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さい帯血で脳性まひの子ども治療へ 保存しておいた さい帯血から「幹細胞」を点滴で移植 高知大学

◆さい帯血で脳性まひの子ども治療へ
 2011年11月29日 NHK

歩行や会話などが不自由になる脳性まひの子どもに、へその緒から採った「さい帯血」の一部を移植して症状の改善を図る臨床研究が、国内で初めて高知大学で始まることになり、29日、研究グループが記者会見して、「効果や安全性をしっかりと検証していきたい」と述べました。
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記者会見には、高知大学の相良祐輔学長など、研究グループが出席し、相良学長は「今回の臨床研究で効果や安全性をしっかりと検証し、成果が確認できれば、今後、脳性まひ以外にもさまざまな病気や障害の治療に活用していきたい」と意気込みを述べました。

脳性まひは、生まれる前後に脳に十分な酸素が供給されなかったり、幼いころのけがや感染症で脳の神経細胞が傷ついたりして起きる障害で、新生児では1000人に2人から3人が発症すると推定されています。今のところ、根本的な治療法はありません。

高知大学では、付属病院に入院している妊婦で、生まれてくる赤ちゃんの発育が不十分など、脳性まひのリスクが高い場合、出産直後にさい帯血を採取します。その後、赤ちゃんが脳性まひと診断されれば、保存しておいたさい帯血から、体のさまざまな細胞に変化する「幹細胞」を取り出して、赤ちゃんに点滴で移植する計画です。高知大学では来年の春をめどに対象者を選び、臨床研究を始めることにしていて、向こう5年間で10人に実施するとしています。

記者会見では、研究グループがマウスで行った実験を紹介し、幹細胞を投与したマウスは、脳性まひのマウスと比べて運動能力や筋力が大幅に改善したと説明していました。

◆さい帯血で脳性まひ治療研究へ
 2011年11月26日 NHK

歩行や会話などが不自由になる、脳性まひの子どもにへその緒から採ったさい帯血の一部を移植して症状の改善を図る臨床研究が高知大学で始まることになりました。

脳性まひは、出生の前後に脳に損傷を受け、運動機能がまひする病気で、1000人当たり2人から3人が発症すると推定されていますが、今のところ、根本的な治療法はありません。高知大学の相良祐輔学長などのグループは脳性まひの子どもにへその緒から採ったさい帯血の一部を移植して症状の改善を図る臨床研究の計画を立て、国の承認を受けました。

具体的には、大学の附属病院に入院している妊婦で、胎児の発育が不十分など生まれてくる赤ちゃんに脳性まひのリスクが高い場合、出産直後にさい帯血を採取します。その後、赤ちゃんが脳性まひと診断されれば、保存しておいたさい帯血から幹細胞と呼ばれる特殊な細胞を取り出し、赤ちゃんの静脈に点滴で移植する計画で、向こう5年間で、10人に実施するとしています。

アメリカで行われた臨床研究で歩けるようになった子どもの例が報告されているほか、研究グループが行ったマウスの実験では、移植する細胞が神経になることや運動機能がほかのマウスと同じ程度まで回復することを確認したということです。
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相良学長は「脳性まひになると、本人はもちろん、世話をする家族も大変なのが現状だ。研究を進め何とか治療できるようにしたい」と話しています。

(春之介のコメント)
臍帯血から幹細胞を取り出し点滴するだけで効果があるということ。
by negitoromirumiru | 2011-11-30 09:13 | 医療 | Comments(0)


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