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韓国の保健福祉家族省、お金のかからない“少子化対策”

発信箱:明かりを消して
=福本容子(経済部)
2010年1月29日 毎日新聞

 韓国の保健福祉家族省が、お金のかからない“少子化対策”を始めた。夜7時になると役所内の電灯を強制的に消してしまう荒業だ。真っ暗で残業ができなくなった職員は早めに帰宅、夫婦の時間が増えて……めでたくベビー誕生!のシナリオだって。

 日本同様、飲ミュニケーションがまだ盛んなお隣のこと。期待通りに帰宅してくれるのかな、とも思うけれど、少子化への危機感は何となくわかる。韓国の女性が一生に産む子どもの数の平均(出生率)は1.19で、低い低いといわれる日本の1.37(2008年)よりもっと低い。経済協力開発機構(OECD)加盟の先進30カ国中、最低だ。

 その少子化問題が担当の保健省で、職員家庭の出生率が公務員全体の平均(1.82)より低い1.63では情けない。で、2年以内の「2.0」を目指し、まずは月1回、7時消灯を実験的に始めた。

 高い教育費に足りない保育所、長時間労働、どこかで聞きなれた事情が並ぶ。さらに、ハワイ大の人口問題専門家、チェ・ミンジャさんによれば、「結婚は女性により大きな変化や負担を強いるから、高い教育を受けた今の韓国人女性は、子どもを産むプラスとマイナスを、てんびんにかけるようになった」そうだ。

 男女の平等度を表す指数にGGIというのがある。「ダボス会議」で知られる世界経済フォーラムが出している。雇用、教育、政界進出などを総合したものだ。昨年の結果は日本が世界で75位、韓国は115位。もともと不利な状況にある女性が、もっと不利になる状況に飛び込むか--。このあたりが問題では。

 韓国と日本、似たもの同士。いろいろ試し、互いの成果を一緒に分析するのもいい。

(春之介のコメント)
とほほなシナリオかも、することないと夫婦の時間が増えて⇒夫婦喧嘩増大⇒離婚増加になるかも。010.gif

さて、お隣韓国は少子化が進んでいるということで、どうするのかはモデルになるね。

成熟した社会とは、子どもたちが少ない高齢者ばかりの社会となる公算が強いね。

このシナリオの良い点は、家族そろって夕食を食べる可能性が増えたという点。

欧州では当たり前のことなんだけどね、日本人は無駄に働きすぎだもん。
by negitoromirumiru | 2010-01-30 10:16 | 福祉 | Comments(0)


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