N響定期演奏会で起きた「着信音」事件!?ピアノ協奏曲の最中に ショパンコンクール優勝者・アブデーエワ

ショパンコンクール優勝者を襲った「着信」
2010年12月7日 リアルライブ

 12月4日・5日にNHKホールで行われたN響定期演奏会。ソリストには、先ごろ本線結果が発表されたばかりの『フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール』で見事第1位になったロシアのピアニスト、ユリアンナ・アブデーエワ氏(25)を迎え、満員御礼札止め状態。

 同コンクールでの女性の優勝は、日本でもカリスマの名をほしいままにしているマルタ・アルゲリッチ氏以来45年ぶり二人目の快挙ということもあってだろう、4日当日のNHKホールはいつになく異様な熱気に包まれていた。

 ところが、いざ演奏が始まるととんでもないハプニングが起こったのである。

 この日のアブデーエワ氏の演目であり、ショパンコンクールの課題曲でもある、ショパンの《ピアノ協奏曲第一番ホ短調》の第一楽章の半ば、客席3階席の中央前寄りの席から、浜崎的な女性歌唱の着メロが爆音で響いたのだ…。

 携帯電源を切っておくのは常識と思われる。これだけでも、クラシックコンサートではかなりな事故だろうか。

 しかしながら、あろうことにこの人(男性らしいが。)の流した着メロは、体感で20秒ほども続いたのである。
 おおよそあわててカバンをひっくり返しなどしつつすぐに止められなかったというところなのだろうが、まさに、演奏中に延々と浜崎的Jポップが平行して流れる、という体…であった。

 思わぬ悪夢に襲われたアブデーエワ氏だったが、素晴らしい集中力で見事に難局を乗り切り、無事最後まで名曲をミスなく再現。会場は暖かい喝采の拍手に包まれた。

 関連のネット掲示板には、「薬を飲む時間だったのではないか」など意味不明の擁護(?)書き込みもあったが、ソノ瞬間、おもわず客席から多数のため息が漏れたのは言うまでもない。日本のコンサートでは珍しい、会場の空気が崩壊する寸前ですらあったのだ。

 これでは、自戒したい、とかいうよりも、恥ずかしい限りでありまったく酷い話だ、とでも書くよりなかろう…。

 当日は、45年前の覇者であるアルゲリッチ氏も(氏は、当日の指揮者・デュトワ氏の元奥方でもあるが。)、アブデーエワの日本での記念碑的演奏を聴きにNHKホールを訪れていた。残念。

(春之介のコメント)
恐ろしい・・・恐ろしい・・・007.gif

第1688回定期公演 Aプログラム
ショパン / ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ストラヴィンスキー / 交響詩「うぐいすの歌」
ドビュッシー / 交響詩「海」
指揮 シャルル・デュトワ
ピアノ ユリアンナ・アヴデーエワ(「第16回ショパン国際ピアノコンクール」優勝者)

e0151275_22333080.jpg

〈以下引用〉
ロシア女性ピアニスト優勝 ショパン・コンクール
2010.10.21 産経新聞

 一流ピアニストへの登竜門として知られ、ワルシャワで開催された「第16回ショパン国際ピアノ・コンクール」の審査委員会は20日深夜(日本時間21日朝)、本選の最終審査結果を発表し、優勝者にロシア人女性のユリアンナ・アブデーエワさんを選出した。
 2位はインゴルフ・ウンダーさん(オーストリア)とルカス・ゲニウサスさん(リトアニア・ロシアの二重国籍)、3位はダニール・トリフォノフさん(ロシア)で、上位をロシア・欧州勢が独占した。日本勢は1980年以降毎回入賞してきたが、今回は本選前の予選で全員落選した。
 同コンクールで入賞歴があり、今大会の審査委員を務めたピアニスト小山実稚恵さんは「これまでになく高い水準の競い合いだったが、ロシアの圧倒的な強さが目立った」と語った。
 5年に1度開かれる同コンクールは多くの世界的な音楽家を輩出している。
[PR]
by negitoromirumiru | 2010-12-07 22:29 | 音楽 | Comments(0)


<< ネットラジオ クラシック新譜無... 早川荘~あき部屋アリます~ 2... >>