岐阜県、7月5日を裏金再点検の日に
2012年2月7日 中日新聞
2006年に発覚した岐阜県の裏金問題で、県は再発防止策の一部が形骸化しているとして、裏金が発覚した7月5日を全庁で反省し直す「再点検の日」とすることを決めた。
再発防止策には、監査委員による各課の抜き打ち監査や、職員が県民目線を身につけるため月1回のボランティア活動などを盛り込んだ。ところが昨年、抜き打ち監査を4年以上も実施していないことが判明。防止策の実施状況を点検したところ、ボランティアは一部の課を除きほとんど行われていないことも分かった。
さらに、裏金の背景にあった予算の「使い切り」意識をなくすため、各課の予算の残し方を紹介し合う事例集も09年度以降、作られていなかった。県幹部による裏金隠しに協力した県職員組合との適正な関係を築くために設置された労使協議会も、09年度以降開かれていない。
このため、県はあらためて倫理意識の徹底が必要と判断。県庁の不祥事事例集や、公務員がしてはいけないことを列挙した「倫理意識チェックリスト」を作り、「再点検の日」に臨時幹部会議を開き、反省点を確認する。
裏金は、1992年度からの12年間で約17億円あったと認定。現役職員やOBが07年までに、利息を含む約19億円を返還した。
(春之介のコメント)
記事にあるように、いろいろな防止策がもう行われていない。
これは決して岐阜県だけにとどまらないだろう。
今回は、岐阜県自らが襟を正すことを再認識したいとすることで評価したい。
ただ、事例集やチェックリストなどは作成することに重点があり意識改革となるわけではない。
他の自治体も実効のある方策を考えてほしい。
それにしても、ストレートな名称だ~。