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NHK-FM クラシックの迷宮9 (片山杜秀)

- 福島県にささぐ -
2013年3月9日

「スポーツショー行進曲」 古関裕而・作曲
(吹奏楽)コロムビア吹奏楽団

「垣の壊れ」 北原白秋・作詞、古関裕而・作曲
(ソプラノ)藍川由美
(チェロ)フリッツ・ドレシャル
(ピアノ)マルガリータ・ヴァイチュレーナス・ピス

「木賊刈り」 佐藤堯空・作詞、古関裕而・作曲
(ソプラノ)藍川由美
(ピアノ)マルガリータ・ヴァイチュレーナス・ピス

「福島夜曲」 竹久夢二・作詞、古関裕而・作曲/編曲
(ソプラノ)島田祐子

「船頭可愛や」
高橋掬太郎・作詞、古関裕而・作曲、奥山貞吉・編曲
(ソプラノ)三浦環

「オリジナル・サウンドトラック“モスラ”より
“メインタイトル”“モスラの歌”“幼虫モスラ進撃”“エンディング”」
田中友幸、関沢新一、本多猪四郎・作詞、古関裕而・作曲
(歌)ザ・ピーナッツ

「蛇祭り行進」 草野心平・作詞、清瀬保二・作曲
(男声合唱)東京混声合唱団
(ピアノ)松永加也子
(指揮)大谷研二

「混声合唱組曲“青いメッセージ”から“ごびらっふの独白”」
草野心平・作詞、高嶋みどり・作曲
(合唱)湘南市民コール(合唱)松原混声合唱団
(ピアノ)斎木ユリ
(指揮)清水敬一

「長崎の鐘」 サトウハチロー作詞、古関裕而・作曲/編曲
(歌)藤山一郎
(合唱)コロムビア女声合唱団

「オリンピック・マーチ」 古関裕而・作曲
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
(指揮)森正
(1964年放送のラジオ“オリンピックの年あけわたる”提供)

(春之介のコメント)
福島県民のみならず、東日本大震災への鎮魂を込めた番組。

古関裕而だけでも十分に番組は成立したかもしれないが、そこに詩人・草野心平の合唱曲を加えることで蛙のように踏みつけられても意気盛んに立ち上がる期待を込めたもので編者の見識が出ている。

『オールスター家族対抗歌合戦』(フジテレビ)という番組に審査員して出演したいたのは、古関裕而、近江俊郎、立川清登などであったが、当時は古関裕而がいかなる人物かも知らなかった。

審査委員長として古関は、人柄だろうかニコニコとして厳しいことを言う場面は見たことがない。

番組でも放送できる音源の不足を嘆いている感もあったが、本当に歌謡曲に関してすら網羅したものはないようでベスト盤のようなものしか簡単には入手できない。

特に、日本人で海外の作曲コンクール入賞を初めて果たしたという舞踊組曲「竹取物語」はスコアが行方不明、また関東大震災をテーマとしたという交響詩「大地の反逆」は、記念館にスコアが残っているが音源はないようだ。

古関が独学であったことは知っていたが、仙台にいた作曲家に学んでいたことは初耳で、家業が傾いたためにロンドン留学を諦めて、コロンビア専属作曲家として歌謡曲のヒットを飛ばした。

さて、この番組では「栄冠は君に輝く」や「六甲颪」などは流さなかったのが見識なのだろう。

「長崎の鐘」 「オリンピック・マーチ」という、戦争という荒廃からの希望を感じる息吹を国民に植え付けた2曲で締めくくられた。

古関のように国民の愛唱歌を何曲も残していくことが作曲家の願いなのだろうし、古関裕而の名前を知らなくとも、あのメロディを聴けば分かるような存在感は大きい。

個人的には、各種のスポーツマーチがどれも秀逸であり好むのだが、あの哀愁あるメロディはどこから出てくるのだろうか。

NHK-FM クラシックの迷宮9 (片山杜秀)_e0151275_16575981.jpg

古関裕而記念館  http://www.kosekiyuji-kinenkan.jp/


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by negitoromirumiru | 2013-03-09 12:59 | 音楽 | Comments(0)


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