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看護師の献身的な仕事ぶり

筆洗<よく笑わない医者はよく治さない>
2010年6月22日 東京新聞

 <よく笑わない医者はよく治さない>。
フランスの哲学者モンテーニュの言葉である。確かにそうかもしれない。以前、大腸がんの告知を受けた時、笑顔を絶やさない主治医から丁寧な説明を受け、病気に打ち勝とうと奮い立った記憶がある
▼先日、体調を崩し一週間ほど大学病院に入院した時は勝手が違った。点滴の針の交換日、若い男性医師が病室にきた。「血管が細いですね…」。自信なさそうな態度に不安になった
▼悪い予感ほど当たる。何度挑戦しても血管を外し、先輩医師が出てきてやっと終わった。怒るとなおさら失敗しそうなので、若い医師を育てるのも患者の仕事と割り切ったが、疲れ果ててしまった
▼逆に頭が下がったのは、看護師の献身的な仕事ぶりだった。ナースコールは昼夜、ひっきりなし。忙しそうに走り回っていても笑顔を絶やさない。いつ休息するのかと心配になった
▼そんな姿を目の当たりにしたばかりなので、栄養剤の点滴の速度を通常の十倍に設定し、患者を死亡させたとして、都立病院の看護師が書類送検された事件は、とても人ごととは思えなかった
▼二十二歳の女性看護師は「なぜ間違って設定したか分からない」と供述している。命を預かる仕事に言い訳は通用しない。ただ、医療事故の背景に看護師不足はないのか気になるところだ。そこまで踏み込んだ捜査を期待したい。

(春之介のコメント)
今さら赤ひげではないが、医師は仁術ということが良くわかる記事である。

病気は気からというが、気の持ち方で、免疫系が活性化し人間本来の自然治癒力が発揮されることは間違いないだろう。

むろん、それだけ頼りにしておまじないだけで完治するとは思わないが、病気と共存することは大切なことだろう。
 
看護師の献身ぶりに感動されている様子だが、看護師教育では当然として患者の日常生活を保つことで養生してもらう訓練を重ねているから笑顔を絶やさないのも職業柄と言える。

ただ、看護師の向き不向きもあるから、医療実践現場が合わない人は別の場所でも働けると思う。
by negitoromirumiru | 2010-07-03 03:29 | 福祉 | Comments(0)


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