肉腫患者が集会 治療薬の開発訴え
2012年3月3日 NHK
筋肉や骨などにできるがん、「肉腫」の患者や医療関係者が、3日、東京で集会を開き、「有効な治療薬がほとんどない現状を変えるには、患者と医師が協力して薬の開発を強力に推し進めるべきだ」と訴えました。
「肉腫患者大集会」と名付けられた集会には、全国から患者とその家族、それに医療関係者などおよそ150人が参加しました。
この中で、遺伝情報を基にした薬の開発を手がける東京大学医科学研究所の中村祐輔教授は、「滑膜肉腫」の患者を対象にフランスで始めた新薬の臨床試験について報告しました。肉腫は、大人のがんの1%程度と患者の数が少ないため、薬の開発がなかなか進まないのが現状ですが、中村教授は、「臨床試験を基に日本の患者に早く治療薬を届けたい」と述べていました。このあとの討論で、集まった患者たちは、「有効な治療薬がほとんどない現状を変えるには、患者と医師が協力して薬の開発を強力に推し進めるべきだ」と訴えていました。
宮崎県から参加した男性患者は、「自分も新薬の開発に向け、できることをやっていきたい」と話していました。また、集会を主催した患者の吉野ゆりえさんは、「肉腫の患者がどれだけいるのか実態さえ分からないので、患者を登録する制度を自分たちで作り、医師などと協力して治療法を開発していきたい」と話しました
(春之介のコメント)
元ミス日本、元プロダンサーの吉野さんは目立つ。
日本テレビ系のドキュメントや、著作もある。
病気を社会に広めるためには、やはり中心となる機関や人材が必要である。
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日本に「日本サルコーマセンターを設立する会」 http://www.japan-scp.net/
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吉野ゆりえのブログ http://ameblo.jp/yurieyoshino/
<以下引用>
「肉腫」患者団体3周年迎え大集会
2012年3月3日 TBS
「忘れられたがん」と呼ばれる「肉腫」の認知度を高め、肉腫の患者や家族が希望を持って闘病できる社会を作ろうと発足した団体が3周年を迎え、患者大集会が開かれました。
この団体は、肉腫の患者で、再発・転移のため、7年間で8度もの手術を経験してきた吉野ゆりえさんの呼びかけで設立されたものです。3周年を迎えた記念の大集会には、肉腫の患者や家族、専門医らなどおよそ200人が参加。肉腫患者として今できることは何かなどをテーマに活発な議論が繰り広げられました。
肉腫=サルコーマは、骨や筋肉の組織にできるがんの総称で、患者はがん全体のわずか1~2%と言われる「希少がん」です。