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ネグレクト(育児放棄)で4歳女児が死亡① 両親を逮捕 母親には准看護師資格 愛知県豊橋市 ⇒起訴へ

①4歳児衰弱死、母親には准看護師資格
 2012年9月23日 TBS

 愛知県豊橋市で、4歳の女の子が十分な食事を与えられず衰弱死した事件で、逮捕された母親は准看護師の資格を持っているにもかかわらず、衰弱した娘を病院に連れていかなかったことがわかりました。
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 この事件は、豊橋市の元派遣社員・加藤和久容疑者(48)と妻の陽子容疑者(39)が、長女の杏奈ちゃん(4)を病院に連れて行かないなど放置した疑いで逮捕されたもので、杏奈ちゃんは今月20日に死亡しました。
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 警察によりますと、母親の陽子容疑者は准看護師の資格を持っているにもかかわらず、立ち上がれなくなるほど衰弱した杏奈ちゃんを病院へ連れていかなかったことがわかりました。

 また、「病院に連れていくのが煩わしかった」とも供述していて、警察は両親が長期間にわたり育児放棄すれば、死ぬ可能性があると認識していたかどうかなどを調べています。

②4歳女児衰弱死、母親は准看護師の資格
 2012年9月24日 読売新聞

 愛知県豊橋市の加藤杏奈ちゃん(4)が衰弱死した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された母親の陽子容疑者(39)が准看護師の資格を持っていることが23日、県警への取材で分かった。

 父親の和久容疑者(48)は、妻が准看護師であることを理由に「子供のことは全て妻に任せていた」と供述。県警は、母親が一定の医学知識を持ちながら杏奈ちゃんを病院に連れて行かず、父親も放置したことが衰弱死を招いたとみている。

 捜査関係者によると、陽子容疑者は、最近は仕事をしていなかったが、准看護師の資格を持っており、20歳代の頃は県内の医療機関で勤務していた。

 杏奈ちゃんは、遅くとも今年3月頃には自力で立てないほど衰弱していたという。陽子容疑者は「自分1人で長男の面倒を見ながら、長女を病院に連れて行くのが煩わしかった」と供述しており、杏奈ちゃんの健康状態も医療費が無料であることも知りながら、放置していたとみられる。

(春之介のコメント)
児童虐待だが、TBSの報道があったのでまとめてみる気持ちになった。

母親が准看護師として病院勤務経験を持っているとの報道であり、少なくとも人命に関して勉強する機会を持っていたことを重く受け止めたい。

以下の記事にあるように、金銭的に余裕がなかったというのは詭弁だろう。

ただ、この夫婦がいったいどういう生活をしていたのかを詳しく知らないと分からないことが多い。

母親は再婚し、長男は連れ子ということで、長女は実子!?なのだろうか・・・

父親は子育てに興味はないようで、どちらにしても早晩問題が起きていただろう。

愛情を感じさせないのは、どんな理由なのだろうか。

捜査が進展することを期待したい。


<以下引用>
◆育児放棄で4歳女児が死亡 豊橋署、両親を逮捕
 2012/9/21 中日新聞

 20日午前11時15分ごろ、愛知県豊橋市神野新田町のアパートの一室で「4歳の女の子が呼吸をしていない」と通報があった。救急隊が駆け付けたところ、この部屋に住む加藤杏奈(あんな)ちゃん(4つ)がぐったりした状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。豊橋署はネグレクト(育児放棄)の疑いが強まったとして、保護責任者遺棄容疑で、父親の派遣社員加藤和久容疑者(48)、母親の陽子容疑者(39)を逮捕した。

 豊橋署によると、杏奈ちゃんに目立った外傷はないが、体重は8キロだった。一般的な4歳児の体重の半分ほどで、衰弱死とみられる。21日以降に司法解剖して死因を特定する。

 逮捕容疑では、両容疑者は杏奈ちゃんが昨年冬、風邪をひいたにもかかわらず、医師の診察を受けさせなかった上、十分な食事を与えず、必要な保護をせずに放置したとされる。2人とも容疑を認めている。

◆豊橋育児放棄、女児らの児童手当受給 
 2012/9/22 中日新聞

 愛知県豊橋市神野新田町のアパートで加藤杏奈(あんな)ちゃん(4つ)が衰弱状態で見つかり、死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された父親の加藤和久容疑者(48)と母親の陽子容疑者(39)が、杏奈ちゃんが著しく衰弱したとみられる期間に、毎月2万円の児童手当や子ども手当を受給していたことが、市への取材で分かった。2人は経済的理由で杏奈ちゃんを病院に連れて行かなかったと供述している。県警は経済状態や生活実態を調べている。

 司法解剖の結果、杏奈ちゃんの死因は不明だったが、体重は4歳児標準の半分程度の8キロだった。捜査関係者によると、胃の中にはほとんど何も残っておらず、目の辺りにくぼみがあった。

 和久容疑者は「ご飯を与えても受け付けてくれなかった」と供述、ジュースなどの水分しか摂取していない状態だったとみられる。県警は長期間、ネグレクト(育児放棄)が続いたとみている。

 市によると、児童手当や子ども手当は、長男(7つ)分とともに2008年10月から、和久容疑者の口座に振り込まれていた。支給総額は約90万円。和久容疑者の口座に手当が最後に振り込まれたのは6月(2~5月分)だった。県警によると、杏奈ちゃんは昨年12月に風邪を引き、衰弱して今年3月には自力で歩けなくなった。

 手当の申請には、住所や氏名を記した現況届を提出する。支給継続には毎年6月に市から届く現況届を返送する必要がある。和久容疑者は09年2月、現在のアパートに転居したが、住所変更を届けていなかった。

 市はその後も前住所に現況届を郵送、返送があったため支給を続けた。その間、杏奈ちゃんは健診を受けず、職員が訪問しても所在を確認できなかった。

 和久容疑者は「金銭的に4人が生活するにはギリギリで病院に連れて行けなかった」と供述。友人への取材では月給は25万円以上で、家賃は月4万8千円。勤務先で健康保険にも加入していた。

◆母「娘の通院 煩わしい」 豊橋育児放棄 
 2012/9/23 中日新聞

 愛知県豊橋市神野新田町のアパートで加藤杏奈ちゃん(4つ)が衰弱状態で見つかり、死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された母親の陽子容疑者(39)が「長男の面倒を見るのに精いっぱいで、杏奈ちゃんを病院に連れて行くのが煩わしかった」と供述していることが、県警への取材で分かった。一方、父親の和久容疑者(48)は「育児は妻に任せていた」と供述。県警は、両容疑者が育児を放棄した経緯や心理状態を詳しく調べる。

 県警は二十二日、両容疑者を送検した。

 豊橋市などによると、陽子容疑者と長男(7つ)の二人は二〇〇八年二月、豊橋市北島町に住民登録した。四月に和久容疑者との婚姻届を出し、間もなく杏奈ちゃんが生まれた。県東三河福祉相談センターによると、長男は、別の男性との間の子どもだった。〇九年二月に一家四人で、現在のアパート(神野新田町)へ転居した。

 県警への取材では、和久容疑者は、衰弱した杏奈ちゃんを病院に連れて行かなかった理由を「金銭的に困っていたから」と説明。実際には、和久容疑者には一定の収入があり、児童手当なども受け取っていた。

 陽子容疑者は、長男の面倒を自分一人でみていたとも話している。県警は、陽子容疑者が、子育てに協力しない和久容疑者に不満やストレスを感じていた可能性があるとみて調べる。一方、捜査関係者によると、和久容疑者は「自分が働いて(家族を)養っていた」と話している。子育ては陽子容疑者に任せっきりで、自身はまったく関与していなかった疑いが強い。

 センターなどへの取材では、保護された長男は唇に先天的な障害があるが、手術などを受けた跡はない。本来なら小学一年だが未就学で、就学前健診なども受けていなかった。県警は、長男も長期間、育児放棄されていたとみている。

◆豊橋育児放棄、発覚恐れ子ども隠す?  
 2012/9/24 中日新聞

 愛知県豊橋市神野新田町のアパートで加藤杏奈ちゃん(4つ)が衰弱状態で見つかり、死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された父親の加藤和久容疑者(48)と母親の陽子容疑者(39)が事件直前、子ども二人を交えた食事の誘いを断っていたことが、関係者らへの取材で分かった。

 杏奈ちゃんの体重は四歳児標準の半分の八キロで、自力で歩けない状態だった。長男(7つ)は口に障害があったが、適切な医療措置を受けていなかった。子ども二人は近所でほとんど目撃されておらず、友人が自宅を訪ねても二人の姿は見られなかった。両容疑者が育児放棄の発覚を恐れ、他人の目を避けていた疑いがある。

 事件は二十日に発覚。関係者らによると、この五日前、和久容疑者は近所の飲食店で友人と会食。友人がこの際、陽子容疑者と子ども二人も食事に呼ぶよう誘った。

 だが、和久容疑者は陽子容疑者に電話で相談し「子どもをお風呂に入れるから」と断った。和久容疑者はその後、陽子容疑者の電話を受けて自宅に戻った。友人らに「子どもの具合が悪く、吐いたみたいだ」と説明したという。

 杏奈ちゃんは保育園に通っておらず、本来なら小学一年の長男は未就学だった。県東三河福祉相談センターによると、陽子容疑者は逮捕直前、センターに「障害があり、手術をしないと学校に通わせられないが、手術のお金がない」「学校に行くにもお金がかかる」と説明。長男は保護され、県警によると、同年齢の児童に比べてやせていたという。

 県警は杏奈ちゃんだけでなく、長男も育児放棄されていたとみている。長男の障害を放置したことが負い目となって両容疑者が子どもを人目から隠すようになり、杏奈ちゃんの死亡まで、育児放棄が発覚しない一因となった可能性がある。

◆医療費無料利用せず

 愛知県豊橋市の育児放棄事件で父親の加藤和久容疑者と母親の陽子容疑者は、杏奈ちゃんの医療費が無料になる証明書を交付された後に一度も利用していなかったことが、豊橋市への取材で分かった。子どもが無料で治療を受けられることを知りながら、放置していたとみられる。

 豊橋市は、市内に住む小学六年以下の子どもの医療費を通院、入院とも無料になる制度を実施。健康保険証を市の窓口で提示して申請すると、「子ども医療費受給者証」が交付される。県内の医療機関で示せば、現金がなくても病院にかかることができる。

 豊橋市によると、杏奈ちゃんの受給者証は二〇〇八年七月に申請され、交付された。当時、杏奈ちゃんは生後二カ月。だが事件が発覚するまで、受給者証が医療機関で使われた記録はなかった。

 杏奈ちゃんの通院歴は、受給者証が交付される一カ月前に受けた無料の乳児健康診断の一回のみ。一歳までにもう一回無料で受けられるが、受診票をなくした和久容疑者は〇八年十月に窓口を訪れ、再交付を受けたが結局、受診させていなかった。

 長男の受給者証も〇八年七月に杏奈ちゃんと同時に交付されたが、一度も使われた記録はない。口にある先天的な障害の手術を受けた形跡もなかった。市は今年二月ごろ、小学校入学前に必要となる受給者証を更新する案内を送ったが、手続きされなかった。

<以下追加引用>
育児放棄事件 検証委設置へ
2012年09月24日 NHK名古屋放送局

愛知県豊橋市で、4歳の長女に十分な食事を与えず放置したとして、豊橋市の派遣社員、加藤和久容疑者(48)と妻の陽子容疑者(39)が逮捕された事件を受けて、愛知県は、同じような事件の再発を防止するため、豊橋市と合同で大学教授や医師などの児童虐待の専門家を委員に加えた検証委員会を、10月にも設置することになりました。

検証委員会では、杏奈ちゃん(4)が9月20日に死亡するまでの間に愛知県の児童相談所や豊橋市の関係部署が実情を把握できなかった原因を詳しく検証した上で、再発防止策などを盛り込んだ報告書をとりまとめ公表することにしています。

これについて、大村知事は24日の記者会見で「亡くなったお子さんには心からお悔やみ申し上げます。なぜこんな悲しいことになったのか、事実関係も含めて、しっかりと調べて2度とこういう事件が起きないようにしたい」と述べました。

<以下引用>
豊橋の育児放棄 市が転居予定を把握 
2012/10/10 中日新聞

 愛知県豊橋市のアパートで加藤杏奈(あんな)ちゃん(4つ)が衰弱状態で見つかり、死亡した事件で、一家が転居する情報を市が一時把握しながら所在確認に生かせなかったことが、市に情報公開請求した資料で分かった。

 資料などによると、父親の和久容疑者(48)=保護責任者遺棄容疑で逮捕=は二〇〇八年十月、乳児健診受診票を受け取るため市の窓口を訪問。その際、当時のアパートから和久容疑者が勤務する会社の社宅へ転居する予定があると、社宅の住所とともに市こども保健課に伝えた。

 その後、杏奈ちゃんは乳児健診を受けなかったため、こども保健課は〇九年一月と三月、市の情報管理システムを使って調べたが、住所変更されていないため社宅に転居しなかったと判断した。

 その後、杏奈ちゃんが健診や無料の予防接種を一度も受けていないため、育児環境が懸念される家庭と判断したが、保健師が前のアパートを訪問し、人が住んでいないのを確認しただけだった。

 一家は実際には〇九年二月に、住民票を移さず今回事件の起きたアパートに移っていた。その間に社宅に移っていたかは不明だが、市職員が社宅を訪問していれば、現在のアパートまでたどりついた可能性がある。

 一家に児童手当などを支給するため、父親の勤務先を把握していた市子育て支援課とも情報を共有していなかった。

<以下引用>
4歳の長女衰弱死で両親を起訴
2012年10月11日 NHK名古屋放送局

愛知県豊橋市のアパートで4歳の女の子が死亡した事件で、名古屋地方検察庁豊橋支部は自分の子が歩けないほど衰弱しているにもかかわらず、十分な食事を与えずに放置し続けたとして、女の子の両親を保護責任者遺棄の罪で起訴しました。

起訴されたのは豊橋市の派遣社員、加藤和久被告(48)と妻の陽子被告(39)です。この事件は9月、豊橋市のアパートで、加藤被告らの4歳の長女の杏奈ちゃんが死亡したもので、体重は同い年の子どもの半分ほどの約8キロしかありませんでした。この事件で加藤被告らは、今年4月ごろから歩けないほど衰弱していた杏奈ちゃんに十分な食事を与えずに放置し続けたとして、保護責任者遺棄の罪に問われています。

これまでの調べで、2人は「食事はお菓子やジュースしか与えていなかった」と供述しているということです。今回の事件をめぐっては、豊橋市が杏奈ちゃんが死亡するまで所在の確認が出来なかったうえ、内部で情報が共有されていなかったことなど、問題が指摘されていて、市が当時の対応などを検証しています。


<以下参考エントリー> 事件検証結果、裁判過程
ネグレクト(育児放棄)で4歳女児が死亡② 豊橋市死亡事例 検討会議が報告書提出 ⇒周知が不十分!?

ネグレクト(育児放棄)で4歳女児が死亡③ 両親にいずれも求刑通り懲役6年判決 名古屋地裁岡崎支部

ネグレクト(育児放棄)で4歳女児が死亡④ 両親控訴せず一審判決確定 名古屋地裁岡崎支部
by negitoromirumiru | 2012-09-24 09:59 | 医療 | Comments(0)


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