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福祉用具利用の調査結果を報告―厚労省

福祉用具利用の調査結果を報告―厚労省
2010年7月27日 キャリアブレイン

厚生労働省は7月27日、「福祉用具における保険給付の在り方に関する検討会」(座長=田中滋・慶大大学院経営管理研究科教授)の第5回会合をおよそ1年ぶりに開いた。この日の会合では、財団法人テクノエイド協会が昨年から今年にかけて実施した「介護保険における福祉用具サービスの利用実態及び有効性に関する調査」の結果を厚労省が示し、これを基に意見交換が行われた。

調査は、福祉用具の貸与・販売事業者や利用者らに対して4種類を実施。このうち、「福祉用具サービスの利用効果に係る定点観測調査」では、昨年8月から今年2月にかけて福祉用具サービスの新規利用者を対象に5回の訪問調査を実施し、86人から有効回答を得た。それによると、「福祉用具の導入によって、生活動作能力が向上した事例」が15 例あったほか、「福祉用具の返却・交換が行われた事例」と「利用期間中の状況確認、点検、調整などが実施された事例」がそれぞれ7例、「福祉用具が追加された事例」が2例あった。

意見交換では、木村隆次委員(日本介護支援専門員協会会長)が、「(要介護者は)どういう状態像で、どんな機能の福祉用具を入れて、どう改善したかフォローアップしないといけない」と指摘。山下一平委員(社団法人日本福祉用具供給協会理事長)は、「残存能力を維持できたとか、ADLを改善したとか、どこまで分かるかは疑問」とした上で、「(利用者や介護者の)満足度も大事なポイントになる」と述べた。また、伊藤利之委員(横浜市総合リハビリテーションセンター顧問)は、「要介護4、5の人は、本人の機能が上がったということよりも、介護者が楽になったということを明らかにした方がいい」と強調した。

■同種目内で希望小売価格に開き
この日の会合では厚労省が、福祉用具の希望小売価格の状況を種目別に示した。最も登録数の多かった車いすでは、最高値225万円に対して最安値4万5000円と、50倍の開きがあったほか、希望小売価格の平均値が最も高かった移動用リフトでは、最高値248万円、最安値4万円と62倍の差があるなど、同じ種目内で大きな価格差が見られた。
また、種目ごとの希望小売価格の平均が、貸与の場合に掛かる平均費用額の何か月分かを示したデータも示され、最も大きかった特殊寝台は34.9か月分、最も小さかった歩行補助つえは8.5か月分と開きが見られた。平均では18.9か月分だった。
厚労省老健局振興課の土生栄二課長は、「レンタルはサービスを含んでいるので、(両者を)単純には比べられない」としている。

(春之介のコメント)
いずれ福祉用具の貸与・販売に関しては規制がかかっていくと思う。

その前に実態調査をして、適正な価格を算出する必要がある。

同一製品はないために比較ができないと言い訳しているが、それで済むはずもない。
by negitoromirumiru | 2010-08-16 02:38 | 福祉 | Comments(0)


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