女と男2

NHKスペシャル 女と男
第2回 何が違う? なぜ違う?

男女平等の国・アメリカで新たな“男女区別”がはじまっている。小学校や中学校の義務教育現場で、男女別授業を行う学校が増えているのだ。成長期には特に男女の差=性差が出る。そこで、それぞれの性に合った教育をしようという試みなのだ。また、医学の分野でも、病気の男女の違いを重視する動きが広まっている。
そうした動きの背景にあるのは、いま新たな男女差が次々と見つかっていることだ。特に、脳は性ホルモンなどの影響で性差が生まれていることが最近になってはっきりしてきた。
なぜ脳に男女差があるのか。そのヒントは、「同じことをしていても、脳の使いようが男女で異なっている」ということだ。たとえば、地図をたどっているとき、男は空間感覚を利用して地図を見るが、女は記憶や目印を手がかりに地図を見る。つまり、同じことをしていても両者が使っている脳の分野は異なっているのだ。脳が違うのは、「男女それぞれで得意なことが違う」ということなのだ。
では、いったいなぜ、人間は男女で得意なことをわざわざ違うようにしたのか。それは「ともに生き延びる」ためである。長い、長い狩猟採集時代、ヒトの祖先はいつも飢えとの戦いのなかにあった。そこで役割分担をしていろいろな食糧を確保する生存戦略を採ったのだ。
女と男の違いの最新研究を通して人間の歩んできた道筋をたどるとともに、医学や教育などではじまっている、性差に注目する新たな潮流を描く。
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# by negitoromirumiru | 2009-01-26 10:49 | 生活 | Comments(0)

女と男3

NHKスペシャル 女と男~最新科学が読み解く性~
第3回 男が消える?人類も消える?

性染色体がXXなら女、XYなら男。1億7千万年前に獲得したこの性システムのおかげで私たちは命を脈々と受け継いできた。ところが、この基本そのものであるシステムは、大きく揺らいでいる。じつは男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。専門家は「数百万年以内には消滅する」という。なかには、来週になって消えても不思議ではないとする意見さえある。
じつは「遺伝子できちんとオス・メスを決め、両者がそろって初めて子孫をつくる」というのは、私たちほ乳類が独自に獲得した方法だ。ほかの生物はメスだけで子孫を残せる仕組みを持っている。そのほ乳類独自のシステムが長くほ乳類の繁栄を支えた一方、いよいよその寿命が尽きようとしているのだ。
さらに人間の場合、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。これは生物学的に一夫一婦制が長くなった影響だという。
こうした性システムの危機に私たちはどう対応すべきなのか。シリーズ最終回では、いわゆる試験管ベイビーが生まれて30年、生殖技術をめぐる最前線もたどりながら、現在、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追う。
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# by negitoromirumiru | 2009-01-26 10:49 | 生活 | Comments(0)

女と男1

NHKスペシャル 女と男 
第1回 惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人

男女はなぜ惹かれあうのか。脳科学はいま、恋のメカニズムを解明しつつある。その中心はドーパミンという脳内物質。快楽を司るドーパミンの大量分泌が恋する二人の絆となっているのだ。ところが脳科学は同時に、皮肉な状況も浮かび上がらせている。高い代謝を要求するドーパミンの大量分泌は身体への負担が大きく、長く続かない。そのため、“恋愛の賞味期間”はせいぜい3年ほどだというのだ。
 そこで、男女関係はどうすれば長続きするのかという科学的な探求がさまざま進められている。アメリカでは30年に及ぶ家族の長期研究を通して、長続きしない男女関係では、男女差が大きな障害になっている事実が浮かび上がってきた。たとえば、女は、相手の顔の表情から感情を簡単に読み解くが、男は必死に脳を働かせてもハズす。女が悩みを相談するとき、話を聞いてもらいたいだけなのに、男は解決策を示そうとしてしまう。
こうした男女の違いは、長い狩猟採集時代の遺物ではあるが、無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすいという。違いをちゃんと意識して、相手の気持ちを理解する努力が欠かせないのだ。
番組では、ワシントン州立大学の離婚防止のカウンセリングプログラムに密着し、「子育てを成し遂げる関係から、お互いの人生に影響を与え合う関係へ」と変わるなかの男女関係を描く。
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# by negitoromirumiru | 2009-01-26 10:48 | 生活 | Comments(0)

セーゲルスタムの世界4

一つ一つの作品に標題が付いているのもおもしろい。記念すべき交響曲第200番は "Starting the Last Century" 。200曲もあるから、標題もさまざまだ。交響曲第70番が"Before 80..."で、交響曲第71番が"After 70..."だったりする。投げやりなのか意味深長なのかよくわからない。

 もう一つ驚くべきは、セーゲルスタムの創作力が、晩年においてさらに旺盛になっているということだ。2004年に60歳を迎えることを記念して書かれたのが、交響曲第84番"For a Milestone..."。この時点で、彼がさらに100曲以上の交響曲を書くとだれが予想できただろうか。2008年現在、交響曲第200番を書く作曲家はまだ64歳にすぎない。このペースを守れば、交響曲第300番、いや交響曲第500番だって十分可能な範囲にある。これは伝説の領域だ。

 問題はどうやって作品を聴くか、だ。これだけのハイペースで作曲されているので、もちろんその作品のほとんどはまだ録音されていない(初演すら済んでいないものもまだまだある)。レイフ・セーゲルスタムは作曲家であると同時に指揮者としても活躍している。指揮者としてはウィーン放送交響楽団、ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送交響楽団などでポストに就いてきたベテランであり、シベリウスをはじめとして録音も少なくない。

 しかし自作の交響曲となると、第10番代から第20番代あたりの初期作品がいくつか録音されているばかりのようで、これらを聴いても全200曲の全貌を知ることはできない

 いつかセーゲルスタム交響曲全集が世に出る日がやってくるのだろうか。 017.gif

 ちなみに、2000年に亡くなったアメリカの作曲家アラン・ホヴァネスも多作家だった。セーゲルスタムには及ばないものの、交響曲第67番まで書いている。ホヴァネス交響曲全集が録音されたという話はまだ聞かない。

(春之介のコメント)
セーゲルスタムの交響曲、未だ聴いたことがないが…
少し興味が湧いてくるね
365番まで、創って毎日演奏したらいいな!
それにしても、どこから、創作エネルギーが出てくるのだろうか?
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# by negitoromirumiru | 2008-12-24 01:16 | 音楽 | Comments(0)

セーゲルスタムの世界3

交響曲を200曲書く作曲家 (飯尾 洋一=音楽評論家)
2008年5月30日

 最近耳にしたニュースでもっとも驚いたのは、フィンランドの作曲家/指揮者であるレイフ・セーゲルスタム(1944~)が、交響曲第200番を作曲しているという話題だ。なにしろ200番である。あのベートーヴェンだって第9番までしか書けなかった交響曲を、セーゲルスタムは200番まで書いている。20世紀後半以降、そもそも交響曲を書く作曲家が減少する中で、セーゲルスタムは圧倒的な独走を見せている。こんなにたくさんの交響曲を書いた作曲家が過去にもいるだろうか。

 「交響曲の父」といえば、ハイドン(1732~1809)である。モーツァルト、ベートーヴェンと並んで、ウィーン古典派を代表する大作曲家だ。生涯の大半をエステルハージ家に仕え、後年にはロンドンに渡り数々の傑作交響曲を書いた。最後の交響曲は、交響曲第104番「ロンドン」。この「交響曲の父」が100曲以上もの交響曲を量産したというのに、”息子たち”はずいぶん慎重だ。モーツァルトは交響曲第41番「ジュピター」まで書いた。ベートーヴェンは交響曲第9番「合唱」まで。その後、多くの作曲家が呪われたかのように、9曲前後の交響曲しか書けなくなる。

 シューベルトは交響曲第9番「グレート」まで(最近の数え方ではこの曲を第8番と呼ぶが、まだまだ多数派は「第9番」だ)。ブルックナーも交響曲第9番までしか書いていない。ドヴォルザークの最後の交響曲も第9番「新世界より」。マーラーに至っては、第8番の次の交響曲を書くにあたって、「第9番は不吉」と考え、あえて番号をつけずに「大地の歌」と名づけた。しかしその後も創作活動は続き、無事に第9番を完成させたものの、次の第10番を作曲中に死去した。そういえば、ヴォーン・ウィリアムズも交響曲は9曲しか残していない。ベートーヴェン以来、第10番というのは大きな壁になっているかのようだ。

 そんな中で、レイフ・セーゲルスタムは第10番どころか、第200番である。文字通り桁違いの超人的創作力だ。文豪ならぬ楽豪とでも呼ぶべきか。彼の作品一覧は、Finnish Music Information Centreに掲載されている。

The Works of Leif Segerstam

Latest additions:
Symphony No. 215 (Sep 18, 2008)
Symphony No. 214 (Aug 25, 2008)
Symphony No. 213 (Aug 25, 2008)
Symphony No. 212 (Aug 25, 2008)
Symphony No. 211 (Aug 15, 2008)
Symphony No. 210 (Aug 15, 2008)
Symphony No. 209 (Aug 15, 2008)
Symphony No. 208 (Aug 13, 2008)
Symphony No. 207 (Aug 13, 2008)
Symphony No. 206 (Aug 5, 2008)
Symphony No. 205 (Aug 5, 2008)
Symphony No. 204 (Aug 5, 2008)

(春之介のコメント)
215曲に達していた!

〈追記〉彼のライブ実演で、初めて聴いた。
Segerstam: Symphony No 151
BBC Scottish Symphony Orchestra
Leif Segerstam (conductor)
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# by negitoromirumiru | 2008-12-24 01:08 | 音楽 | Comments(0)