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准看護師や事務員がエックス線、CT撮影や心電図検査 神戸のクリニック院長逮捕 指示してないと否認!?

無資格のエックス線撮影で逮捕
2013年11月07日 NHK大阪放送局

神戸市のクリニックで、患者のエックス線撮影などを、資格のない准看護師や事務員に行わせていたとして、院長ら3人が警察に逮捕されました。調べに対し、院長は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、神戸市東灘区にある「日山クリニック」の院長、日山憲一容疑者(58)と、准看護師や元事務員の女ら、あわせて3人です。

警察の調べによりますと、日山院長ら3人は、おととしから去年にかけて、資格を持たない准看護師や、当時勤務していた事務員に、患者のエックス線撮影をさせたり、心電図検査をさせたりしていたとして、診療放射線技師法違反などの疑いが持たれています。

エックス線撮影や心電図の検査を行うには国家資格が必要ですが、これまでの調べによりますと、事務員は7年ほど前から撮影や検査を行い、その回数は去年までの3年間で4000回を超えていた疑いがあるということです。

警察によりますと、調べに対し、日山院長は、「2人がやっていたことを知らないし、指示も出していない」と供述し、容疑を否認しているほか、元事務員は「撮影や検査をしたのは間違いないが、院長と共謀はしていない」と供述し、一部を否認しているということです。また、准看護師は容疑を認めているということです。

(春之介のコメント)
以下の毎日新聞続報では、過去3年間だけで正・准看護師9人と事務員4人の計13人らが携わっていたと報じた。

2003年の開院以来続けれらていたということで、今まで発覚しなかったのが不思議なくらいだ。

この医師は、指示も関与も否定している。

記事にあるように、特に危険な医療行為は資格者が行うのは当然であり技師がいなければ自ら行うしかない。

もし彼がカルテを見て指示した覚えのない検査結果があったら当然不審に思うだろう・・・、また事務員がかってに患者にエックス線を撮りましょうと検査室に誘うことは考えられない。

この事件では、過去の勤務した看護師・事務員らすべてに法律違反の嫌疑があるわけで多くの処罰者が出る可能性がある。

開業10年もすれば経営も安定しており何ら不正を働くこともないだろうし、当然診療報酬は返還させらて医師・看護師らも今後の展開で仕事を制限されることになろう。

兵庫県警生活経済課が捜査にあたったと共同通信社、産経ニュースは報じている。

このような報道で事務員がCTまで撮っていたことは見たことがない。

健康被害は今のところないと報道は伝えているが、そうあることを願いたい。


<以下引用>
①無資格レントゲン:神戸の院長ら逮捕 10年間続ける?
 2013年11月07日 毎日新聞

 神戸市東灘区本山中町4の医院「日山クリニック」で、診療放射線技師の資格がない准看護師や受付事務員らにレントゲン撮影をさせていた疑いが強まり、兵庫県警は7日、院長の日山憲一容疑者(58)と、60代の准看護師、40代の受付事務員=退職=の女2人の計3人を診療放射線技師法違反などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 人体に放射線を照射するレントゲン撮影は、方法を誤れば被ばくによる副作用が生じる恐れがある。無資格者撮影は2003年の開院以降、延べ数千回繰り返されたといい、県警は危険な検査が常態化していたとみて実態解明を進める。

 捜査関係者によると、日山容疑者は准看護師や受付事務員らに指示し、患者に対して数回にわたり、CT(コンピューター断層撮影)検査やエックス線検査をさせた疑いが持たれている。受付事務員は、診療補助行為にあたる心電図検査をした保健師助産師看護師法違反の疑いもある。

 診療放射線技師法では、レントゲン撮影ができるのは医師、歯科医師、診療放射線技師に限定。保健師助産師看護師法は、診療補助として心電図検査を実施できるのを看護師らに限定し、事務員はできない。

 今年に入り、県警に情報が寄せられ、捜査を開始。8月には両容疑で医院を家宅捜索し、カルテや勤務記録などを押収していた。

 医院の診療科は神経内科、内科、リハビリテーション科で、「CT完備」を掲げている。頭痛やめまいの専門外来も実施。患者は認知症など高齢者が中心という。【宮嶋梓帆、豊田将志】

②神戸・無資格レントゲン:13人が撮影 医院ぐるみ不正か
 2013年11月08日 毎日新聞 大阪朝刊

 神戸市東灘区の「日山クリニック」での無資格者によるレントゲン撮影事件で、2009〜12年の3年間で正・准看護師9人と事務員4人の計13人(退職者含む)が無資格でレントゲン撮影を計数千回繰り返していた疑いがあることが7日、兵庫県警への取材で分かった。県警は押収資料でこうした不正を確認しているといい、不正は院内全体で横行していたとみて、院長の日山憲一容疑者(58)らを追及する。

 日山容疑者の他に、診療放射線技師法違反や保健師助産師看護師法違反の疑いで逮捕されたのは、元事務員の前田弓枝(41)と准看護師の松野下照美(62)=いずれも同市東灘区=の両容疑者。

 県警によると、前田容疑者は「06年ごろから6年間、他の看護師や事務員らも撮影していた」などと供述、松野下容疑者とともに容疑を大筋で認めているという。日山容疑者は「2人がレントゲンを撮っていたことを知らなかった。指示したことも黙認したこともない」と否認しているという。

 県警は、前田容疑者だけで09〜12年、エックス線検査約1400回、CT(コンピューター断層撮影)検査約1800回の計約3200回を実施した記録を確認。心電図検査も約1000回実施していたとみられるという。

 逮捕容疑は、日山容疑者は11年3月〜12年4月、診療放射線技師の資格がない前田容疑者らに指示し、患者延べ8人のエックス線写真計156枚を撮影。さらに11年3月〜12年9月、前田容疑者に看護師らしかできない診療補助行為の心電図検査を4人に13回実施させた、とされる。【宮嶋梓帆、豊田将志】

<以下追加引用> 報道はないが刑事処分は済んだようだ・・・
医師と歯科医師、20人を行政処分
2015/2/27 日経新聞

 厚生労働省は27日、刑事事件で有罪が確定したり、保険医登録を取り消されたりした医師と歯科医師計20人の行政処分を決めたと発表した。同日の医道審議会医道分科会に31人の審議を諮問し、答申を受けて処分内容を決めた。残る11人のうち10人は厳重注意、1人は不問とした。処分は3月13日に発効する。

 最も重い免許取り消しはなく、業務停止3年~1年6月が4人、同8~3月が11人、戒告が5人。20人の内訳は医師が12人、歯科医師が8人だった。

 業務停止1年以上の処分は以下の通り。(当時の医療機関の所在地と名称、氏名は敬称略)

 〈業務停止3年〉神戸市、日山クリニック、日山憲一▽熊本市、熊本赤十字病院、原靖幸▽山口県下関市、下関病院、益淵大輔

 〈業務停止1年6月〉群馬県伊勢崎市、ながしま歯科クリニック、長島安昭


<以下関連引用>
X線に眼鏡・装飾品…無資格で撮影容疑、医師ら書類送検
2015年4月24日 朝日新聞

 資格のない准看護師らに患者のエックス線写真を撮らせたなどとして、警視庁は24日、東京都西東京市にあるペインクリニック院長の男(38)ら9人を診療放射線技師法違反の疑いで書類送検し、発表した。院長は「放射線技師を雇うのは割に合わないと思った」と容疑を認めているという。

 ほかに書類送検されたのは、25~46歳の准看護師や柔道整復師ら男女8人。

 生活環境課によると、院長の送検容疑は2013年9月~14年9月、医師や放射線技師の資格がない准看護師らに、患者18人のエックス線写真計84枚を撮影させたというもの。患者に健康被害は確認されていないが、撮影された写真には眼鏡や装飾品が映り込むものもあった。通常、診察後に必要に応じて撮影するエックス線写真を診察前に撮らせていたといい、院長は「診療時間短縮のためだった」と話しているという。

 同課は、院長らが11年4月から3年半で、5~101歳の患者延べ4800人のエックス線写真約1万9千枚を無資格で撮影していたとみている。
by negitoromirumiru | 2013-11-09 03:55 | 医療 | Comments(1)
Commented by 名無し at 2013-12-17 05:45 x
京都にもありますよ!関わりたくないので退職しました
告発も考えましたがとにかく関わりたくないし恨まれたら怖いです


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