Solomon Cutner
①ソロモン/EMIレコーディングス(7CD)
CD1(新リマスター)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』 (1955年録音)
・
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37(1956年録音)
フィルハーモニア管弦楽団、メンゲス指揮
CD2
・
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(1956年録音)
・
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54(1956年録音)
フィルハーモニア管弦楽団、メンゲス指揮
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90(1956年録音)
CD3(新リマスター)
・
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』(1951年録音)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』(1952年録音)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』(1952年録音)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』(1952年録音)
CD4(新リマスター)
・
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』(1954年録音)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』(1952年録音)
CD5
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83(1947年録音)
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23(1949年録音)
フィルハーモニア管弦楽団、ドブロウェン指揮
CD6(新リマスター)
・D.スカルラッティ:ソナタ ヘ長調 L.384(1948年録音)
・バッハ/ブゾーニ編:目覚めよと呼ぶ声あり(1948年録音)
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331(1952年録音)
・
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576(1955年録音)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491(1955年録音)
フィルハーモニア管弦楽団、ハーバート・メンゲス指揮
CD7
・
リスト:ハンガリー幻想曲
フィルハーモニア管弦楽団、ジュスキント指揮(1948年録音)
・スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.20(1949年録音)
フィルハーモニア管弦楽団、ドブロウェン指揮
・
ブリス:ピアノ協奏曲変ロ長調(1943年録音)
リヴァプール・フィル、ボールト指揮
ソロモン(ピアノ)
レーベル : Emi Icon
カタログNo : 2061022
②ソロモン(カットナー・ソロモン)名演集(10CD)
CD1-CD4
1. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ハーバート・メンゲス指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1956年録音)
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番(1956年録音)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番(1951年録音)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番(1954年録音)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番(1951年録音)
3. ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番、第5番(1954年録音)
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
CD5, CD6
1. ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ラファエル・クーベリック指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1952年録音)
2. ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番(1952年録音)、
ラプソディOp.79-2、間奏曲Op.117-2(1944年録音)
CD7
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番
オットー・アッカーマン指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1953年録音)
2.
モーツァルト・ピアノソナタ第17番(1952年録音)
CD8
ショパン:
・ポロネーズOp.53(1932年録音)
・バラードOp.52(1946年録音)
・ノクターンOp.9-2(1942年録音)
・ワルツ遺作(1946年録音)
・練習曲Op.10-8(1934年録音)、Op.10-3(1945年録音)
、Op.25-1(1932年録音)、Op.25-2(1942年録音)、Op.25-3(1942年録音)
・幻想曲Op.49(1932年録音)
CD9
1.
シューマン:ピアノ協奏曲
ハーバート・メンゲス指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1956年録音)
2.
リスト:ハンガリー幻想曲
ヴァルター・ジュスキント指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1948年録音)
CD10
1.
グリーグ:ピアノ協奏曲
ハーバート・メンゲス指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1956年録音)
2.
ブリス:ピアノ協奏曲
エードリアン・ボールト指揮、リバプール・フィルハーモニー管弦楽団(1943年録音)
ソロモン(ピアノ)
レーベル : Membran Wallet
カタログNo : 233360
(春之介のコメント)
ソロモンというピアニストだが、つい最近まで知らなかった。
吉田秀和さんの名曲のたのしみ、追悼記念番組を聴いていて、ベートーヴェンのピアノソナタについて褒めていた。
最近、ピアノソナタ全集を聴く機会が訪れたのだが、ソロモンの演奏は誰とも違った。
吉田さんの薦めと受取り、早速EMIのセットを頼んだ。
つい最近、廉価レーベルでも発売されていることに気づき、一部重複も含めて購入できた。
ソロモンの演奏は、ライブ盤なども発売されているようだ。
この2つのセットを聴けば、スタジオ録音の大部分が聴けるはずだろう。
録音年代が古いこともあり、音の状態は様々である。
ソロモンの録音がどの程度残っているのかは把握できないのだが、ピアノソナタは未完に終わっている。
病気の後遺症で短期間で引退したようだが、演奏家は肉体の問題も大きく左右する。
ピアノにしてもヴァイオリンにしても完成された楽器であるゆえに、天才・神童と呼ばれる人は数知れないが、本物の人は僅かだろう。
その録音から何を聴き取り感じることが現代に生きる我々にできるのだろうか。
Appassionata, 1st Movement, performed by Solomon Cutner
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57『熱情』
[ピアノ]ソロモン
[収録]1956年BBCスタジオ(ロンドン)
[映像監督]フィル・ベイツ
ソロモン Solomon (1902-1988)
ロンドン生まれ。4歳でクララ・シューマンの弟子マチルデ・ヴェルネに師事。8歳でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いてデビュー。神童ソロモンとして活躍するが、15歳の時に演奏活動を中断してパリに留学、オルガニストのマルセル・デュプレらに師事して研鑽を積み、5年後に再デビュー。以後欧米を股にかけて活躍。1928年からレコーディングを開始。抜群のテクニックを持ちながら、あくまで作品そのものを伝える演奏が高く評価された。1956年に突然右腕が麻痺して引退を余儀なくされた。
吉田秀和著「世界のピアニスト」より
「『月光』は非常にゆっくり始まる。いくらアダージョ・ソステヌートといっても、これほどゆっくりしたのは、ほかにきいたことがない。しかし、これは歩みではなく、流れである。一つ一つの音の粒の揃っていること。その油をひいたような滑らかさの中に、内側からの感情の充実のあること。稀代の名演である。今世紀は幾人かのベートーヴェンの名手をもったが、ソロモンは、その中でも最高級、最上級にしか数えようのないピアニストである。本当にベートーヴェンらしいベートーヴェンというものを求めている人はぜひ一度きいてみられるが良い。」
<以下参考引用> 廃盤
20世紀の偉大なるピアニストたち~ソロモン
CD (1999/11/22)
レーベル: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
ディスク:1
1. 前奏曲とフーガ イ短調BWV543(J.S.バッハ/リスト編)
2. ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333(モーツァルト)
3. 同第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィーア」(ベートーヴェン)
ディスク:2
1. 子守歌ニ長調op.57(ショパン)
2. バラード第4番ヘ短調op.52(同)
3. 幻想曲ヘ短調op.49(同)
4. ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」(同)
5. 3つの演奏会用練習曲~レジェレッツァ(軽やかさ)ヘ短調(リスト)
6. 巡礼の年第1年「スイス」~泉のほとりで(同)
7. ハンガリー狂詩曲第15番イ短調「ラコッツィ行進曲」(同)
8. ヘンデルの主題による変奏曲とフーガop.24(ブラームス)
9. 間奏曲第2番変ロ短調op.117-2(同)