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*骨まで愛CDって♬*3 レイフ・セーゲルスタム爆音系小品集「耳震」 Earquake

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Earquake

1.Hanson's 6th (H.hanson)
2.Invocatio (T.rangstrom)
3.Mountaineers (A.Khachaturian)
4.Ala et Lolly (S.Prokofiev)
5.Prism (J.Druckman)
6.Night Of The Mayas (S.Revueltas)
7.Aladdin (C.Nielsen)
8.Malambo (A.Ginastera)
9.Weapon Dance (E.Schuhoff)
10.Nostalgic Thoughts (L.Segerstam)
11.Machine (W.Bolcom)
12.Bacchanale (J.Ibert)
13.War Dance (O.Respighi)
14.Can-Can (D.Shostakovich)
15.Angel Of Light (E.Rautavaara)
16.Hekla (Volcano) (J.Leifs)

ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 - Helsinki Philharmonic Orchestra
レイフ・セーゲルスタム - Leif Segerstam (指揮者)

CD (1997/9/16)
レーベル: Ondine ODE 894-2

(春之介のコメント)
耳栓付きCDという極めて企画性の高い商品だった。

そして、このCDのお蔭で、ハンソンやレイフスに親しむようになったきっかけを作ってくれた記念碑的なCDなのだ。

題名は地震に引っ掛けてあり、日本では耳震というようなネーミングをしていた。

このブログの初期が、セーゲルスタムの話題から始まり、彼の交響曲記録がどのくらいいくかについて書いていた。

さて、このCDの実用性と言えば、オーディオの限界に臨める、スカッとする、音に浸かる、聴き終えると耳の通りが良くなることの効用がある。

レイフスのヘクラは、強力な布陣で聴く者を圧倒する。

オーケストラ、合唱、パイプオルガン、打楽器各種、石(!?)とかの古代武器・・・等々

難聴になる危険性が高く、日本で演奏されることはない・・・と思うけどね。

そしてしばし思うことは、このCDを企画した人たちは、選曲をどのようにしたかという疑問だ。

指揮者が選らんだのかもしれないが、そこは古今東西のうるさい曲を集めたのだから、いろいろな専門家の知恵があったのだろう。

加えて、耳栓の提供をしている会社は、冗談なのか真面目なのか分からない。

異様にうるさい演奏をする指揮者がいる、ショルティがそうでシカゴ響がめちゃくちゃうるさいのも、彼の薫陶を受けて育ったからだろう。

音楽は、静と動だから、こうしたうるさい音楽と対照して静かな音楽も聴きたくなる。

このCDには、そうした曲も入っているのは、大音量の曲を引き立たせるための策略であることは当然のことだ。

作曲家レイフスは、fffff か ppppp しかないというくらいの曲を書いている。

ハイドンの驚愕ではないが、驚かせることは意識を覚醒させるためにはよろしいね。

オーケストラ奏者にとって、こんな曲ばかり吹かされると寿命が縮むこと間違いなし。

以前、広島交響楽団を取材したテレビ番組で、経費削減のため一日二回同一演奏会をしなくてはいけないということを報じて、ブル4を吹くホルン奏者に焦点を当てていたような記憶がある。

大阪市長ではないが、音楽家も自分たちだけで稼げるようにという圧力が非常に高まっており、勢い無理な営業もしなくてはならない時代に突入した。

一方で、録音物が氾濫しナマの音楽を求める人たちも今後急増することが予想される。

演奏会が、このCDにあるような刺激を与えられるものならば、演奏会場に足を運ぶことは当然の理屈だろう。



Ture Rangström * Sinfonia n. 4 (Invocatio)


Ottorino Respighi. War Dance from: Belkis, Queen of Sheba. Philharmonia. G.Simon
by negitoromirumiru | 2012-07-18 03:26 | 音楽 | Comments(0)


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