チャイコフスキー:組曲第1番-第4番(全4曲)
アンタル・ドラティ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
チャイコフスキー:組曲第1番-第4番(全4曲)
ネヴィル・マリナー/シュトゥットガルト放送響
(春之介のコメント)
メランコリックな旋律が続く曲でチャイコフスキーの本領発揮といったところ。
CD解説によると、交響曲第4番以降に作曲された組曲は、後のマンフレッド交響曲や第5交響曲につながっていくということだ。
そして、この曲を作曲者自身が気に入って幾度も指揮しているという。
全曲盤として、アンタル・ドラティ盤とネヴィル・マリナー盤を所有している。
この曲との出会いは、NHK交響楽団演奏だと記憶しているが指揮者が誰かは覚えていない。
チャイコフスキーに関しては、感傷的な気分にマッチした時にはバレエ曲などを好んで聴いている。
チャイコフスキー組曲第3番第1曲.wmv
Chaikovsky - Suite Nº 3 en sol mayor, Op. 55 - 4. Tema Con Variazioni
<以下参考>
ロリン・マゼールからのメッセージ ― 10月定期公演に寄せて
2012年9月14日 NHK交響楽団
Aプログラム;チャイコフスキー/組曲 第3番 作品55
大作曲家の名作のうちの数多くが、他の作品よりも埋もれてしまう憂き目に遭ってしまっています。一例を挙げましょう。ベートーヴェンの《第9交響曲》は誰もが知っていますが、ベートーヴェンの《荘厳ミサ曲》を知る人はどのくらいでしょう(私見を言うなら、こちらのほうがより偉大な作品だと思います)? そしてこの典型例が、チャイコフスキーの《組曲第3番》なのです。誰もがチャイコフスキーが書いた音詩の数々、交響曲や2つのオペラをよく知っているにもかかわらず、組曲、それも《第3番》に馴染みのある人はどれほどいるでしょうか?
私の意見では、この組曲は作曲技法の試みという点で目覚ましさがあり、チャイコフスキーが書いた作品の中で最も美しい旋律を含んでいると思います(ヴァイオリン・ソロで演奏されます)。
第1736回 定期公演 Aプログラム
チャイコフスキー/組曲 第3番 ト長調 作品55
グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品82
スクリャービン/法悦の詩
指揮:ロリン・マゼール NHK交響楽団
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル