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蒲郡市民病院がカラー制服導入 52色のうちから看護師が自ら選んで着用する 経費節減・士気向上に

蒲郡市民病院がカラー制服導入
2013年10月02日 NHK名古屋放送局

愛知県蒲郡市の市民病院が患者に明るく柔らかな印象を持ってもらおうと、看護師の白色の制服を、3日からいっせいに色の付いた制服に切り替えることになりました。蒲郡市民病院では、これまで看護師が白色の制服を着用していましたが、患者に余分な緊張感を与えず、明るく柔らかな印象を持ってもらおうと色の付いた制服を導入することになり、2日、市役所で制服が発表されました。
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新しい制服は襟のないTシャツ型で、約50色が用意され、260人あまりいる看護師が、好みの色を選択できるということです。
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病院によりますと、愛知県内の病院では一部の部署で看護師が色の付いた制服を着用していますが、すべての看護師が着用するのは、蒲郡市民病院が初めてで、3日からいっせいに着用を始めるということです。
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蒲郡市民病院の小林佐知子看護局長は「白い制服は固く、冷たいイメージがありましたが、色のついた制服を着ることで、優しい雰囲気で楽しく仕事が出来そうです」と話していました。

(春之介のコメント)
この報道に関連して調べてみたところ発見がいろいろとあった。

まず、報道に関しては52色から上着を自由に選べるということだが、毎日新聞だけが約20色からと報道し来年度には更に2色選べるとしている。つまり一人あたり上着4着を選ぶということになるのだろうか!?

その背景について詳しいのは東日新聞で、従来型の白いユニホームが生産中止となり、これを機会にカラーユニホームを採用し経費も削減できるという、また従来の白も暫くは併用とのこと。他の報道よりは分かりやすい内容となっている。

さて蒲郡市民病院のHPを見て感心したことは、以下のように「皆様からのご意見」というページを設けて利用者の苦情・意見に応えようとする姿勢が見られることだ。

地域の中核病院として、黙っていても患者はやってくるわけであるが、それで満足せずに本来の自治体病院のあり方を追求しようという姿勢が感じられる。

そうした一環として、このカラーユニホーム採用も捉えることができる。

単にユニホーム業者からの営業で成ったわけではなく、看護職員の士気を高めることと利用者の気持ちの緩和にも役立つと思われる。

ただバラバラになってしまうことで、不統一感がでてしまうことに利用者がどんな反応をするかは知りたいところだ。

こうした病院へ就職して看護師の第一歩を踏み出すべきであり、看護学生諸君は是非、小林局長の門を叩こう!


蒲郡市民病院  http://www.city.gamagori.lg.jp/site/hospital/

皆様からご意見 (蒲郡市民病院、外部リンク)
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蒲郡市民病院 副院長兼看護局長 
小林 佐知子

<以下引用>
蒲郡市民病院:看護師にカラー制服 院内雰囲気良く、士気向上も−−きょうから /愛知
2013年10月03日 毎日新聞 地方版

 蒲郡市の蒲郡市民病院は3日から、看護師264人がカラー制服を着用する。同病院によると、県内の公私立病院では初めてという。

 院内の被服検討委員会で検討し、看護師のみ切り替えることにした。院内の雰囲気を良くすることや、好きな色をまとい、看護師の士気も上がること、白衣姿に緊張して血圧が高くなる患者がいることなどが理由という。

 正規雇用の看護師たちが対象で、52色からだいだいや薄紫、水色など約20色を選んだ。今回は制服4着のうち上着の2着をカラーに切り替えた。来年度はさらに2着を替える。ズボンは紺と白に統一した。

 市役所で2日に開いた定例記者会見で、看護師5人は、紺、緑、桃、黄、ワインレッドの制服を披露した。「試着をして好きな色を選んだ。モチベーションが上がる」「今回は落ち着いた色を選んだが、次は明るい色にしたい」「来院者が明るくなるようにしたい」などと話していた。【清藤天】

<以下引用>
制服一新カラーTシャツ型に
蒲郡市民病院が県内公立病院初 院内明るくヤル気もアップ
2013/10/03 東日新聞

 蒲郡市民病院(蒲郡市平田町、河辺義和院長)は2日、全11部署の正規職員の看護師264人が3日朝から、Tシャツ型のカラーユニホームを着用することを発表した。院内の雰囲気を明るくし、職員の仕事に対するやる気を引き出す狙いがある。全部署でのカラーユニホーム導入は、県内の公立病院では初めて。

 同院は、従来型の白衣が製造終了になるなどの理由から、2012年に院内で検討委員会を立ち上げて、職員の声を聞くなどして調整した。

 カラーユニホームは、Vネックや丸首などの形や、ワイン色やピンク色など全52色の中から2着、看護師が自由に選んだ。費用は従来の白衣と比べて1~2割ほど削減できるという。しばらくは従来の白衣と併用する。


 整形外科担当の筧尚子さん(22)は黄色とピンク色を選択。「元気な色で、自分も来院した人も明るくなればうれしい」と話した。

 ピンク色とワイン色を選んだ脳神経外科担当の髙橋朋子さん(24)は「白衣は下着が透けて嫌だった。色つきはうれしい」と喜んだ。

<以下引用>
看護師ユニホーム カラフル52色 蒲郡市民病院
2013年10月3日 中日新聞

 愛知県蒲郡市民病院は3日から正規職員の全看護師264人を対象に、カラーユニホームを導入する。
 「スクラブ」と呼ばれる襟がない、着替えが容易な医療用制服で、52色の中から2着を選べる。ピンクやワインレッド、紺色が人気という。患者から見分けがつきやすいよう、一緒に着用するパンツは紺か白に統一した。

 小林佐知子副院長は「院内が明るい雰囲気になり、白衣を見ると血圧が上昇する『白衣高血圧症』を防ぎ、患者もリラックスできる。費用も従来より安く済む」と効果を説明する。

 手術室や産科病棟などで部分的にカラーユニホームを導入する病院は増えているが、院内全部署を対象にしたのは、県内では初の試みという。(坂口千夏)

<以下参考引用> 地域中核病院の苦悩
「公立病院 看護部長会議」 PDF
2013.9.17 半田市民病院看護局長 白井麻希の語り

9月13日蒲郡市で、今年度初の愛知県公立病院看護部長会議がありました。県下には19の公立病院があります。設置主体が同じであるからこその課題や医療看護の動向に関連した議題に対して意見交換をしました。

議論が尽きなかった議題が2つ。

1 つ目が「看護補助者業務と育成」です。看護補助者の業務や勤務時間をどのように設定することが適切か、悩みが多かったです。看護業務の補助をして欲しい時間帯に勤務できる補助者の応募が少ないことが課題です。また、無資格者の方の採用に関連し、離職率が 13~15%と高い施設が多かったです。病院で働くことは第1に病院の理念に基づき患者さん主体の視点を忘れないことへの指導は勿論ですが、基本的看護技術といわれる技術指導をはじめ個々の補助者や補助者組織をどのように育成しているか好事例を情報共有しました。

2 つ目が「入院持参薬の管理」です。入院される患者さんのお薬の仕分けや管理は、年々多様化しています。高齢患者さんが増えていることやジェネリックのお薬が増加していることが影響しています。それを、誰がどのように業務をすることが患者さんにとって適切なのか、と改めて感じました。病院機能評価 Ver,6 を受審された某看護部長さんは、サーベイヤーから「薬の管理はすべて薬剤師の業務」と言われ業務調整が少しずつ進んでいると紹介がありました。

さあ、明日からも患者さんのため、病院職員のために頑張ります。
by negitoromirumiru | 2013-10-03 15:05 | 医療 | Comments(0)


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