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輸入盤 ドイツ・グラモフォン111周年記念~グレート・ビデオ

ドイツ・グラモフォン111周年記念 11グレート・ビデオ(13DVD)
DG111周年を祝う、偉大な11の映像作品集
2009年7月29日 HMV

ドイツ・グラモフォン創立111周年を記念して企画された、11の傑作映像作品を集めた13枚組DVD。フルトヴェングラーの『ドン・ジョヴァンニ』、カラヤンの『カルメン』&ヴェルディ『レクイエム』、バーンスタインの『ウェスト・サイド・ストーリー』メイキング、クライバーの『ばらの騎士』、ブーレーズの『ワルキューレ』、ネトレプコ&ヴィリャソンの『椿姫』、ポリーニ&ムターの協奏曲集、など、大変豪華なラインナップをたっぷりお楽しみください。(ユニバーサルIMS)

111 Years of Deutsche Grammophon [DVD]
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ディスク枚数: 13
販売元: Deutsche Grammophon
DVD発売日: 2009/10/05
時間: 1350 分

【収録情報】
DVD1
・ザ・メイキング・オブ・『ウェスト・サイド・ストーリー』
 キリ・テ・カナワ(ソプラノ:マリア)
 ホセ・カレーラス(テノール:トニー)
 タティアナ・トロヤノス(メゾ・ソプラノ)
 カート・オルマン(バリトン:リフ)
 オーケストラ&コーラス
 指揮:レナード・バーンスタイン
 撮影:ジョン・エルゼ
 監督:クリストフ・スワン

 収録時期:1984年9月
 収録場所:RCAスタジオ、ニューヨーク
 収録時間:89分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ
 字幕:ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

DVD2
ベートーヴェン:
・ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.37
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

 収録時期:1977年11月(第3番)、1978年5月(第5番)
 収録場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 収録方式:セッション
 収録時間:77分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 NTSC
 Region All

DVD3
・ビゼー:歌劇『カルメン』全4幕
 グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ:カルメン)
 ジョン・ヴィッカーズ(テノール:ドン・ホセ)
 フスティーノ・ディアス(バリトン:エスカミーリョ)
 ミレッラ・フレーニ(ソプラノ:ミカエラ)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮・芸術監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 収録時期:1967年
 収録方式:セッション
 収録時間:164分
 画面:カラー、4:3(スタンダード
 音声:PCMステレオ、DTS5.1
 字幕:ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

1967年製作のオペラ映画。1966&67年のザルツブルク音楽祭における舞台上演をベースとしたもので、海外ではこれが初のDVD化となります。
 グレース・バンブリーのカルメン、ジョン・ヴィッカースのドン・ホセ、フスティーノ・ディアスのエスカミーリョという重量級の布陣からも察せられるとおり、ヴェリズモ風の濃厚アプローチが特徴で、その意味では1962年のレコード録音をさらに強化した内容となっています。若き日のミレッラ・フレーニによるミカエラ役の清純さも、そうした演奏&演出のなかでひときわ光彩を放っています。
 このソフトではオペラ映画ならではの楽しみが2つ用意されていることもポイント。ひとつは第2幕の酒場のシーンに登場するマリエンヌ&スペイン舞踊団。ここでは『美しいパースの娘』からの「ジプシーの踊り」と、『アルルの女』からの「ファランドール」が特別に挿入され、舞踊団の力強いダンスとともに映画に花を添えています。
 もうひとつはカラヤン自身の出演シーン。かのヒチコックのひそみに倣ったともいえますが、ストーリーの展開に積極的に関わっているところに独自の主張が感じられます。第1幕のエンディング近くで、カルメンの逃走を助ける“謎のジプシー”を実に楽しそうに演じています。

DVD4
ムター/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲2曲
・ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218(カデンツァ:ヨーゼフ・ヨアヒム)
・ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』(カデンツァ:ヨーゼフ・ヨアヒム~オッシプ・シュニルリンによるニュー・ヴァージョン)
 カメラータ・ザルツブルク
 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン&指揮)

 収録時期:2005年12月3-6日
 収録場所:ザルツブルク
 収録方式:ライヴ
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS5.0
 NTSC
 Region All

DVD5
・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527全2幕
 チェーザレ・シエピ(バリトン:ドン・ジョヴァンニ)
 デジェー・エルンシュテル(バス:騎士長)
 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ:ドンナ・アンナ)
 アントン・デルモータ(テノール:ドン・オッターヴィオ)
 リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ:ドンナ・エルヴィラ)
 オットー・エーデルマン(バス:レポレッロ)
 ヴァルター・ベリー(バス:マゼット)
 エレナ・ベルガー(ソプラノ:ツェルリーナ)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
 演出:ヘルベルト・グラーフ
 制作&監督:パウル・ツィンナー

 収録時期:1954年8月、10月
 収録場所:ザルツブルク音楽祭
 収録時間:177分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMモノラル
 字幕:ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

1954年ザルツブルク音楽祭で制作されたオペラ映画《ドン・ジョヴァンニ》。今日まで最高のドン・ジョヴァンニとしてあまりにも名高いシエピの歌と演技をはじめ、すぐれたキャストによる演奏の素晴らしさはいうまでもありません。そして序曲だけとはいえ、この数ヵ月後に亡くなったフルトヴェングラーの指揮姿を視聴できることは、何にもまして貴重なことといえます。また、この映像は後に様々なオペラ映画が制作されていく上での原点となった作品です。

DVD6-DVD7
・R.シュトラウス:楽劇『ばらの騎士』Op.59全3幕
 ギネス・ジョーンズ(ソプラノ:元帥夫人)
 マンフレート・ユングヴィルト(バス:オックス男爵)
 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ:オクタヴィアン)
 ベンノ・クッシェ(バリトン:ファーニナル)
 ルチア・ポップ(ソプラノ:ゾフィー)
 フランシスコ・アライサ(テノール:歌手)
 アンネリーゼ・ヴァース(ソプラノ:マリアンネ)
 デイヴィッド・ソー(テノール:ヴァルツァッキ)
 グードルン・ヴェヴェツォフ(アルト:アンニーナ)、他
 バイエルン国立歌劇場合唱団
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団
 指揮:カルロス・クライバー
 演出:オットー・シェンク

 収録時期:1979年
 収録場所:ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場
 収録方式:ライヴ
 収録時間:186分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

『ラ・ボエーム』『カルメン』以来9年ぶりにウィーン国立歌劇場で指揮をしたクライバーの『ばらの騎士』のライヴ収録です。クライバーのわずかなしぐさに反応するウィーン・フィルの磨きぬかれた美しいアンサンブルと、ロット、オッター、ボニー、モルなどの豪華なキャストが、R.シュトラウスの音楽とホフマンスタールの台本が持つ“爛熟”を見事に描き出しています。

DVD8
・チャイコフスキー:バレエ『白鳥の湖』Op.20
 マーゴ・フォンテーン(オデット)
 ルドルフ・ヌレエフ(ジークフリート)、他
 ウィーン国立歌劇場バレエ団
 ウィーン交響楽団
 指揮:ジョン・ランチベリー

 収録時期:1966年5月28-31日
 収録場所:ウィーン・フィルム・スタジオ
 収録方式:セッション
 収録時間:107分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 NTSC
 Region All

DVD9
・ヴェルディ:歌劇『椿姫』全3幕
 アンナ・ネトレプコ(ソプラノ:ヴィオレッタ)
 ローランド・ヴィリャソン(テノール:アルフレード)
 トーマス・ハンプソン(バリトン:ジェルモン)
 ディアーネ・ピルヒャー(ソプラノ:アンニーナ)
 ヘレーネ・シュナイダーマン(メゾ・ソプラノ:フローラ)
 サルヴァトーレ・コルデッラ(テノール:ガストーネ)
 ポール・ゲイ(バリトン:ドゥフォール)
 ルイージ・ローニ(バス:グランヴィル)
 ウィーン国立歌劇場合唱団(ルパート・フーバー指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:カルロ・リッツィ
 演出:ヴィリー・デッカー
 映像監督:ブライアン・ラージ

 収録時期:2005年8月7-16日
 収録場所:ザルツブルク、祝祭大劇場
 収録方式:ライヴ
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:イタリア語、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

いまや数ある伝説のディーヴァたちを凌駕する熱狂的な支持を受けているネトレプコ。ヨーロッパでは、ゴシップ騒ぎやプレミア・チケットなどでとにかく話題の人。
 看板がネトレプコであることは言うまでもありませんが、ホセ・クーラやロベルト・アラーニャらと共に現代最高のテノールと目されるロランド・ヴィラゾンを彼女の相手役に配したこと、そして、ハンプソンをジェルモン役に抜擢したあたりにも、DGの並々ならぬ力の入れようが感じられます。
 しかも、オケにはウィーン・フィルを起用し、『椿姫』を十分に振り慣れているカルロ・リッツィをシェフに迎え、演出には話題のヴィリー・デッカーが起用されるというザルツブルク音楽祭ならではの豪華さです。

DVD10
・ヴェルディ:レクイエム
 レオンティーン・プライス(ソプラノ)
 フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
 ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
 ニコライ・ギャウロフ(バス)
 ミラノ・スカラ座合唱団(ロベルト・ベナーリオ指揮)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
 収録時期:1967年1月
 収録場所:ミラノ、スカラ座
 収録方式:セッション
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:ラテン語、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

1967年1月、トスカニーニ没後10周年記念演奏会の前日と前々日に収録された映像作品。監督はあのアンリ=ジョルジュ・クルーゾがつとめています。パヴァロッティ、コッソット、ギャウロフ、プライスという名歌手に加え、スカラ座の深みのある合唱が多彩な表現で作品にふさわしいシリアスな雰囲気を表出する名演です。髭なしパヴァロッティとカラヤンの凛々しい姿もヴィジュアルならではの楽しみ。録音エンジニアがギュンター・ヘルマンスというのも嬉しいところです。

DVD11-DVD12
・ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』全3幕
 ペーター・ホフマン(テノール:ジークムント)
 マッティ・サルミネン(バス:フンディング)
 ドナルド・マッキンタイア(バリトン:ヴォータン)
 ジャニーヌ・アルトマイア(ソプラノ:ジークリンデ)
 ギネス・ジョーンズ(ソプラノ:ブリュンヒルデ)
 ハンナ・シュヴァルツ(メゾ・ソプラノ:フリッカ)
 カルメン・レッペル(ソプラノ:ゲルヒルデ)
 カレン・ミドルトン(ソプラノ:オルトリンデ)
 カティ・クラーク(ソプラノ:ヘルムヴィーゲ)
 ガブリエレ・シュナウト(メゾ・ソプラノ:ヴァルトラウテ)
 マルガ・シムル(ソプラノ:ジークルーネ)
 イルゼ・グラマツキ(アルト:グリムゲルデ)
 グェンドリン・キレブリュー(メゾ・ソプラノ:シュヴェルトライテ)
 エリーザベト・グラウザー(アルト:ロスヴァイゼ)
 バイロイト祝祭管弦楽団
 指揮:ピエール・ブーレーズ
 演出:パトリス・シェロー

 収録時期:1980年6月28日-7月19日
 収録場所:バイロイト、祝祭劇場
 収録方式:セッション
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

DVD13
プロコフィエフ:
・行進曲 変ロ長調 Op.99
・『ピーターと狼』 Op.67(英語ナレーション版)
・ヘブライの主題による序曲 Op.34b
・古典交響曲 Op.25
・『ピーターと狼』 Op.67(イタリア語ナレーション版)
 人形劇:スピッティング・イメージ・パペット
 スティング(語り、英語版)
 ロベルト・ベニーニ(語り、イタリア語版)
 ヨーロッパ室内管弦楽団
 指揮:クラウディオ・アバド
 監督:クリストファー・スワン、ロジャー・ロウ、スティーヴ・ベンデラック

 収録時期:1993年7月
 収録場所:スピッティング・スワンズ・スタジオ
 収録方式:セッション
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語
 NTSC
 Region All

1993年に制作された映像作品。ユニークなカリカチュアぶりで広く人気を博したゴム製の風刺人形「スピッティング・イメージ・パペット」を用いて人形劇風に仕立てた面白い『ピーターと狼』。バッハ、カラヤン、バーンスタイン、メータ、小澤征爾などの音楽家から英国王室の面々までパロディにされた内容はとても愉快なものです。
 『ピーターと狼』は子供のために書かれたファンタジー。ライトモティーフ的な手法を用いて、音楽の聴取の方法をわかり易く伝えてくれる楽しい作品です。それをアバドとヨーロッパ室内管が極上のサウンドで仕上げたのがこのDVD。したがって、子供向けなんて言わず、大人もみな楽しんでいただきたいところ。
 この作品は、物語の進行を司るナレーション役に多彩なゲストを迎えることが多いのですが、ここでは何と、スティングが参加。おまけに、イタリア語ヴァージョンではオスカー俳優のロベルト・ベニーニが吹替えているという豪華さ。物語は、通常の俳優と扮装した俳優、そしてマペットらによって進行します。アバドやスティングとそっくりに作られたマペットも楽しみ。日本にも文楽があるように、ヨーロッパでも人形劇は歴史が深く、現在も専用の劇場で毎日公演が行われており、立派な芸術として根付いています。実際にその動きは実に巧みで、1度観れば驚くこと請け合いです。
by negitoromirumiru | 2010-11-25 09:19 | 音楽 | Comments(0)


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