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愛知県小牧市役所の女性職員 心身障害者扶助料の不正処理、市費900万円を不正流用、隠ぺいに自費補填も

①市費900万円を不正流用 愛知県小牧市の職員
 2015年04月18日 読売新聞

 愛知県小牧市は17日、障害者向けの手当を担当していた20歳代の女性職員が、自身の事務処理の遅れで国の手当が障害者に支払われなかった事実を隠蔽するため、市費を不正支出していたと発表した。2013~14年度に少なくとも計約900万円を不正支出し、31人分の手当に充てていたほか、8人分約130万円を自費で支払っていた。

 市の調査に対し、職員は「処理が遅れていることを上司に報告できなかった」としているが、詳しい動機は説明していないという。市は副市長をトップとする再発防止委員会を設置。全容解明を進めるとともに、関係者の処分を検討する。

 市によると、女性職員は地域福祉課で約4年前から、国の「特別児童扶養手当」などを担当。同手当は障害のある児童を扶養する保護者に支給され、更新手続きが1~3年に1度必要だが、職員は13年7月頃から、更新に必要な診断書や障害者手帳の写しなどの提出を怠るようになった。

 国からの手当支給が止まり、問題が発覚するのを防ぐため、職員は市が障害者に支給する「心身障害者扶助料」の予算を不正支出し、特別児童扶養手当に充てていた。必要な書類は、上司と同じ名字の印鑑を使うなどして勝手に作成していた。

 市の扶助料の予算が不足し、3月下旬に一部の扶助料の支払いが出来なくなったため、問題が発覚。不正支出分は市の損失となるため、市は今後、国に扶養手当を過去に遡って支給してもらうことが可能かどうか、関係機関と協議する。

②小牧市で障害者手当て不正処理
 2015年04月17日 NHK名古屋放送局

愛知県小牧市は、障害者の保護者に支払われる国の児童扶養手当について、担当の職員が申請を怠ったために一部の保護者に手当が支払われていなかったことを明らかにし、今後、この職員を処分することにしています。

小牧市によりますと、この手当は20歳未満の障害者を扶養している保護者に支払われる国の特別児童扶養手当で、自治体が県を通じて国に申請することになっています。ところが事務を担当する20代の女性職員が、約2年に渡って一部の手当の申請を怠っていたことがわかりました。

このため国から支払われなかった手当の金額は判明した分で25人分、合わせて730万円になるということです。

この女性職員は申請していなかったことを隠すために上司の印鑑を無断で使うなどして市単独の別の手当の予算を流用し、国の手当として支払っていたほか、一部は、自費で補填していたということで「書類を出さなかったことを上司に言い出せなかった」などと話しているということです。

小牧市健康福祉部の舟橋毅部長は「ご迷惑をおかけした方々にお詫びを申し上げます。今後、全容を解明したあと職員を厳正に処分する」と話しています。

(春之介のコメント)
まだ市役所の調査が半ばであり詳細は不明。

お金の流れがある場合、担当者だけでなく上司や他部門も把握できるはずであったが誰も気づくことができなかった。

いわゆる個人的な流用とは異なり、仕事上のミスを隠すための作業だったのだろうが、隠蔽することの方が余程、事務処理よりは負担があったのではないだろうか!?

女性職員が事務処理できなかった理由がイマイチ分からない、その点が解明と再発防止のポイントであろう。


<以下参考>
臨時記者会見(平成27年4月17日) 小牧市役所

小牧市心身障害者扶助料の支払い遅延及び不正支出並びに特別児童扶養手当の不適切な事務処理について
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by negitoromirumiru | 2015-04-19 12:30 | 福祉 | Comments(0)


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