された血液や毛髪などの遺留品約3万件のDNA情報が登録されている。新たな鑑定結果は、第三者が被害者と現場に入った可能性を示すもので、「第三者が被害者と現場にいたとは考えがたい」とした2審・東京高裁の確定判決の認定に疑問が生じることになる。

◆東電OL殺害、DNA鑑定の物証は20種類以上
2011年7月23日 読売新聞

 東京都渋谷区で1997年に起きた東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、ネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)以外の第三者が殺害現場にいた可能性を示すDNA鑑定結果が出た問題で、東京高検がDNA鑑定を行った物証は20種類以上に上ることが分かった。

 今回の鑑定では、被害者の体から採取した精液や殺害現場の部屋に残されていた体毛のDNA鑑定が行われ、この精液と体毛1本がマイナリ受刑者とは別人のものであることが判明している。

 同高検はこれに加え、現場の部屋に残されていた被害者の財布の付着物や、トイレに捨てられていたコンドームの精液などのDNA鑑定も実施した。これらのほとんどは捜査段階でDNA鑑定や血液型鑑定が行われていたが、弁護側が最新の技術で再鑑定するよう要請していた。

◆東電OL殺害 別人のDNA検出
 2011年7月21日 NHK

平成9年、東京・渋谷区で東京電力の女性社員が殺害された事件で、検察が被害者の体に付いていた体液と現場に残されていた体毛のDNA鑑定を行った結果、無期懲役が確定したネパール人の受刑者とは別の男性のものであることが分かりました。ネパール人の受刑者は裁判のやり直しを求めていて、裁判所が新たな証拠をどう判断するかが焦点になります。
この事件は、平成9年、東京・渋谷区のアパートで東京電力の社員だった39才の女性が殺害され、現金が奪われたもので、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)が強盗殺人の罪に問われました。犯人につながる直接的な証拠がないなか、マイナリ受刑者は一貫して関与を否定し、1審は「犯人とするには矛盾がある」として無罪としました。2審は逆に「状況証拠を総合すると犯行は明らかだ」として無期懲役を言い渡し、平成15年、最高裁判所で刑が確定したため、マイナリ受刑者が裁判のやり直しを求める再審請求を行っていました。関係者によりますと、検察が裁判所の要請を受けて被害者の体に付着していた体液や現場に残されていた体毛のDNA鑑定を行った結果、マイナリ受刑者とは別の男性のものであることが分かったということです。現場からはマイナリ受刑者の体液なども見つかっていましたが、マイナリ受刑者は被害者と会ったのは事件の10日ほど前だったと主張していました。今回の鑑定結果は、マイナリ受刑者とは別の男性が現場で被害者と会っていた可能性を示すものですが、その時間帯などまだ解明されていない点は多く、裁判所が新たな証拠をどう判断するかが焦点になります。これについて検察幹部は「今回のことが、直ちに再審の開始決定につながるとは考えていない。有罪を示す有力な証拠はほかにもあり、大変なことになったという認識はない」と話しています。一方、マイナリ受刑者の弁護団は鑑定結果を早急に開示するよう裁判所と検察に求めることにしています。

≪その後の追加記事まとめ≫
東電女性管理職殺害事件:遺留物に別人のDNA 再審の可能性 状況証拠の再評価が焦点に・・・
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by negitoromirumiru | 2011-02-15 07:38 | 書庫 | Comments(1)
Commented by sheltem at 2011-08-22 15:24 x
まとめてみました。

http://blog.livedoor.jp/sheltem2/archives/52163754.html


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