警察学校在籍中に、新人警官の4人に1人が退職 2013年度は全国で突出 兵庫県警 採用時の人材見極めに苦慮

警察学校4人に1人退職 兵庫県警、13年度は全国で突出
2014年6月22日 神戸新聞

 兵庫県警に過去5年間に採用された警察官のうち、約2割が警察学校在籍中に退職したことが、県警への取材で分かった。若手の早期戦力化や不祥事防止に向けて育成方法を強化したこの3年間は、割合が増加傾向という。2013年度は4人に1人が辞め、全国で最も高かった。厳しい訓練や集団生活になじめないケースが目立ち、幹部らは採用時の人材見極めに苦慮している。

 県警に採用されると、大卒者は6カ月、それ以外は10カ月間、芦屋市にある全寮制の警察学校初任科に入校。捜査に必要な法律や技能などを学び、逮捕術や現場想定訓練などを行う。集団生活をしながら使命感や職務倫理意識も高める。

 県警によると、過去5年間で初任科在籍中に辞めた警察官は438人で、年平均は18・8%。若手の不祥事が相次ぎ、育成方針を見直した11年度以降は20%を超えた。

 13年度は490人中、25・1%に当たる123人が退職。入校から1カ月以内に約17%が辞めた。

 県警は団塊世代の大量退職に伴い、03年度以降、大量採用を開始。一方で採用試験の受験者数は伸び悩んでいる。

 優秀な人材確保や適性などを見極めるため、体力検査の項目を増やし、面接官が民間の人事担当者からアドバイスを受けるなどの対策を実施。新たな適性検査の導入に向けて研究を進めている。

 県警は「資質をさらに見極め、意欲のある優秀な若手の採用に努めたい」としている。(井関 徹)

(春之介のコメント)
こうした傾向は全国的であり、1~2割の新人警官が警察学校を卒業することなく辞めていくという厳しい現実がある。

なかには他の新人警官の現金を盗んだり、はては試験のカンニング発覚で辞めさせられる警察官も過去に報道されている。

むろん適性が合わないことや集団生活・規律が保てないならば転業したほうが、本人のためにもなろう。

ただ彼ら彼女らは、事前に警察官という職業を研究し、最近では事前にある職場体験までして臨んでいるのに残念なことだ。

優秀な人材が、どこにでもいるわけはないし強烈なピラミッド社会である警察組織で頭角を現すのは並大抵ではないだろう。

考え方としては、前段階として基礎訓練をできる機関を作り卒業した資格者が、警察官採用試験を受ければいいだろう。

他の警備職や自衛官など、強靭な体力・精神力を涵養するライセンスもあっていい。

採用後に、警察官の法律知識と専門知識を短期間で教えて、あとは現場で学んでいくことが有効だろう。

ただ問題は、警察学校を終えてからダメになってしまう若手警察官が増大していることだ。

ということで、警察学校だけでなく、警察組織の抱える大きな問題となっており、キャリアの思うような組織にはなっていない。

いくら対策会議をし文書を出したところで、現場の警察官が働きやすい職場環境を作らなければ実効性はない。

警察学校を辞めていく警察官が、その後に警察活動を後押しする応援部隊となっていれば、その間の給与を支払ってもお釣りがきそうだが・・・

それにしても3/4の新人警察官は現場に入り、そのうちの2割でも頑張ってくれれば治安のよい日本を継続してゆけると思う。


<以下参考>
兵庫県警察採用案内 (外部リンク)

兵庫県警警察業務紹介パンフレット PDF
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警察官採用試験実施結果 兵庫県警

  ⇒数字の違い、最終合格しても任官するとは限らない!


<以下関連引用> 依願退職も同様に・・・思うけど
男性巡査部長を書類送検=通行女性に公然わいせつ―兵庫県警
2014年6月20日 時事通信

 兵庫県警は20日、機動隊所属の男性巡査部長(40)が路上を通行中の女性に下半身を露出したなどとして、公然わいせつと県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検するとともに、同日付で停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は「日頃のいらいらが募り、やってしまった」と話しているといい、同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査部長は2月3日午前7時20分ごろ、神戸市北区の路上で、歩いていた20代の女性に、バイクにまたがった状態で下半身を露出した疑い。また、2012年10月2日午前7時50分ごろには、別の20代女性とバイクですれ違う際、女性の胸を触った疑い。

 公然わいせつの被害者が今年4月にこのバイクを偶然目撃。ナンバーを通報し、巡査部長が浮上した。

 吉塚潤一郎監察官室長の話 言語道断の行為であり、深くおわびする。 

<以下参考、一部引用>
恐怖の警察学校、執拗な暴力&退職強要の実態発覚!4分の1が退職、ついに訴訟へ
2015年5月6日 ビジネスジャーナル

 なお、全国の各警察学校の退職率を比較した結果、最も低かったのは、大分で1.1%。次いで宮崎2.2%、富山2.4%、皇宮2.6%、山梨2.9%、新潟3.1%、沖縄3.2%、山口3.4%、愛媛3.9%、島根4.4%、群馬5.0%、山形5.0%。

 退職率の低い上記12校のうち、過去5年間にわたって5%以下を堅持しているのは、山形(09年以降、順に0.0、4.3、4.1、1.0、5.0)のみだった。

 5%を超えているのは、岩手5.8、岐阜6.1、北海道6.2、京都6.9、青森7.2、和歌山7.2、佐賀7.3、長崎7.7、徳島7.7、警視庁8.1、宮城8.1、奈良8.8、愛知8.9、香川9.0、静岡9.0、福島9.5、茨城9.8、秋田9.9、岡山10.3、長野10.4、高知10.6、熊本10.8、福岡10.9、広島12.0、滋賀12.5、三重12.7、栃木12.8、福井12.9、鳥取14.3、千葉14.4、埼玉17.1、大阪18.6、石川18.7、鹿児島19.1、神奈川19.2、兵庫25.1%だった。

 8.9%の愛知は、過去5年分で見ると09年が22.3%、12年が23.0%でワースト1位、10年は19.2でワースト2位という全国屈指の劣悪校だった過去がある。今後も、この数字が低下していくことを期待する。

 岡山は5年連続10%超で、10年は20.2%で全国ワースト1位、11年は18.0%でワースト2位の座にあった。高知は12年に29.3%という極めて高い数字で全国ワースト1位であった。

 埼玉は5年連続15%超えで、12年は20.0%の大台に乗った。神奈川は10年以降4年連続15%超えで、12年は22.0%と全国ワースト3位。

 兵庫は、10年(11.4%)を除く4年間が軒並み15%超えで、11年も21.4%でワースト1位。12年も20.1%・・・。


<以下引用>
警察官応募者が激減 少子化が背景か、ピーク時の半数
2015年7月3日 中日新聞

 全国の警察官採用試験の2014年度の応募者が、過去20年間で最多だった03年度と比べ約半数の12万8035人だったことが3日、警察庁への取材で分かった。景気回復で民間企業に人気が集中、少子化も背景にあるとみられる。事態を重く見た警察庁は異例の通達を出し、各都道府県警に採用活動の抜本的強化を呼び掛けている。

 警察庁によると、03年度以降の合格者は1万5千人前後で大きな変化はないが、受験者も14年度は9万6802人で、03年度以降で初めて10万人を割り込んだ。(共同)
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by negitoromirumiru | 2014-06-22 14:45 | 生活 | Comments(0)


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