人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「クラシック迷宮図書館」(片山杜秀著)

「クラシック迷宮図書館」(片山杜秀著)
2010年1月26日 CLASSICA

●出ました、「クラシック迷宮図書館」(片山杜秀著/アルテスパブリッシング)。「レコ芸」連載の「片山杜秀のこの本を読め!」(+α)が一冊にまとまっているんだが、音楽書の書評というものがこんなにおもしろくなるものなのかと改めて驚愕。しかも読みやすい。こういうものが雑誌連載で成立してたっていうのはいろんな意味で奇跡的なことだろう。対象となる本を超越して、書評それ自体がワクワクしながら読める。理想。
●これ、もともとの連載企画が相当な力技だったはずなんすよ。なにしろ月刊誌の書評だから「今月はそれほど興味深い本が出なかったので休みます」というわけにはいかない。そもそも音楽書を発行している出版社の雑誌で、音楽書を紹介するコーナーを設ければ、それは「自社本の宣伝コーナー」になりがち。営業なり編集なりの意向で「今月は自社のこれを紹介し、来月はあれを紹介する……」とオートマティックに流れが作られていってもおかしくない。なのに、ひたすら「書評」という記事のおもしろさを求め、片山さんに書きたいものを書いてもらうことを優先させ、毎月毎月まとまった字数で他社本を評し続けたわけだ。どう考えても、片山さんも編集部も大変な思いをしたにちがいないんである。すごい手数のかかった書評。頭が下がる。
●それがこうして一冊にまとまった。祝。単行本として読んでみると、さらに切れ味が増しているような気がする。

(春之介のコメント)
クラシック音楽は耳で聴くものだけど、優れた音楽書は読んでいて楽しい。

作曲家や演奏家の背景など、ちょっとしたことが脳裏にあるといいね。

音楽書の書評、なんて素敵なんだ。060.gif

CDの視聴記も、最近は様変わりしている。小難しいことは、もう止めよう!
by negitoromirumiru | 2010-01-26 06:39 | 音楽 | Comments(0)


<< 画像検索 よしなに 介護職員の賃上げ月9千円どまり... >>