介護効率化で時間基準見直しへ
2011年10月18日 NHK
介護ヘルパーが高齢者の自宅を訪問して掃除や調理を行う介護保険の「生活援助」サービスについて、厚生労働省は、短時間で効率的にサービスが提供できるよう、1回当たりのサービスに必要な時間の基準を見直すことになりました。
介護ヘルパーが高齢者の自宅を訪問する訪問介護サービスのうち、掃除や調理を行う「生活援助」では、1回当たりのサービスにかける時間が決められています。現在の基準は「30分以上60分未満」と「60分以上」に分けられ、決められた時間をかけないと事業者には介護報酬が支払われない仕組みになっています。
しかし、掃除などが早く終わっても介護ヘルパーは決められた時間その場にいなければならず、非効率だといった指摘があるほか、厚生労働省の調査で、実際のサービスにかかった平均時間が30分から40分程度だったことがわかりました。
このため、厚生労働省は、短時間で効率的にサービスが提供できるよう、1回当たりのサービスにかける時間の基準を「45分未満」と「45分以上」に見直す方針を決めました。厚生労働省は高齢化が進むなか、症状の重い高齢者へのサービスに重点を置く方針で「来年4月の介護報酬の改定に向けて非効率な部分については見直していきたい」としています。
(春之介のコメント)
この30分単位から45分単位という変更だが、個人的には実態に即していると感じる。
実質は30分なのですが、後片づけや記録も含めると延長されることはしばしばです。
厚労省は、調査して平均時間が30分から40分程度と言っていますが、そうしたことが制度開始時に分からなかったとは思えません。
これは、20分、30分といった切りのよい時間に無理やり当てはめて考えた結論だったからでしょう。
生活は、そうしたものではないという見直しは理に適ったことです。
やっぱ、肉じゃが~♪
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資料1-1訪問介護の基準・報酬について PDF