国内唯一の自治体直営の吹奏楽団「大阪市音楽団」廃止・解散へ ⇒平成26年度から自主運営へ 必見映像!

橋下市長、市音楽団員の配転認めず「分限免職」
2012年4月6日 読売新聞

 大阪市の橋下徹市長は5日、市が同日発表した施策・事業の見直し試案で「2013年度に廃止」とされた市音楽団の音楽士36人の処遇について「単純に事務職に配置転換するのは、これからの時代、通用しない。仕事がないなら、分限(免職)だ」と述べた。

 市改革プロジェクトチームの試案では、音楽団を「行政としては不要」としつつ、市が正職員として採用してきたことから、「配置転換先を検討」としていたが、橋下市長は「分限(免職)になる前に自分たちでお客さんを探し、メシを食っていけばいい」と述べ、配置転換を認めない意向を示した。

 市音楽団は1923年に発足。国内唯一の自治体直営の吹奏楽団で、市公式行事での演奏や有料公演などを行っている。市は公演収入などを差し引いた運営経費や人件費として年約4億3000万円(2010年度)を負担している。

(春之介のコメント)
全国の吹奏楽愛好家にとっては、ショッキングな事態となってしまった。

歴史あるプロ吹奏楽団が廃止となり、演奏家たちも免職となる・・・

橋下市長の言い分にも賛同する方が多いと思うが、音楽に理解ある人たちは反対であろう。

文化・芸術には支援が必要であり、伝統あるヨーロッパでも文化予算を費やして自国の文化を保護するとともに貴重な観光資源となっている。

文化・芸術は、ほぼ人件費であり、寄付やCD売り上げなどで賄えるものではもともとない。

伝統をどう考えるかということだろう。

日本の吹奏楽における、大阪市音楽団の果たした歴史的な役割は計り知れず、日本の誇るべき文化の一つであると考える。

全国には警察音楽隊や消防音楽隊、自衛隊音楽隊などがあるが、PR業務を使命とする団体が多い。

音楽のみに取り組める公立吹奏楽団も一つはあってもいい。

とりあえず自主運営の道を選択することになるのだろうが、前途多難と言わざるを得ない。

追記
なお、知っている人は知っているが、過去に大阪府音楽団という府立の吹奏楽団があった。

ここは、発展的解消され大阪センチュリー交響楽団(現在、日本センチュリー交響楽団)の発端となる。

また、以下のように過去にも大阪の経済界主導でオーケストラの再編議論があったようだ。

今回、大阪フィルは存続しそうだが、大阪市音楽団は廃止・解散ということで、大阪市としても苦渋の選択であったことは理解できる。

それは大阪の経済とも密接に絡んでおり、政治主導に加えて根本的に経済界からの圧力があるということだろう。

大阪市音楽団は、日本センチュリー交響楽団のような経過を期待されているのかもしれない。

オーケストラ文化は、まだ日本での認知度が高いが、吹奏楽文化は十分高いとは言えないのが日本の現状であることを再認識させられるのが、今回の騒動だろう。

追記
自主運営に向けて、楽団としてもPR活動に本腰を入れたようだ。

歴史ある楽団だけに関西圏を中心にして活動が期待される。

あとは、どのくらい魅力的なコンサートを演出し、人を呼べる客演指揮者を招くことに重点が置かれる。

自治体直営はなくなっても、自衛隊や警察・消防音楽隊等の公的楽団も一方であるわけで刺激をしながら日本の水準を上げてほしいものだ。

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<以下引用>
“聖域”にもメス 大阪市の事業カット試案、市民生活を直撃
2012年04月05日 産経ニュース

 大フィル補助 全額削減見送り

 「役割を終えた」として廃止されるものもある。

 大正12年創設の大阪市音楽団は、日本最古の交響吹奏楽団だが、全国で唯一の自治体保有楽団であることがかえってあだとなり、廃止方針が盛り込まれた。音楽団には現在、市教委の職員として団員38人が在籍。大相撲春場所の優勝杯授与の際の国歌演奏や、選抜高校野球大会の入場行進曲の録音などで実績がある。

 平成22年度の運営経費約4億8千万円のうち、4億3千万円を市が支出。1月の市議会決算特別委員会では橋下市長が「直に抱えていく必要はない」と発言していた。辻浩二団長は「自主運営を視野に入れて対応を検討する」と話している。

 一方、橋下市長の就任当初からやり玉に挙がった大阪フィルハーモニー交響楽団と財団法人・文楽協会は、市長が当初示唆した運営補助金の全額カットから、試案では25%カットとしている。大フィルの佐々木楠雄常務理事は「ある程度の予算がつく余地が残されたことはありがたい。(今後、文化振興金の分配を決定する第三者機関の)アーツカウンシルに評価してもらえるよう努力したい」と話した。

<以下参考引用>
◆大阪市音楽団の存続、橋下市長「一から考える」
 2012/1/20 日経新聞

 日本で最も古い交響吹奏楽団とされる「大阪市音楽団」(大阪市中央区)について、同市の橋下徹市長は19日、「一から(あり方を)考える。存続という結論ありきでは考えない」と話し、運営の見直しを示唆した。

 1923年結成の大阪市音楽団の楽団員約40人は大阪市の職員。市は人件費など年間約4億円を支出しており、橋下市長は活動意義を認めながらも、文化行政見直しの一環として「お金の使い方を抜本的に見直さないといけない」と話した。

 同楽団は定期公演のほか、中学や高校の生徒を対象とした講習会を実施。甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催される選抜高校野球大会の入場行進曲を演奏し、録音していることでも知られる。

 橋下市長は「色々な意見が出ると思う。最終決定は行政の反論とか意見を聞いてから」と述べた。

◆橋下市長、音楽団解散を示唆…財源は習い事券に
 2012年1月20日 読売新聞

 大阪市の橋下徹市長は19日、市役所で報道陣に対し、交響吹奏楽団「大阪市音楽団」の存廃について、「一から考える。存続の結論ありきでは考えない」と述べ、解散を検討することを明らかにした。

 同楽団は1923年に創設され、園児や児童向けの鑑賞会、中学高校での吹奏楽の指導などを行っている。市は運営費の約9割に当たる約4億3000万円(2010年度)を負担している。

 橋下市長は同日の市議会決算特別委員会で「(行政が)音楽団を抱える必要はない」と述べ、助成を打ち切る意向を表明。代わりに、浮いた財源などを原資に、子どもが学習塾代や習い事などに使えるクーポン券の支給制度を新設する考えを示した。

◆橋下氏の直営廃止宣言 最古の「市音」激震
 2012年1月20日 産経新聞

 大阪市の橋下徹市長が、大阪市音楽団の「直営廃止」を突然宣言したのを受け、メンバーの間に「自主運営で存続できるのか」と動揺が広がっている。市議会での発言から一夜明けた20日朝、市音楽団事務局の職員は「まだ具体的な話は決まっていないので、今は何も言えない状態です」と不安な表情で話した。

 市音楽団は全国唯一の自治体直営で、在籍する楽団員ら43人は全員、市教育委員会の職員採用。平成22年度の運営経費は約4億8千万円で、うち人件費と事業費計約4億3千万円を市が支出。公演活動などはほぼ無料で行っているため、歳入はわずか4800万円で、自主運営に切り替えれば人件費さえ支払えない状況に陥る。

 大正12年に創設された日本最古の交響吹奏楽団として、「センバツ高等学校野球大会」の入場行進曲の録音などで抜群の知名度を誇ってきた。一方、「幼稚園・小学校音楽鑑賞会」を22年度は39園、90校で実施。市内の中・高校36校に楽団員を派遣、吹奏楽部の指導も行っている。学校関係者は「子供たちの情操教育にこれほど貢献しているプロの楽団はない」と話す。

 市音楽団と数多く共演している指揮者の宮川彬良さんは「市音楽団は予算が削られる中、音楽の質を下げずに頑張ってきた。『市音』と呼び親しまれる日本の宝。なんとしても守ってほしい」と話している。


大阪市音楽団による参考演奏(秋山和慶指揮)


2011年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ マーチ「ライヴリー アヴェニュー」


2011年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ 南風のマーチ


<以下追加引用>
大阪市音楽団 市議からも「廃止反対」相次ぐ
2012/05/21 MBS

 大阪市の改革プランで廃止の方針が打ち出されている市直営の音楽団について、21日の市議会で議員から廃止反対の意見が相次ぎました。

 大阪市音楽団に対しては市職員である団員の人件費や運営費など、年間およそ4億6,000万円が支出されていて、市は音楽団を来年度で廃止するという改革案を打ち出し、自立した運営を求めています。

 21日の委員会では、議員から「来年度の廃止はあまりに唐突だ」と反対の意見が相次ぎました。
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 「(レベルの高い)日本の吹奏楽のナンバーワンがシオン(大阪市音楽団)。ということはみなさん、世界で一番でしょ。そんななかでその音楽団を手放す議論がされている」(自民党 太田晶也市議)
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 「世界で一番ということであれば、ぜひ(演奏を)有料化して、チケットを売りまくったらいい」(大阪市 橋下徹市長)

 さらにサックス奏者の女性から市長宛てに届いたFAXの朗読を交え、反論しました。

 「『私もこの音楽業界で生きていくために莫大な苦労をして、やっと仕事を、自分のポジションを手に入れました』。そのような形でやっている音楽家は、この大阪市内、府内にはごまんといる」(大阪市 橋下徹市長)

 橋下市長はこのように述べ、大阪市音楽団に対してチケット販売を行うなどの自立した運営を促しました。

<以下追加引用>
橋下大阪市長 大阪市音楽団 延期の可能性を示唆
2012/06/02 MBS

 来年度限りで廃止の方針が示されていた大阪市音楽団は2日、橋下市長に廃止を1年延期して民営化する意向を示し、市長は延期を認める可能性を示唆しました。
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 全国で唯一、自治体が直営する大阪市音楽団は橋下市長の意向で来年度にも廃止し、民営化するよう求められています。

 これに対し2日に開かれた予算要望の会合で、音楽団側は廃止を1年遅らせ民営化に向けた市場調査を行う予算など、およそ9,800万円を要望する案を提示しました。

「自立化となれば常に(収支の)計算を頭に入れて、その中で「自分たちの報酬はいくらなのか」という話になる。何回どういう演奏会をやるのか見えないと、「はい9,800万円」とはいかない」(大阪市・橋下徹市長)
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「なるべく(人数的に)自分達でできるプログラムに切りかえていこうと努力している。これから実行すれば、決算では(費用が)相当下がる」(大阪市音楽団 団長)
 
 結局橋下市長は、人件費を除いて採算が見込めるのであれば、楽団の運営ができるとして、1年延長の可能性を示唆しました。

<以下追加引用>
大阪市音楽団、自立への序章 公演料金2・5倍280万円に
2013.4.28 産経ニュースWEST

 国内最古の交響吹奏楽団で、昨年、大阪市の橋下徹市長の市政改革で市直営の廃止が決まり、平成26年度から自主運営する大阪市音楽団(市音)がコンサートを開く主催者から受け取る1回当たりの公演料をこれまでの約2・5倍になる280万円に設定していることが27日、分かった。市内の受注を対象にした割引制度も廃止し、一律料金にする。市音は「採算面から試算した結果、導き出された料金。金額は高くなるが理解を求めていくしかない」と話している。

 新しい料金の280万円では、市外受注はこれまでの113万円から約2・5倍、割引適用の市内受注は57万円から約5倍アップすることになる。さらに、少人数で編成する演奏はこれまで市内で1時間4万2千円だったが、30万円からの料金設定に変更するという。

 編成人数や公演時間に差はあるものの関西で活動する他のオーケストラの1回の公演料は大阪交響楽団200万円▽関西フィルハーモニー管弦楽団220万円▽日本センチュリー交響楽団260万円▽大阪フィルハーモニー交響楽団360万円。市音が今回、新たに設定した料金とほぼ同水準だが、長年にわたって破格の低料金できただけに理解が得られるかは不透明だ。

 市音ではこれまで年間100公演を行っており、そのうち市民への還元を目的にした無料コンサートなど自主公演が全体の6割以上を占めた。自立化のためには、楽団員約40人の人件費や事業費など年間約2億円の予算が必要で、来年度以降も年間100公演を目指しているが、そのうち8割以上が依頼公演でなければ採算がとれないという。市は完全自立化まで補助をする方針だが、金額は未定だ。

 5月から新しい料金で営業を始める予定で、市音の延原弘明団長は「長年お付き合いのあるところにも2倍以上の料金で公演を販売しなければならず心苦しい。100万円前後の中間クラスの料金も準備して理解をいただき、楽団員全員で頑張って伝統を守りたい」と話している。

大阪市音楽団 日本最古で国内で唯一の公立吹奏楽団。前身は明治21年、大阪に設置された陸軍第4師団軍楽隊に遡(さかのぼ)る。大正12年3月に廃隊したが、存続を望む市民の声が大阪市を動かし、同年6月に市音楽隊として組織された。所属する楽団員は「音楽士」といわれる市職員だ。


GO! GO! 市音! 大阪市音をほめる会  http://55shion.jimdo.com/

 大阪市の市政改革で来年度、直営から一般社団法人として自立化が決まった市音楽団(市音)について、ファンら約500人で作る「市音楽団友の会」は12日、法人化後も公的な支援を求める陳情書を美延映夫・市議長に提出した。(2013年11月13日 朝日新聞)


大阪市音楽団によるフラッシュモブ(高画質)

2013年9月16日 グランフロント大阪うめきた広場


大阪市音楽団第105回定期演奏会_特典映像

大阪市音楽団の歴史、定期演奏会の歴史紹介、現状と今後・・・等
団長・副団長・指揮者・団員のアンサンブル&団員紹介


制作:ビデオアップ http://www.videoup.co.jp/

<以下追加引用>
大阪市音楽団の動画が人気
2013年11月11日 NHK大阪放送局

大阪市音楽団のメンバーが、ことし9月に、梅田でおこなったパフォーマンスを撮影した動画が、インターネット上で人気を集めています。

この動画では、梅田の広場で、メンバーの男性が、カホンという箱形の打楽器を叩き始めると、交通誘導員などに扮したメンバーが続々と集まり、演奏を始めます。あらかじめ申し合わせた人たちが、通りすがりを装って突然、ダン

スなどを行う「フラッシュモブ」と呼ばれるパフォーマンスです。ことし9月に初めて挑戦した様子は、インターネットの動画サイトに投稿されて、今月上旬までに、少なくとも11万4000回再生されました。
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大阪市音楽団は、全国で唯一の自治体が持つ吹奏楽団として親しまれてきましたが、市政改革の一環で、来年4月からは社団法人として活動することになっていて、運営費などの確保が課題になっています。

大阪市音楽団は、「期待以上の反響でとてもうれしい。今後も、お客さんに楽しんでもらえることを企画しファンを増やしていきたい」と話しています。

<以下追加引用>
大阪市音楽団、社団法人に 市議会で条例可決
2013/11/30 日経新聞

 大阪市議会は29日の本会議で、市直営の吹奏楽団「大阪市音楽団」を社団法人化する条例案を可決した。音楽団は来年4月、市から楽器などを引き継ぎ独立し、市は当初3年に限り運営資金を助成する。

 音楽団は1923年設立で、全国で唯一の自治体直営の吹奏楽団。市議会は「市が練習場所の確保など支援を講じる」との付帯決議を付けた。

 市立幼稚園1園を民営化、4園を廃園する条例案も可決。ほかに14園の廃園・民営化条例案を採決したが、反対多数で否決。橋下徹市長は同日、否決された14園について議会の要望が強い障害児の受け入れ体制整備などを図り、廃園・民営化案を再提出する方針を示した。

 このほか市立大の学長と理事長を分離する定款変更案を反対多数で否決した。

<以下参考> 大阪市議会
大阪市音楽団条例を廃止する条例案
11月29日 附帯決議を付して原案可決

附帯決議(平成25年第3回定例会)
議案第296号「大阪市音楽団条例を廃止する条例案」に対する附帯決議

 音楽団の廃止に当たっては、音楽団の社会的・教育的な役割にかんがみ、新法人が当該事業を円滑に継承できるよう、本市として練習場所の確保その他の支援をするとともに、当該法人の自立的な経営基盤の確立に向け、必要な期間において、助成その他の支援を講じること。



<以下参考引用> 大阪市補助金カット問題
大阪フィルの運営補助、大幅カット見送りへ 大阪市
2012年6月20日 朝日新聞

 大阪市は、今年度予算で予定していた大阪フィルハーモニー協会(大フィル)向けの運営補助金の大幅カットを見送り、7月編成の本格予算案に、前年度の9割にあたる9900万円の予算額を計上する方針を固めた。来年度以降については、8月に新設する芸術・文化についての第三者評価機関「アーツカウンシル」で助成策を検討する。

 大フィル協会をめぐっては、橋下徹市長が「漫然と補助金を受け取っていた当事者の意識改革が必要」などと主張し、今年度の当初予算では補助金計上を凍結。これを踏まえて市の市政改革室は4月、2012~14年度に前年度比25%ずつ補助金を減額する案を担当部局側に提示した。その後、部局側は専門家との協議も踏まえ、前年度比10%減の予算を要求していた。

 その後、橋下氏は文化担当の市特別顧問や特別参与とも議論を重ね、協会の運営や人材育成の抜本見直しに向け、一定の時間をかけて再検討することで一致した。このため市は今年度からの補助カットを事実上見送る方針を固めた。

<以下追加引用>
文楽協会への補助金、大阪市が支給を正式決定
2012年11月30日 読売新聞

 大阪市は30日、今年度予算で支出を凍結していた文楽協会(大阪市)への補助金約3900万円について、支給することを正式決定したと発表した。

 協会側が今後、広報担当者の配置や公共施設での出前公演など、文楽振興に向けた対策を打ち出すことを決めたため。来年度からは、観客数などと支給額が連動する補助金制度などへの見直しでも協会側と合意した。

 橋下徹市長は文楽について「補助金をもらうことが既得権益化している」などとして予算執行を凍結していたが、10月、技芸員(演者)と補助金のあり方を巡る意見交換を行い、「ルールを理解してもらえた」として凍結を解除する方針を示していた。


<以下参考引用①>
大阪府音楽団

 皆さんは、大阪府音楽団という楽団をご存じでしょうか?大阪市音楽団とは違う楽団です。
 大阪府音楽団とは昭和27年に都道府県立としては国内唯一のプロ吹奏楽団として大阪府により設立されました。 楽団員は大阪府の職員であり、演奏を仕事としていました。

 当時はまだ戦争の傷跡の残っている時代で、府民への行政PRや情操の涵養を目的として活動を行っていましたが、 これらは現在の警察音楽隊や消防音楽隊の活動目的に近いものがありました。時が経ち、世の中が平和で豊かになるにつれ、 大阪府音楽団もマーチングやPR主体の演奏から、コンサートバンドへと活動をシフトしていきました。

 しかし、同時に吹奏楽連盟の盛んな活動や、吹奏楽の性質 ~演奏を聴く鑑賞音楽としてより、学校でのクラブ活動や市民が 自分たちで楽器を持って演奏に参加する音楽~ と、優れた演奏をホール等で聴衆に鑑賞してもらうプロ演奏団体としての活動目的が 合わなくなってくるとともに、府民の音楽への要望は、より高度で多彩なもの(例えばベートーヴェンやモーツァルトを聴きたい、 オペラやバレエの鑑賞もしたい・・・)へと変化し、吹奏楽では対応しきれなくなってきました。 また、国際都市・大阪の文化の一つの顔としてのオーケストラを作ってほしいいという要望も高まってきました。

このような状況の中で、大阪府が行政機関が行う仕事として音楽(演奏)を提供する以上、より効果的な税金の使い方 (多くの府民が満足できる使い方)が望まれるため、大阪府音楽団を廃止し、その実績を継承するかたちで 平成元年に大阪センチュリー交響楽団を発足させたのです。

 現在は、大阪府音楽団は存在しておりませんが、少し昔のCDなどには、大阪府音楽団の演奏が入っているようです。 また、旧大阪府音楽団団員やプロ奏者による学校・市民吹奏楽団の指導や 講習会を開催するなど、吹奏楽に関連した事業を現在も行っているみたいです。

 大阪府は、大阪府音楽団の廃止により吹奏楽演奏こそ止めましたが、 CDの試聴や吹奏楽楽譜の閲覧のできる「音楽情報サロン」を設けています。

<以下参考引用②>
関西楽壇のために みんなで議論を!《オピニオンのページ》
http://music-kansai.net/opinion/opinion.html
法林喬二 (関西クラシック音楽情報 編集人)

★どうなる、大阪の4オケ大合同  No.3(06.5.13 掲載)
★決着がついたわけではない、大阪の4オケ大合同  No.4(06.8.3 掲載)


<以下参考エントリー>
民営「大阪市音楽団」2014/04新規スタート! 新規採用含め35人編成 厳しい船出でも期待!
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by negitoromirumiru | 2012-04-06 15:56 | 音楽 | Comments(2)
Commented by 与太郎 at 2012-04-18 04:56 x
N響が聞くに堪えない「音」であるのに市音の音はキレイ。日々練習に精進していることが判ります。しかも歴史ある楽団となればこれを潰すなんて行為は文化破壊者でしかありません。練習に専念できる環境でなければ楽団のレベルは下がり「潰れて当然」になってしまいます。大阪が捨てるなら、他の自治体が抱えるべきで、それが出来なければ日本人全体が教養が低いと欧州から馬鹿にされることでしょう。
Commented by negitoromirumiru at 2014-08-08 11:29
【アムステルダム・ウインド・オーケストラ】 (The Amsterdam Wind Orchestra)
アムステルダム・ウインド・オーケストラは、1989年、オランダで最初で唯一のプロフェッショナル吹奏楽団として設立された。

当時の指揮者ハインツ・フリーセンの元、90年代にはそのユニークなサウンドと意欲的な新作への取り組みで世界的に知られるようになった。いくつかの録音を残しているが、特に「指輪物語」のCDが有名である。しばらくの沈黙の後、2009年にアムステルダムのGrachtenfestivalで復活。

イヴァン・メイレマンスやクリスティアン・リンドベルイといった指揮者を迎え、活動を行っている。
(2013.5.23.)


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