ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニー集/ヒンデミット:交響曲 変ロ長調(ノルウェー王国海軍軍楽隊/ベルグビィ)
http://ml.naxos.jp/album/2L102SABD
(春之介のコメント)
発売日 : 2014年04月15日
高名な作曲家による吹奏楽オリジナル作品。
ヒンデミットの音楽が好きなのだが、これらの作品でも楽器の特性が出ているのかが聴きどころ。
レーベルのHPにて
録音風景や
ブックレットを公開しており、マイク位置なども書かれており音質にこだわっていることはよく分かる。
ちなみにパウル・ヒンデミット:交響曲 変ロ長調のセッションは、このとおり。
42人編成で、男24:女18で、もともとの隊員は29名らしいので残りは応援か!?
このノルウェー王国海軍軍楽隊だが、HPも見当たらなく、一体どんな人たちが演奏しているか非常に気になっていたがよく分かる。
この団体のホルストの作品集の演奏が稀に見る演奏であるが、やはり指揮者が違うと演奏もずいぶんと異なっている。
販売されているのはSACDハイブリッド・ディスク+Pure Audio Blu-rayディスクの2枚構成であり、高音質が期待される。
私は再生装置を持っていないので、どのくらい変わるのかは分からない。
王立ノルウェー海軍音楽隊は1820年に創設されました。現在の隊員は29名。オスロフィヨルドのホーテンを本拠とし、国内と国外、年間130回から150回のコンサートに出演しています。
2008年から王立ノルウェー海軍音楽隊の首席指揮者を務めるのはインガル・ベルグビ[1964-]。ノルウェー音楽アカデミーでクラリネットを学び、同アカデミーのカシュテン・アンデシェンとシベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラの下で指揮法を修めました。ベルゲンの現代音楽グループ「BIT 20 Ensemble」の首席指揮者、スウェーデンのヴェルムランド・オペラの音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニックの首席客演指揮者、ノルウェー放送管弦楽団の「プロフィール指揮者」を経験しています。
アルバム『管楽器のためのシンフォニー』には「新しい音楽」の探求者4人の作品が5曲収録されています。「協奏的序曲」「歌曲『高貴な騎士、オイゲン王子』による7つの変奏」「行進曲」の3曲からなるヒンデミットの『協奏音楽』、ソナタ形式の第1楽章、抒情的な音楽とスケルツォの第2楽章、「フーガ」の終楽章をもつ同じくヒンデミットの1951年の『交響曲』。シェーンベルクの『主題と変奏』は「様式化された行進曲」の主題とさまざまな楽器の組み合わせによる「和声の旅」。曲名がアルバムのタイトルに使われたストラヴィンスキーの『管楽器のためのシンフォニー』には「ドビュッシー追悼」の副題がつけられています。曲名の「シンフォニー(symphonies)」は、いくつかの楽章から構成されるいわゆる「交響曲(symphony)」ではなく、「アンサンブルの中にあるアンサンブル」が一緒に(syn)なって生まれる音(phone)、それぞれに独自の響きをもつ異なる楽器群の相互作用(インタープレイ)がイメージされたと言われます。1945年から1947年にかけて改訂された版による演奏です。ノルウェーの作曲家ロルフ・ヴァリーン[1957-]の『変化』は、「変化の書」といわれる中国の『易経(I Ching)の考えを基に、いろいろな「変化」を精密なテクスチュアをもつ透明な音の描画とした作品です。 (キングインターナショナル)
【収録情報】
・ヒンデミット:協奏音楽 Op.41 (1926)
・シェーンベルク:主題と変奏 ト短調 Op.43a (1943)
・ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニー (1918-20 rev.1945-47)
・ヒンデミット:交響曲変ロ調 (1951)
・ヴァリーン:変化 (Changes) (1984)
王立ノルウェー海軍音楽隊
インガル・ベルグビ(指揮)
録音時期:2013年4月
録音場所:ノルウェー、ベールム、ヤール教会
録音方式:ステレオ(DXD (24bit/352.8kHz)/セッション)
制作&バランス・エンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン