介護報酬改定による賃金アップは月6475円
2009/10/20 キャリアブレイン
日本介護クラフトユニオンはこのほど、今年4月の介護報酬改定による組合員の処遇改善状況についての報告書(速報版)をまとめた。今年3月と8月の賃金を比較すると、月給制の介護従事者では平均で6475円のアップが見られた。
調査は今年8月、全国の介護クラフトユニオン組合員約4000人に実施。月給制の従事者で1085人、時給制のパートタイマーで937人の回答があった。
それによると、職種全体の賃金は月給制で20万4085円となり、4月の介護報酬改定を境に6475円(3.3%)アップした。
職種別では、訪問系介護員が16万9491円で5622円(3.4%)の増加となったほか、施設系介護員では入所型が18万8762円で5480円(3.0%)の増加、通所型が15万3507円で5651円(3.8%)の増加となった。また、ケアマネジャーは25万2085円で、6357円(2.6%)のアップとなった。
このほか、生活相談員は19万9155円で8155円(4.3%)の増加、看護師は25万7770円で1万1476円(5.8%)の増加、サービス提供責任者は18万7175円で6016円(3.3%)のアップとなった。
パートタイマーの場合、職種全体では身体介護の時給が10円アップの1335円、生活援助では23円アップの1097円となった。
また、介護報酬改定による賃金改定の結果についての満足度を聞いたところ、月給制の従事者では「満足」が2割(「満足している」2.8%、「まあまあ満足している」17.2%)なのに対し、「不満」が3分の2(「大いに不満である」36.2%、「少し不満である」30.4%)を占めている。
調査を行った政策部の村上久美子部長は、「もともとの賃金が安いために、満足していないのではないか」としている。また、処遇改善については事業者ごとに差があり、賃上げゼロのところもあれば、1万円以上のアップをしたところもあると指摘している。
・比べてみてね、ユニオンって立場の弱い労働者、情報なく孤立した労働者には必要かも…
最近の若者は、ユニオンってダサいみたい。