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大阪府「府自殺未遂者支援センター」設置 「本人が希望した場合に」未遂者を1年間継続して支える仕組みも

自殺未遂者支援センター開設
2016年01月15日 NHK大阪放送局

自殺未遂をした人が再び自殺を図るのを防ごうと、専門家が原因や悩みを聞き取ったうえで継続的に支援を行う新たな取り組みが、15日から大阪・守口市の病院で始まりました。
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これは大阪府が始めたもので、守口市にある関西医科大学附属滝井病院の救命救急センターには新たに「自殺未遂者支援センター」が設けられました。

式典では、大阪府の伊藤裕康医療監が「府が行った調査では、自殺未遂をした人の半数近くが過去にも自殺を図っている。自殺を繰り返さないような支援が必要だ」とあいさつしました。
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大阪府が平成23年に行った調査では、自殺未遂をした人は府内で少なくとも年間1254人にのぼっています。

センターでは、府内4か所の救命救急センターに搬送された自殺未遂者から、専門家が、自殺を図った原因や悩みなどを聞き取り、そのうえで、必要に応じて精神科の医療機関を紹介したり、市町村の窓口につなげたりして1年間継続的に支援するということです。
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センターを担当する中森靖教授は、「救命救急センターで助けた後、丁寧なフォローアップをすることで、自殺の再発を予防していきたい」と話していました。

(春之介のコメント)
この報道とともに昨年1年間の自殺者(速報値)が警察庁から発表された。

自殺者数は減少しているが、未遂者は予備軍として継続対象としたいが、本人・家族が希望しない場合はフォローは難しい。

この支援センターについて、朝日新聞記事では4つの救急救命センターで未遂者から評価書を作成し「本人が希望した場合に、支援センターへ引き継ぐ。センターには専任の精神保健福祉士1人が常駐。退院から1週間後、1カ月後、3カ月後など定期的に、未遂者や家族と話し合う。」という。

つまり希望しない場合は強制的に関与することはなく、未遂者の対応が元通りになるということだろう。

また希望する場合は継続的にフォローすることになるが、1年間で5回が予定されている。

NHKの記事にあるように府内での未遂者が1000人を超えているわけで、この体制で大丈夫なのだろうかと思う。

ただ、このような仕組みが作られて未遂者特有の問題に取り組むことができ成果が上がれば、他の都道府県も倣うことになるのだろう。


<以下引用>
自殺未遂者を1年支援します 大阪府、15日から新制度
2016年1月14日 朝日新聞

<以下参考>
自殺予防対策 (厚生労働省)
 自殺未遂者ケアガイドライン、精神科救急医療ガイドライン(自殺未遂者対応) 等


<以下引用>
自殺者、18年ぶり2万5千人下回る 6年連続減少
2016年1月15日 朝日新聞

「自殺者が18年ぶりに2万5000人を下回ったことについて、自殺対策に取り組むNPO法人「ライフリンク」の代表、清水康之さんは「自殺は社会の問題だとして、行政と民間が連携して対策が進められるようになり、ようやく減少傾向になった。ただ依然として1日平均65人が亡くなり続けている現状は変わっていないので、非常事態はなお続いているという理解のもと、地域の実情に応じた対策を強化していかなければならない」と話していました。」(NHK)


<以下参考>
繰り返される自殺未遂を防ぐために、大阪府自殺未遂者支援センター(Iris アイリス)を1月15日10時オープン!
2016年1月8日 大阪府健康医療部  保健医療室地域保健課  精神保健グループ

 本府では関西医科大学附属滝井病院救命救急センター内に、「大阪府自殺未遂者支援センター」(Iris アイリス)を設置。自殺未遂者への丁寧なアプローチと適切な支援につなげるシステムの構築を行います。

 通称名の「アイリス」は、花言葉で「優しい心」「あなたを大切にします」という意味があります。
「命をRescue 命をSupport」をコンセプトに、同センターにて、自殺を図った方のつらい気持ちをうかがい、抱えている悩みの解決に向けて、必要な支援を行います。

1 センターの概要
 
(1) 内容
○自殺未遂者への丁寧なアプローチ
 府内4か所の救命救急センターにて、自殺未遂に至った背景や原因について聞き取り、必要な支援について把握し、その情報を大阪府自殺未遂者支援センター(Iris アイリス)へ報告。抱えている悩みの解決に向けて、精神保健福祉士が相談に乗るとともに、必要に応じて、精神科医療機関や行政等の相談窓口につなげるなど、1年間継続的にフォローアップ。

○適切な支援につなげるシステムの構築
 関係機関との情報共有・連携を通じて、自殺未遂者本人・家族を支える支援ネットワークを構築。また、事例検討会を開催し、府内16か所の救命救急センターや地域の関係機関へ自殺予防に効果的な支援モデルを情報発信します。

(2) ネットワーク参加機関
○府内4か所の救命救急センター
  大阪大学医学部附属病院
  関西医科大学附属枚方病院
  大阪府立中河内救命救急センター
  大阪府泉州救命救急センター
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by negitoromirumiru | 2016-01-15 17:19 | 躁鬱 | Comments(0)


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