Cpo 999190-2
・交響曲第7番 [45:00]
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
1991年録音。交響曲第7番(1966~67年作曲)は初演当時から高い評価を勝ち得たペッテションの代表的作品。初演はドラティ指揮ストックホルム・フィルがおこなっています。第6交響曲では「傷ついた心の哀しみ」程度だったのが、ここではすでに「心を蝕むような肉体の苦しみ」の境地にまで作曲者の魂が追いつめられている感すらします。実際、彼はペンも持てぬほどの強度の関節炎に苦しめられていました。ペッテションの交響曲は、悲しみを自覚するしか道はないと説き、予定調和的な救いは皆無です。
(春之介のコメント)
ペッテションの出会いは全く偶然だった。
中古CD店の店頭で見つけて以来、ペッテションのCDとの遭遇を何回も経験することになる。
まだ、シリーズ途中で全集が揃うかも不明であった。
まだ、HPで語る人も少なくいたが、ペッテションのことを熱く語る人に出会い興味を持っていった。
最初は、セーゲルスタム盤だったと思う。
そして当盤、ドラティ盤、コミッショーナ盤を、すべて中古店の店頭で買えてしまった。
通販ではない。
一回一回、時期も異なるだろう。
まあ、ペッテションの性格と相通じるので音楽の天使が与えてくださったのだろう。
とにかく陰鬱な曲である。
そして一条の光が差して、また消える。
単一楽章なので休むことなく音楽は続く。
恐らく録音では切り貼りしながらしているかと思ってしまった。
2006年に、遂に全集が完成した時は本当にびっくりした。
HMVで現物を見つけたのだが、まさか日本では売れることないだろうシリーズものセットが3セットも並んでいた。
後年は、新譜を見つけるたびに高額なCDを買っていて残すところが少なくなっていたことと、やはり高価なので全集には手が出なかった。
セーゲルスタムが少しずつ録音しているが、未だ個人全集はない。
本当に片隅にしまってあるペッテションなのだが、華やかな曲ばかり聴いていると反動で思い出したりする。
実演を日本で聴けることはないだろう。
海外ライブでも見かけたことはない。
CD録音のありがたさをつくづくと感じる。
【追記】
日本でも演奏されていた。他にもあるかもしれない…ね。
<日本フィルハーモニー交響楽団>自主制作盤
「渡邉暁雄と日本フィル」CD全集 JPFO-0001 26枚組
渡邊暁雄(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団
CD19(JPFO-0019)
クラミ:カレワラ組曲(1963/12/20 75定期)
ペッテルソン:交響曲第7番(1984/11/22 367定期)