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社会福祉士、介護福祉士の国試「将来的に絶対基準で評価」

社会福祉士、介護福祉士の国試「将来的に絶対基準で評価」
2008/12/26 キャリアブレイン

 厚生労働省はこのほど、社会福祉士と介護福祉士の国家試験の在り方についての報告書を公表した。国家試験の合格基準について、「将来的には絶対基準により評価を行うことを視野に、今後、問題の質の改善と難易度のさらなる安定化を図る努力」などを行うべきとしている。

 提言は、今年7月から議論を重ねてきた「社会福祉士及び介護福祉士国家試験の在り方に関する検討会」の検討結果をまとめたもの。

 提言はまず、国家試験の基本的な性格について、社会福祉士が「相談援助」、介護福祉士が「介護」を行う専門職として必要な基本的な知識や技術が網羅的に備わっていることを確認・評価するものとして位置付けられると指摘。その上で、「専門職としての実践を行う上で必要不可欠な知識及び技術に焦点を当てて出題すべき」「実践の場面での判断力を問う問題であることを意識しながら、問題作成が行われることが必要」などとしている。

 また、現在の合格基準について、「『総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数』となっており、絶対基準を原則とした上で、相対基準的な調整方法を採用している」「得点のない科目があった場合には、合計得点にかかわらず、不合格とする」などと説明。これを、知識・技術を網羅的に備えているか否かを評価する上では、「妥当であると考えられる」と指摘した。ただ、「将来的には絶対基準により評価を行うことを視野に、今後、問題の質の改善と難易度のさらなる安定化を図る努力を行いつつ、当面、問題の難易度による補正方法の改善について検討を行う必要がある」とした。

 出題内容や出題形式については、「福祉・介護サービスの提供現場で求められる知識・技術が適切に備わっているかどうかを確認できる内容にしていく必要がある」として、知識を応用して具体的な問題解決を求める問題を充実させていくことや、事例問題の出題を増やすことなどを検討すべきとした。

 試験日程については、「受験者の負担を避けるため、現行どおり1日の日程で行うことが望ましい」と指摘。また、同一年度に社会福祉士と介護福祉士の両方の資格を取得することができるよう、「実施日を区分することを検討する必要がある」とした。
 筆記試験を1月下旬に、介護福祉士の実技試験を3月上旬に行う現行の体制については、卒業見込みの受験者を考慮し、「現在の実施時期を維持することが適当」と指摘。合格発表については、できる限り早い時期に行うことができるよう検討すべきとした。特に社会福祉士については、実技試験がないことから、「2月中に合格発表を行うことができるような体制の整備を含め、検討する必要がある」とした。

 社会福祉士と介護福祉士の養成の在り方をめぐっては、昨年、「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正された際、教育時間数の充実を図るなど、教育カリキュラムの見直しが行われた。国家試験については、同法が改正された際の附帯決議で、「必要な知識及び技能を総合的に評価できるような内容となっているかどうかについて検証を行うこと」が指摘されていた。新カリキュラムに対応した国家試験は、社会福祉士で09年度から、介護福祉士では11年度から、それぞれ行うとされている。
 厚労省では、報告書の内容について、「09年度の国家試験に向け、速やかに具体化を図るとともに、新カリキュラム試験の開始後3年間の実施状況を評価・検証し、その結果を踏まえ、必要な見直しを行うことが必要」としている。

(春之介のコメント)
少し古い記事になるが、すでに実施されていることだろう。

記事には触れられていないが、合格率をもっと他の医療職ぐらいに上げないのはなぜなのだろうか!?

資格の成立過程から、折衷的な要素の強い福祉士だが、本当にそれでいいのだろうかという疑問がある。

もし、福祉士だけなく医療系の資格でも、大卒で短期間養成で受験試験が与えられればよいはずであるが、残念ながら福祉士には政治力も資金力も説得力もない。

合格率は、医療系資格同様に75~85%は当然あってしかるべきである。027.gif
by negitoromirumiru | 2010-03-07 12:02 | 福祉 | Comments(0)


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