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詐欺:障害装い介護費詐取 元北海道職員らを逮捕 歩いているのを市職員が確認 ⇒懲役3年の実刑判決

詐欺:障害装い介護費詐取 元北海道職員ら逮捕 (毎日新聞)
2011年1月13日

 足に障害があるように装い、札幌市から介護保険法に基づく訪問介護費などを不正に受け取っていたとして、北海道警は13日、札幌市の訪問介護事業所を経営していた元道職員、小杉田光雄容疑者(75)と、元ヘルパーの佐藤美佐子容疑者(57)を詐欺容疑で逮捕した。2人がだまし取った給付金は総額約4000万円に上るとみられる。

 道警などによると、小杉田容疑者は自力歩行できるのに、障害者自立支援法や介護保険法の適用を受け、自身の介護事業所を通じヘルパー派遣費などを不正に受け取っていた疑いがある。佐藤容疑者は市に、小杉田容疑者が歩けないなど虚偽の説明をしていたという。詐取は08年までの十数年間にわたり、道警が裏付けが取れたとする06~08年の給付額三百数十万円分が逮捕容疑になっている。

 小杉田容疑者は道庁を退職後に訪問介護事業所を開設。95年に身体障害者手帳で歩行不能とされる最も重い1級を取得し、06年には介護なしに日常生活ができない要介護度4と認定されたが、08年に買い物袋を持って歩く姿を市職員が撮影。09年2月に市が告訴していた。【吉井理記、片平知宏】

(春之介のコメント)
まったくひどい話であるが、自称・障害者は潜在的にいる。

容疑者は、自分自身の経営する事業所にヘルパー派遣したように見せかけているので、さらにあくどい。

映像を見ても、ちゃんと歩けるじゃないか。021.gif

ヒ素カレー事件のダンナと同じく、認定医を欺いた犯行だ。

勝手に、市が認定したと言っているという・・・反省なし。

元保健所職員ということらしいが、どんな仕事をしていたのかね。

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〈以下引用〉
◆福祉の知識 悪用か 介護費不正受給
 2011年01月14日 朝日新聞北海道版

 元道職員が身体障害者を装って介護費用を不正に受け取っていたとされる詐欺事件。逮捕された札幌市手稲区の小杉田光雄容疑者(75)は、道職員時代に福祉業務に携わり、退職後は介護施設を設立していた。共犯として逮捕された同区の元介護福祉士佐藤美佐子容疑者(57)はその施設の管理者兼ヘルパーで、道警は、2人がこうした専門知識を障害認定の際などに悪用していたとみて調べている。
 道警の調べに対し、小杉田容疑者は「認定したのは札幌市で、私はだましてはいない」、佐藤容疑者も「詐欺をしたわけではない」と容疑を否認しているという。
 道警によると、小杉田容疑者は実際は歩いたり車を運転したりできるのに、「ほぼ寝たきり」として札幌市から要介護4の介護認定を受け、2006年11月~07年10月に訪問介護費3百数十万円を市から不正受給した疑いがある。
 佐藤容疑者は、市の担当者に小杉田容疑者が「歩けない」などとうその説明をし、介護費用を請求していた疑いが持たれている。2人は当時同居しており、道警は不正に受け取った金を生活費などに充てていたとみている。
 市によると、2人は08年までの5年間に、各種手当や介護費用など計約4千万円を不正受給していたとみられ、このうち介護保険法に基づく訪問介護給付費約700万円について「不正が濃厚」として09年2月に詐欺容疑で刑事告訴していた。道警は今回、このうちの一部を立件し、余罪についても調べる。
 小杉田容疑者は1990年に道を退職後、95年に「交通事故の後遺症で歩行が困難」として身体障害者手帳1級を取得した。06年6月からは、ほぼ寝たきりだとして「要介護認定4」、同10月からは「障害者程度区分5」の認定を受けた。その一方で、03年に手稲区内に身体障害者などの介護施設「真心の会」を開業していた。
 札幌市は、小杉田容疑者が歩いているなどの情報が寄せられたため、調査を開始。08年8月、小杉田容疑者が車を運転し、買い物袋を抱えて歩く姿を確認し、介護認定などを取り消した。
 小杉田容疑者の要介護や障害を認定したことについて、札幌市手稲区の担当者は「性善説が前提で、本人の申告と医師の診断書が一致すれば信じるしかない。ヘルパーの佐藤容疑者も隣で同調していたので、虚偽申請を見抜くのは困難だった」としている。

■札幌市長「極めて悪質」
 小杉田容疑者の逮捕について、札幌市の上田文雄市長は「個人としての偽装のみならず、事業所を経営し不正を働くなど福祉制度そのものを揺るがす極めて悪質なもの。早期に事件の全容が解明され、司法による厳正な判断が下されることを期待する」とのコメントを出した。

■「空腹で少しだけ運転」 小杉田容疑者逮捕前に語る
 小杉田容疑者は逮捕前、数回にわたり朝日新聞の取材に応じ、「市が自ら要介護と認定しておきながら、覆すのは不当だ」などと容疑を否定していた。
 自身の障害について、小杉田容疑者は「81年から88年にかけて3回の交通事故に遭い、立ったり歩いたりするのが困難になった」と説明。
 歩行や車の運転が市職員に目撃されたことについては、「どうしても空腹だったので、少しだけ車を運転して近くのコンビニに行ったが、基本的に運転はできない。歩行も不自由で、ヘルパーの助けがないと日常生活もままならない」などと主張した。
 佐藤容疑者は「(小杉田容疑者は)腹にコルセットを巻いて特殊な杖をつけばまったく歩けないわけではないし、結構速く歩けるが、それは障害のために速く歩かないと体のバランスが保ちにくいから。さまざまな病気も患っていて、障害者であることは間違いないのに、詐欺を疑われるのは納得がいかない」などと話していた。

◆歩けないと偽り給付費詐取…元介護事業所代表ら
 2011年1月13日 読売新聞

 障害の程度を偽り、札幌市から介護給付費をだまし取ったとして、札幌手稲署は13日、同市手稲区金山、元北海道職員で無職小杉田光雄(75)と同区稲穂、無職佐藤美佐子(57)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。

 2人は容疑を否認しているという。

 発表によると、2人は2006年6月、小杉田容疑者が自力で歩けるにもかかわらず、市に対し、自立歩行できないとうそをつき、同年11月から07年10月までの間、障害者に支給される介護給付費3百数十万円をだまし取った疑い。

 当時、小杉田容疑者は訪問介護事業所の代表で、佐藤容疑者は同事業所で介護福祉士として働いていた。

 小杉田容疑者は1991年に、市から肢体不自由と認定され、身体障害者手帳1種2級の交付を受け、95年には最重度の1種1級になった。その後、小杉田容疑者が歩いているのを06年6月に市職員が目撃。市は08年11月、小杉田容疑者と訪問介護事業所に対し、過去5年間の不正受給分と追徴加算金の計約5600万円の返還を求めたが、小杉田容疑者は応じなかった。

◆寝たきりと偽り介護給付費受給 詐欺容疑で元道職員ら2人逮捕
 2011/01/13 北海道新聞

 寝たきりの重度障害を装って介護給付費を不正受給していたとして、札幌手稲署は13日、詐欺の疑いで、元道職員で無職小杉田光雄容疑者(75)=札幌市手稲区金山1の1=と、無職佐藤美佐子容疑者(57)=手稲区稲穂1の7=を逮捕した。2人は容疑を否認しているという。

 小杉田容疑者の逮捕容疑は、実際には歩けるにもかかわらず、札幌市から重度障害の認定を受け、2006年11月から07年10月までの間、自分へのホームヘルパー派遣費を、自らが代表を務める訪問介護事業所を通じて同市に申請し、介護給付費計三百数十万円をだまし取った疑い。

 佐藤容疑者はこの事業所の管理者兼ヘルパーで、逮捕容疑は小杉田容疑者が歩けると知りながら、介護給付費の申請書を作成するなどした疑い。

 同署によると、小杉田容疑者は「札幌市が勝手に(重度障害と)認定した。だました事実はありません」と供述し、佐藤容疑者は「詐欺には関与していません」と否認しているという。

◆障害偽装の元道職員ら逮捕へ 600万円不正受給容疑
 2011/01/13 北海道新聞

 札幌市手稲区内の元道職員の男(75)が、寝たきりの重度障害があるように装い、介護給付費など約4100万円を不正受給したとされる問題で、札幌手稲署は13日にも、詐欺容疑で元道職員と、当時経営していた訪問介護事業所のホームヘルパーの女(57)を逮捕する方針を固めた。同署は、元道職員がこの事業所から派遣させたヘルパーの女と共謀し不正受給の発覚を逃れていたとみて捜査している。

 道警によると、元道職員は実際には歩けるにもかかわらず、2006年10月から08年春までの間、自分が介護を受けるためとして、自ら代表を務める訪問介護事業所を通じてヘルパー派遣費を同市に申請し、派遣費をだまし取った疑いが持たれている。ヘルパーの女は、訪問した札幌市職員に対し、元道職員が歩けないなどと虚偽の説明をしていたとみられる。

 札幌市は、元道職員による不正受給が過去5年分だけで4100万円に上るとみており、同署はこのうち裏付けが取れた約600万円分を立件する方針。
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捜査員に伴われ自宅を出る小杉田光雄容疑者(左上)

◆給付金詐取の疑いで逮捕、障害の程度偽る
 2011/01/13 MBSニュース

 障害の程度を偽って介護給付金をだまし取ったとして、北海道庁の元職員の男と元介護ヘルパーの女が逮捕されました。「寝たきり」だったはずの男は、歩く姿がたびたび目撃されていました。

 捜査員に肩をかりて階段を降りる札幌市手稲区の元道職員、小杉田光雄容疑者(75)。2006年からおよそ1年間、立って歩けるにもかかわらず、寝たきりの状態だとうその申請をして、札幌市から介護給付金3百数十万円をだまし取った疑いが持たれています。

 同じく詐欺の疑いで逮捕された佐藤美佐子容疑者(57)は、小杉田容疑者が運営していた訪問介護事業所で介護給付金の申請手続を担当していました。

 小杉田容疑者は、交通事故の後遺症で20年前に身体障害1級と要介護レベル4の認定を受けていて、本当なら立つことすらできないはずですが、1人で出歩く姿がたびたび目撃されていました。

 「冬に雪かきしていた、元気よく」
 「(小杉田容疑者は)車も運転していた」(近所の人・2008年12月)

 小杉田容疑者はかつて北海道の保健所に勤務していたことがあり、警察は知識を悪用したとみています。2人は、いずれも容疑を否認しているということです。
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佐藤美佐子容疑者

◆障害装い給付金 元道職員逮捕
 2011年01月13日 NHK札幌放送局

札幌市の元道職員の男が体に重い障害があると装って、障害者自立支援法に基づく給付金300万円余りを不正に受け取ったとして、13日、詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、元道職員で、札幌市手稲区で訪問介護事業所を経営していた、小杉田光雄容疑者(75)と小杉田容疑者のヘルパーとして働いていた57歳の女です。警察の調べによりますと、小杉田容疑者らは体に重い障害があると装って平成18年から19年にかけて、ヘルパーの派遣費用などとして、障害者自立支援法に基づく給付金300万円余りを不正に受け取ったとして詐欺の疑いがもたれています。
調べに対して、2人は容疑を否認しているということです。
小杉田容疑者は3年前に歩いているところなどを札幌市の職員に目撃され、市では障害は認められないとして障害者手帳を返還させ、おととし2月には、詐欺の疑いで警察に告訴していました。
市の調査では、小杉田容疑者が不正に受け取った給付金は、およそ4000万円に上るということで、警察は裏付けを進めるともに動機などについて調べることにしています。

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小杉田光雄容疑者:「疑いを持つんだったら、疑うだけの確たる証拠がね、きちんとしたものが必要だってことなんです」
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(春之介の追加コメント)
事件の捜査に関連しての失態となった。


〈以下引用〉
◇北海道道警:警部補が参考人調書偽造 介護費不正受給事件
 2011年1月19日 毎日新聞

 元北海道職員が身体障害者を装って札幌市から介護費用を不正受給したとされる事件に絡み、北海道警捜査2課の40代の男性警部補が参考人の供述調書を偽造していたことが、道警への取材で分かった。道警は19日午後にも警部補を虚偽公文書作成容疑で札幌地検に書類送検するとともに、懲戒処分を行う方針。

 道警監察官室によると、警部補は昨年10月下旬、実際には事情聴取をしていない参考人の供述調書を作成したという。調書は福祉担当の札幌市職員に介護給付費の申請手続きなどについて聞き取ったとする内容で、署名も偽造されていた。同12月に別の捜査員がこの市職員に確認したところ、事情聴取していないことが発覚した。

 道警によると、警部補は市職員数人から参考人聴取することになっていたが、書類の提出日が迫っていたため、聴取していない市職員の調書に別の市職員から聞いた内容を記載したとみられる。その後、市職員から聴取して調書を作成しており、道警は「捜査に影響はなかった」と説明している。

 事件を巡っては今月13日、元道職員の男(75)ら2人が詐欺容疑で逮捕された。札幌手稲署が事件を担当したが、警部補は応援で捜査に関わっていた。【金子淳、吉井理記】

◇元北海道職員の介護費不正受給:供述調書偽造の疑い、道警警部補を書類送検
 2011年1月20日 毎日新聞

 元北海道職員が身体障害者を装って札幌市から介護費用を不正受給したとされる事件に絡み、北海道警捜査2課の40代の男性警部補が事情聴取をせずに参考人の供述調書を偽造していたとして、道警は19日、警部補を虚偽公文書作成・同行使容疑で札幌地検に書類送検した。警部補は同日、減給(100分の10)1カ月の懲戒処分を受け、依願退職した。

 道警監察官室によると送検容疑は10年10月下旬、実際には事情聴取をしていない参考人の供述調書を作成したとしている。11月までに書類を提出することになっており「限られた期間内に多数の書類を作成しなくてはならず、時間に追われてやった」などと話しているという。

 調書は福祉担当の市職員に介護給付費の申請手続きなどについて聞き取ったとする内容で、署名や押印をして本物のように装っていたという。12月に調書の内容を再確認するため別の捜査員が市職員に連絡を取ったところ、事情聴取をしていないことが発覚した。

 偽造された調書の記載内容は事実関係に誤りはなく、別の市職員から聞いた内容などを記載したとみられる。発覚後、別の捜査員が改めてこの市職員から聴取して調書を作成しており、道警は「捜査に影響はなかった」と説明している。

 事件は1月13日、元道職員の男(75)ら2人が詐欺容疑で逮捕された。札幌手稲署が事件を担当したが、警部補は応援で捜査に関わっていたという。渡部武夫・道警監察官室長は「厳正な規律の保持と適正捜査について、指導を徹底していく」とコメントした。【金子淳、吉井理記】


<以下追加引用>
札幌・障害偽装:元道職員被告に懲役5年を求刑--地裁 /北海道
2012年3月24日 毎日新聞北海道版

 重度の足の障害を装い介護給付費をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた札幌市手稲区の元道職員、小杉田光雄被告(77)の論告求刑公判が札幌地裁(熊代雅音裁判官)であり、検察側は懲役5年を求刑した。弁護側は無罪を主張した。判決は5月9日。

 検察側は「長期にわたって実態とかい離した障害を誤認させており、非常に悪質な行為だ」と指摘。弁護側は「被告が病院で障害認定されているという先入観に基づいて、調査員が実際より重い認定をした」と市側の認定ミスを主張した。

 起訴状によると、小杉田被告は06年6月、元介護福祉士の女(58)=詐欺罪で有罪確定=と共謀し、障害の認定に来た市職員に介護が必要な障害があるとうそを言って、同年12月~08年4月に介護給付費計約543万円をだまし取ったとしている。【坂井友子】

<以下追加引用>
元ヘルパーの女に有罪 介護給付金約543万円詐取
2012.1.26 産経ニュース

 重度の身体障害を装った男とともに札幌市から介護給付金約543万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた同市手稲区の元ヘルパー佐藤美佐子被告(58)に札幌地裁は26日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 判決理由で渡辺康裁判長は「障害者を支援する制度の根幹を揺るがしかねず悪質だが、だまし取った金を全額返還し、反省している」と述べた。

 公判で弁護側は「男に自力で歩けないような重い障害があると信じていた」として無罪を主張したが、判決は「男と同居するなどしており、歩いたり車を運転したりできると認識していた」として退けた。

 判決によると、佐藤被告は元道庁職員小杉田光雄被告(76)=詐欺罪で公判中=と共謀し2006年6月、札幌市の調査に小杉田被告が自力で歩けないなどと偽り、給付金を申請。同12月~08年4月、小杉田被告が利用した介護サービスの費用として、約543万円をだまし取った。

<以下追加引用>
◆元北海道職員に実刑=障害装い介護費詐取-札幌地裁
 2012/05/09 時事通信社

 重度の歩行障害などを装い、札幌市から介護給付費をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元北海道職員小杉田光雄被告(77)の判決が9日、札幌地裁であり、熊代雅音裁判官は「障害者を支援するための制度を悪用した制度の基盤を揺るがしかねない悪質な犯行」と述べ、懲役3年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 小杉田被告は「障害はあった」と無罪を主張したが、同市職員が隠し撮りしたビデオに被告が介助なしで歩き、階段を上る様子が映っていたことなどから、熊代裁判官は認定された障害はなかったと判断した。

 判決によると、小杉田被告は自力で歩けないなどの障害があるように装い、2006年12月~08年4月、自ら経営していた訪問介護事業所のサービスを受けたとして、札幌市から介護給付費計約544万円をだまし取った。

◆障害偽装の男に懲役3年の判決
 2012年05月09日 NHK札幌放送局

体に重い障害があると装って、国の給付金540万円余りをだまし取ったとして詐欺の罪に問われた男に、札幌地方裁判所は懲役3年の判決を言い渡しました。

札幌市手稲区の小杉田光雄被告(77)は、体に重い障害があると装って、みずから経営していた訪問介護事業所のヘルパーから介護を受け、平成18年12月から1年余りにわたり、ヘルパーの派遣費用として国から事業所に給付された540万円余りをだまし取ったとして、詐欺の罪に問われました。小杉田被告は「障害はあり、金をだまし取ってはいない」などと無罪を主張していました。

9日の判決で札幌地方裁判所の熊代雅音裁判官は「被告は1人で歩いたり、車を運転したりするところを目撃され、重い障害はなく、金をだまし取る意図があった」と指摘しました。そのうえで「障害者への支援制度の基盤を揺るがしかねない悪質な犯行だ」などとして、小杉田被告に懲役3年の判決を言い渡しました。

弁護士によりますと、小杉田被告は控訴する方針です。

<以下追加引用>
元道庁職員「刑重すぎる」 介護給付金詐欺の控訴審
2012.9.11 産経ニュース

 重い身体障害を装い、札幌市から介護給付金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われ1審札幌地裁で懲役3年の判決を受けた元北海道庁職員、小杉田光雄被告(77)の控訴審初公判が11日、札幌高裁(山本哲一裁判長)で開かれた。弁護側は1審での無罪主張を改めて量刑不当を訴え、検察側は控訴棄却を求めた。判決は18日。

 弁護側は、懲役2年6月、執行猶予4年だった共犯に比べ刑が重すぎると、執行猶予付き判決を求めた。1審では「障害の程度を認定する市の職員が判断を誤った」と無罪を主張したが、判決は「重い障害を装ったことは明らかだ」と退けた。

 1審判決によると、小杉田被告は元ヘルパーの女(59)=詐欺罪で有罪確定=と共謀し、2006年6月、歩けないなどと偽って介護給付金の支給を申請。同12月~08年4月、約543万円をだまし取った。

<以下引用>
◆障害偽装:元北海道職員側控訴を棄却 介護給付費詐欺
 2012年09月18日 毎日新聞

 重度の足の障害を装い札幌市から介護給付費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた札幌市手稲区の元道職員、小杉田光雄被告(77)の控訴審判決で、札幌高裁は18日、懲役3年とした1審・札幌地裁判決を支持し、被告側控訴を棄却した。山本哲一裁判長は「事件で被告は重要な地位を占め、判決が不当とは言えない」と述べた。

 判決によると、小杉田被告は06年6月、元介護福祉士の女性(59)=同罪で懲役2年6月、執行猶予4年が確定=と共謀し、市職員に対して「起立や歩行が困難」と偽って障害を認定させ、介護給付費約544万円を市からだまし取った。弁護側は1審で無罪を主張したが、控訴審では「女性に比べ量刑が重すぎる」と執行猶予を求めていた。

 上田文雄・札幌市長は「引き続き被害額の回収に努め、不正防止の取り組みを進めたい」とコメントを出した。【坂井友子】

◆介護給付だまし取った元道庁職員、再び懲役3年 札幌高裁判決
 2012.9.18 産経ニュース

 重い身体障害を装い、札幌市から介護給付金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元北海道庁職員、小杉田光雄被告(77)の控訴審判決で、札幌高裁(山本哲一裁判長)は18日、懲役3年とした一審札幌地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 控訴審で弁護側は、1審の無罪主張を改め「共犯より刑が重すぎる」として、同様の執行猶予付き判決を求めた。検察側は控訴棄却を主張した。

 1審判決によると、小杉田被告は元ヘルパーの女(59)=懲役2年6月、執行猶予4年確定=と共謀し平成18年6月、歩けないなどと偽って介護給付金を申請。同12月~20年4月、約543万円をだまし取った。

 小杉田被告は10日、要介護認定をめぐる民事訴訟でも不正受給を認定された。
by negitoromirumiru | 2011-01-13 14:56 | 福祉 | Comments(0)


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